「アルプス正宗」 ~ 亀田屋酒造店(松本市)

信州=長野県には、日本酒の酒蔵が約80。新潟県に次ぐ、全国2位の日本酒県なのです。
蔵ごとに特徴あるおいしさがあって、好みの地酒に出会えるか…信州旅の楽しみでもあります。
今回紹介するのは、松本市の亀田屋酒造店(かめたや)。
1869年創業の老舗です。ここには『アルプス正宗』という、なかなか個性的なというか予想外の名前のお酒があるんです。
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「なんて今どき!観光きっかけか何かで作ったのかしら?」と思っていたら、まさかの100年銘柄!だったんです。
(株)亀田屋酒造店・WEB.DM担当課長の安川明織さんによると「『アルプス正宗』は大正時代にスタートしてますので、銘柄自体は昨年で100年くらいになります。
当時の四代目…かな、当主が山が好きだったので『アルプス』ってつけたんです。
『正宗』は日本酒業界では流行りの名前でしたが、当時としてはハイカラだったと思います」とのこと。これがまた、すっごくおいしいんです。
抜けのいい辛口とでもいいましょうか。
お米の風味もいいし。
ちなみに『アルプス正宗』の大吟醸と純米吟醸中汲みは、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020」の金賞を受賞しています。
個人的には“風穴貯蔵”推しです。
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取材におじゃました1月は、絶賛仕込中。
蔵の中には、100石タンク(18000リットル=一升瓶1万本)が3つと、ほかにも4700リットルタンクと2500リットルタンクが、ずら~り。
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しずく酒をしぼるための木のフネや澱を下げるための斗瓶なども!
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亀田屋酒造店の仕込みの基本は、11月からの「寒造り」ですが、他の蔵との違いとして、9月~10月に「中秋仕込み」というのをやっていて、10月くらいに新酒が出来上がるんだそうです。
前の年の米を使って数量限定で、遊び心を持ったお酒を作ってみるとのこと。
「今年はこんな米を使ってみよう」とか「今年はこの酵母を使ってみよう」とか。
そのチャレンジが、通年販売の銘柄や定番ものに反映されていくんだろうなあ。おもしろい。
亀田屋のお酒は、昨年の創業150年を機にリブランディングしています。
『アルプス正宗』は純米酒系統、『亀乃世』はアル添酒と略される醸造アルコール添加酒系統、とわかりやすくしたそうです。
「ええっ?醸造アルコールなんて入れてないほうがいい」と思っていた私。
ここで安川さんから衝撃の教えをいただきました。「アル添酒のほうが香り…華やかな香りが出やすいんです。アルコールを添加することで発酵を止めたり…という目的があります。
香りが出るとか、飲みやすいアルコール度数に調整するとかも。
大吟醸もアル添ですけど、まったく味としてはきれいな味わいですし、香りが華やかなのはアルコールを添加しているからなんです」と。
「一時、アル添酒は悪、のような風潮があったんです。昔、三増酒とか増醸酒とかって酒量を増やすためにアルコールを添加してた時代があって、それで悪酔いしたりたので、悪いイメージを持っている方がいらっしゃるんです。今はそんなことはなくて、醸造アルコール自体も原料はさとうきびとかから作っている穀物のアルコールで、不純なものではありません。」とのこと。
ほおお。全く知りませんでした。アルコール添加の有無で香りの種類が違うとのことで、「純米系のほうが優しい香りになりますね。
純米大吟醸の場合は、大吟醸らしい香りはするけどアルコールを添加してないので、米本来のおだやか~な香りがメインになります。」と、安川さん。
また、亀田屋のお酒は原則すべて辛口ですが、すごく突き抜けた辛さのものもあれば、やさしい辛さのものもあるので、いろいろ飲むしかないようです(笑)。
おちょこを買って、いろいろ試せる有料試飲がおすすめ!
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実は、毎年10月の「RKBラジオまつり」信州ブースで、大人気なのがこの亀田屋酒造店の『粂次郎』という銘柄なんです。
一番に売り切れちゃうんですよ~。
安川さん曰く「お酒好きには喜ばれる味わいです。
酒好きで“純米酒がいい”という方にはおすすめ」と。
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また、このおいしさのベースにはお水のおいしさがあるとのこと。
「うちは井戸水を使ってます。アルプス山系の伏流水ですね。きれいな水です。
やっぱり水は命です。米に吸わせるのも仕上げるのもすべて水ですから。敷地内は外にある蛇口もすべて同じ水ですから、水汲みにいらっしゃる方も結構いますね」と、安川さん。
私も玄関前のお水をごくごく飲んで、ペットボトルに入れて持ち帰りもいたしました~。
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亀田屋の母屋は明治18年の建造。130年ほど経ったお屋敷は見学させてもらえます。
米を入れる時には柵を外して大きく開放できる造りになってます。梁も神棚も立派!
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写真の左右をみくらべるとわかりますが、昔の畳は右のようにへりがなかったんだそう。また、母屋には渡り廊下があって、THEお屋敷~って感じ。
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箱階段に囲炉裏、立派な神棚や帳簿も残っている帳場も見どころ。
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馬で販売に回っていた頃の、呼び込み音のための鈴やお道具類、宣伝用の猪口やマッチも残されています。
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ご近所のお酒屋さんで取り寄せてもらうか、通信販売して、亀田屋のお酒をお楽しみくださいませ。
<放送を聞く>


□ 亀田屋酒造店 →
http://www.kametaya.co.jp/
□ 新まつもと物語 →
https://visitmatsumoto.com/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

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