ギャラリー三代澤~「壱の蔵」2階

なまこ壁の土蔵作りの家が多く残る「蔵のある町」・中町通り。その並びで目を引く、黒漆喰の蔵の店「壱の蔵」の2階が『ギャラリー三代澤』です。
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松本市出身の染色工芸家・三代澤本寿(1909~2002)の作品、パネルや屏風など30点が展示されています。
三代澤本寿は、「民芸の父」と称される柳宗悦(調理器具のデザインでも有名な工業デザイナー・柳宗理の父)に導かれ民芸運動をけん引し、また戦後の手仕事復興に尽力した人でもあります。
ちなみに「民芸」とは民衆的工芸品の略で、「民衆の暮らしのなかから生まれた美の世界(by柳宗悦)」を表現したものだそう。
さて、三代澤本寿の作品は型絵染で作られています。
デッサンを描き、小刀で切り出して型を作り、布や紙に染めていくのだそう。
切り絵のような版画のような雰囲気もありますし、直接描いたように見える作品も染め物であるおもしろさがなんとも魅力的です。
写真は、絵ハガキセットを撮影しました。
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また、ギャラリーでは、型と完成作品の見比べも楽しめます。
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ギャラリーでは、三代澤本寿を研究するグループ『m.motoju会』のメンバーが解説員として常駐し、気軽に質問に答えてくれたりしてくれます。
会の中心人物で、三代澤本寿の息子さんの奥さん・三代澤保水さんが三代澤本寿の作品について、「普通、ずっと見てると飽きてきたり、変えたいなと思うものだけど、それがない。感動とか、悲しい時に喜びをもらったり。私自身が作品に惚れ込んでいるので、元気いっぱいがんばれる」とおっしゃっていたのに、納得。なんだか心持ちがあったかく+気持ちよくなる作品なんですよねえ。
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また、スポットライト風の少し暗めの雰囲気ある照明、天井の見事な梁、カレー屋さん時代に店内で使われていた大きなテーブルセットの居心地の良さの中で、間近に作品を楽しめる魅力も教えてもらいました。
屏風の裏面やかわいい箱など、見逃せないポイントもたくさん!
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この三代澤ギャラリーができたのは、1階の「壱の蔵」を運営している(株)たなか・代表取締役会長の田中彰夫さんの、民芸と三代澤作品への愛あればこそです。
松本の、民芸と蔵の町の雰囲気が大好きで、20年来、月に1度は松本を訪れていたという田中会長。
この蔵の前の業態であるカレー屋「デリー」のご主人=三代澤本寿の息子さん=と出会い、親交を重ねるなか、蔵の店を譲ってもらう運びになります。
その時、「こういういい作品が年とともにだんだん忘れられていっちゃうのは、ものすごくさみしい。
2階は、三代澤本寿だけの常設ギャラリーにしよう」と、決めたのだそうです。
お客さんが書き残したメッセージ帳を見て「ギャラリーを開いてよかった~って、じーんとするんです」と、嬉しそうになさってました。
三代澤愛を反映して、1階の「壱の蔵」のお買い物袋も三代澤作品「絹の道の枝垂れ桑」のデザインです~。
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ギャラリーの入場料は200円ですが、壱の蔵で1000円以上お買い物したら、無料で入れてもらえますよ!
なお、松本の街を歩いていると、いろんなところで三代澤本寿作品に出会えます。
宿と喫茶店の「まるも」の看板やのれん、マッチ。食事処「しづか」ののれん。「女鳥羽そば」ののれん等々。
三代澤本寿をディープにワイドに楽しんで!お土産には個人的には手ぬぐいがイチ押し(写真は愛用歴ン年の私物)ですが、トートバッグやTシャツもすてき。
黒のTシャツを買っとけばよかったと、後悔中の中島です。
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【放送を聞く】


□ 三代澤本寿 →
https://miyosawamotoju.jimdofree.com/
□ (株)たなか →
http://www.tanaka-yamanashi.com/
□ 蔵のある町・中町 →
http://nakamachi-street.com/
□ 新まつもと物語 →
https://visitmatsumoto.com/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

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