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12月01日放送

エリアが舞台の小説「オズの世界」

遊園地…そこは夢が詰まった世界です。

ほとんどの方が一度はどこかの遊園地に行ったことがあるのではないでしょうか?

 

熊本県荒尾市にある遊園地といえば…グリーンランド。

グリーンランドでかつて働いていたスタッフの経験談を元に書かれた小説が発売されました!

 

「オズの世界」。

1120日発売  集英社 600円+税)

手がけたのは、「海猿」や「es~最後の警官~」で知られる、福岡市在住の脚本家であり作家の小森陽一さんです。

そして、小森さんが物語を手掛けるきっかけとなったエピソードの持ち主は、かつてグリーンランドで宣伝広報や企画の仕事をしていた、現在、福岡市内の代理店に勤務する小柳俊郎さん。

201051201--2(左:小柳さん  右:小森さん)

 

1年半ほどまえに、お酒の席で小柳さんがグリーンランド勤務時代のいろんな出来事を面白可笑しく話していたところ…終盤から小森さんが笑わなくなったそうです。

「面白くないですか?」小柳さんが聞いたところ、答えは逆でした。

「面白い!遊園地は行ったことがない人の方が少ないが、知っているのは表の部分だけで、裏の世界は知らないことがこんなにたくさんある。この世界を書いてみたい」

小森さんはそう感じたそうです。

しかし、遊園地を題材にした話は、最初出版社にもちかけたところNGでした。

「遊園地に今まで行ったことのある歴史、そして、自分の中に残っている感覚。そこに、小柳さんのエピソードを融合させればいける」

小森さんは担当者を納得させます。

 

そして書き上げた「オズの世界」の主人公は今どきの女の子。

東京ディズニーランドに憧れ、地方の遊園地なんて…と思っていた主人公が遊園地大好きな先輩やそこで一生懸命働くスタッフに触れ、いろんな出来事を経験する中で徐々に今いる遊園地のことを好きになっていくという話です。

物語の中には、等身大のウルトラマンのバルーンを立てた時の話が出てきたり、キャラクターショー、ミャンマーから連れてきた象のショーの話などかつてグリーンランドが実際に行っていたことも多く出てきます。

 

実際に働いていた小柳さんは作品を読んだとき、「裏方に流れている空気感がリアルに描かれている。誰もが憧れるディズニーランドに対しての地方の遊園地が試行錯誤している思いを知ることができる」と感じたと言います。

 

実は、小森さんの知る限り、遊園地を舞台にした小説はないそうです。

さらに、小森さんはこれまで女性を主人公にしたこともありませんでした。

「ある意味、挑戦。今までと違うところで世界を広げたいというのあったが、遊園地の話をしてくれたことで壁を登ってみようと思った」というほどこの作品には小森さんの思いも込めらています。

 

「オズの世界」。

そこは、グリーンランドだけではなく、自分の心の中にある遊園地への思いをもう一度思い出させてくれる作品だと感じました。