Monthly Archive for 11月, 2020

善光寺の「ぬるでの杖」 ~ 長野市

善光寺で、毎年1月15日の朝6時に授与されている杖があります。その名は「ぬるでの杖」。
この杖を持っていると極楽浄土にいけるという、たいへんありがたい杖なのです。
この情報をくれたのは、長野県観光機構・専務理事の野池明登さん。
ぬるでという木は漆の仲間のようです。野池さんによると、「厄払いのご利益がある神聖な木らしいんですよね」とのこと。
杖の長さは4~50cmくらい。直径が1.5cm~2cmくらい。
端から10~15cmほど皮が削られており、真っ白い部分が出ています。
ただし、すべてお手製のようで、杖の大きさ長さなどはバラつきがあるようです。
写真は、私のいただいた杖です~。
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善光寺のお正月行事として、1月7日から15日の間、「御印文頂戴」が行われます。
善光寺如来の分身である宝印を僧侶から頭に押し当ててもらうことで、極楽浄土へのお約束がいただける…というもので、落語の「ご血脈」でも有名な御印文。
この御印文頂戴の最終日=15日の朝だけ、特別な行事「東門開き」が行われます。
普段は締め切られている、本堂の西側の扉が開けられるのです。
西の扉が開くのに「東門開き」?とはなぜ???となりますが、西方にある極楽浄土からみると善光寺本堂は東に位置しています。
東門というのは極楽浄土の東門なんですねえ。
善光寺は極楽浄土の入り口ですから、善光寺本堂の西の扉=極楽の東の門、なわけです。
7日から14日までは、現世の安穏を祈ってひとつの印を授けられますが、「東門開き」の時は、3人のお坊さんから3つの印を、往生決定(必ず極楽に往生する)の思いで授けていただけるのですよ。
そして、最後にぬるでの杖が渡されます。ああ。ありがたい。
これまで3年連続して東門開きに参加してぬるでの杖をいただいている野池さん。
杖はどうしているのでしょう?「私は床の間に置いてます。この杖、風習として、亡くなった時にお棺に入れる、と。そうすると必ず極楽往生できるということなんです」と、おっしゃってました。なんと!それは是が非でもいただきたい!先輩である野池さんの「去年は5:30の時点で150人くらい並んでいた」という情報をもとに、私、4:40に善光寺本堂に到着。
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ぎええええええ。すでに100人くらいは並んでいらっしゃる…?
私の後ろに列はどんどん延びて、本堂の端までいけるくらいに。(お顔は加工してます)
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6時少し前に、鉦?が鳴らされ(通常のお朝事時より長くて派手め)、その後太鼓が鳴らされ、6時に本堂の中に入場開始(だと思います。前のほうは見えないので)。
6:15。私も無事、いただきました~。
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ひょっとしたら、最後尾あたりの人はもらえなかったかも…。
また、最初の10人?20人?くらいは、ちょっと立派な仕立ての杖でした。ううう。気になる~。
あれをもらおうと思うと、午前2時スタンバイとかになりそうです。
今年は、幸運にも気温が2度くらいあったようで、冷え切ることもなく、助かりました。
例年だと氷点下は当たり前みたいなので、次回はさらに防寒態勢をアップさせなきゃならないかな。
6:30くらいには杖を手に本堂の写真を撮り、
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7時にはお朝事に参加。
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チャンスは1年に1度だけ。
1月15日の早朝の善光寺詣り「東門開き」に、ぜひチャレンジしてください。満足感と達成感が半端ない行事です。

【放送を聞く】


□ 善光寺 →
https://www.zenkoji.jp/
□ ながの観光Net →
https://www.nagano-cvb.or.jp/
□ 長野県公式観光サイト → 
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

穂高神社と福岡 ~ 安曇野市

JR穂高駅から歩いてすぐ。観光スポットでありパワースポットの穂高神社。
最大のおもしろさは「山の中の神社なのに、お祭りされているのが海の神様」という点でしょう。
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主祭神の穂高見命(ホタカミノミコト)は、海の神様である綿津見命(ワタツミノミコト)の子供。
綿津見命は、古代の海人族・安曇族の祖神で、安曇族の活動拠点は玄界灘沿岸部…つまり福岡でした。
福岡から日本海、朝鮮半島、大陸、と動き回って漁労、海運交易などをやっていた民族だったようです。
そして彼らの信仰の本拠地が、福岡市東区志賀島の志賀海神社です。
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海の神様のお社だというのは、穂高神社本殿の独特の造り=穂高造りに表れています。
本殿の屋根にのってる鰹木。普通は数本の丸太が屋根の上の棟と直角になるように並べられていますが、穂高神社は、棟の上にVの字になるように2本の細い棒が置かれています。
穂高神社権禰宜の等々力良勝さんは「それが『釣り竿』だとか『船の櫓や櫂』だとか『帆船の帆をおろした形』とか言われてまして、ここまで神様が旅をしてきて、ここで鎮まったしるしとして、また、これ以上どこにも旅をしないっていうのを表しているんじゃないかと。
だからここをお守りするという意味が込められているという話です」と、教えてくれました。
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また、穂高神社の大切なお祭りのひとつ「御船祭」がは、毎年9月26・27日に行われます。
27日は、穂高人形(博多祇園山笠の飾り山のお人形みたいな感じ)が飾られた大小5艘の御船が、きらびやかに神前に進みます。
うち大きな2艘がぶつかり合って、五穀豊穣と子孫繁栄を願います。船の大きさは長さ12m・高さ6m。
「勢いよく木と木がぶつかってきしむ音。本当にお祭りを見ていても興奮するというか。氏子の皆さんの力が合わさったというもの、皆さんの心が聞こえてきますね」と、等々力さん。
ぶつかり合いの後、境内を回る御船の綱は、誰でも引かせてもらえるので、日にちを合わせてご参拝ください。
ちなみに9月27日というのは、663年、白村江の戦い(日本&百済の連合軍VS唐&新羅の連合軍)で、百済救済のために兵を引いた安曇野比羅夫の命日です。
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穂高神社の本殿は、20年に一度立て替えられます。
「志賀海神社はここのご本社という事で、頻繁に交流したり、御遷宮の年には、秋のお祭りが無事終わったことを報告に、福岡まで行き志賀海神社さんにお参りしています。」と等々力さん。
「やはり私たちのルーツという事を考えつつ交流を続けていきます。福岡の方々にはぜひ、『ここまで安曇族が来たんだ!』ということでお参りしていただければ」ともおっしゃってました。
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穂高神社は、穂高にあるのが里宮(本宮)。
松本市上高地の明神池にあるのが奥宮。そして奥穂高岳=標高3190mの山頂にあるのが嶺宮。
ぜひ三宮参拝を目指して…は無理なので、里宮境内の嶺宮遙拝所をご利用ください。お社は、前嶺宮のものなんですよ~。
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【放送を聞く】


□ 穂高神社 → 
http://www.hotakajinja.com/
□ 安曇野市観光協会 → 
https://www.azumino-e-tabi.net/
□ 長野県公式観光サイト → 
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

穂高神社でひと息 ~ 安曇野市

JR穂高駅から歩いてすぐ。観光スポットでありパワースポットの穂高神社。
最大のおもしろさは「山の中の神社なのに、お祭りされているのが海の神様」という点でしょう。
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ご祭神は三柱。主祭神が穂高見命(ホタカミノミコト)。
ほかに、綿津見命(ワタツミノミコト)と瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。
「穂高見命と綿津見命は親子で、綿津見命は海の神様なんですね。その息子さんをお祀りするということで、海の神様が山にお祀りされてるのが特色です」と、穂高神社権禰宜の等々力良勝さん。
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その理由については「いろんな説があるんですけど、古代に九州で活躍していた海人族の安曇族が、山国信州に入ってきて、その祖神様をお祀りするようになったのが始まりではないか、と言っております」と、おっしゃってました。
古代の安曇族の活動の中心地は、北部九州。綿津見命のをお祀りする「海神の総本社」とされてきた福岡市東区志賀島にある志賀海神社が、穂高神社の親なんですねえ。
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というような古代ロマンも感じながら、穂高神社を参拝した後は、敷地内にある『あづみのバザール若松屋 穂高神社店』で、コーヒーをいただくのがおすすめ!
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ご主人の寺井篤樹さんの焙煎したコーヒーが、とってもおいしいんです。
「うちのコーヒーも人によっては『おいしい』って言ってくださるんだけど、横から誰かがね、『あ。水がうまいんですよ』って言うの。
コーヒーはホットもアイスも、穂高神社の宮水を使ってます。
あんまりこだわらないんで、言わないんですけどね」と、寺井さんが笑いながらネタばらししてくれました。
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若松屋のもうひとつの看板商品が、素焼きのアーモンド。
これも寺井さんが丁寧に焙煎したもので、とっても香りがよく、甘みと旨味がいい逸品です。
ほかにも地元で採れた山ブドウのつるを編んで作ったカゴや、ドライフルーツ、手作りジャム、無農薬無施肥のにんじんジュースやトマトジュースといった、「おばあちゃんやお母さんの作ってくれる塩おにぎりのようなおいしさ」を追求した逸品を探してきて紹介してくださってます。
安曇野を楽しむには「自然が豊富なところですから、少し歩いてもらうってことですかね」と、おっしゃってました。
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【放送を聞く】


□ 穂高神社 →
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□ あづみのバザール若松屋 →
http://uwasano.bazaar-komachi.com/
□ 安曇野市観光協会 →
https://www.azumino-e-tabi.net/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
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