国史跡・平出遺跡 ~ 塩尻市

塩尻市にある国史跡の平出遺跡。約15ヘクタールが国史跡の指定を受けています。
そのうちの6ヘクタールほどが、現在「平出遺跡公園」として復元整備され、広大な芝生が広がる中に縄文・古墳・平安時代の住居が、それぞれ再現されています。
平出遺跡公園・ガイダンス棟の学芸員で古文書インストラクターの中原文彦さんに案内していただきました。
中原さん曰く「平出遺跡の最大の特徴は、ここが5000年続いたムラだということ。
全国には、九州の吉野ケ里や東北の三内丸山など大きな遺跡がありますが、5000年ずーっとムラが続いているという意味では、平出は珍しいと思いますね」と。
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5000年以上人が住み続ける平出の土地。その理由を中原さんが教えてくれました。
まず一つに、遺跡の近くにある平出の泉と川。
つまり水が豊かだったということ。そして二つ目は、植生。クルミ、トチ、栗…など実をつける木が多く育つということ。
縄文人はエネルギーの7割は植物から摂っていたのだそう。そして3つ目は、同じく実のなる木々を目当てにする動物。
「今でも、カモシカがやってきて復元住居の上に立つことがあるくらいですから」と、中原さん。
しかも、塩尻から少し離れた(50kmほど南西)八ヶ岳エリアからは、動物をしとめるための道具になる黒曜石が出る。
つまり狩猟のための道具も流通していた、ということなんだそう。
縄文時代、日本全体の人口が27万人くらいで、その3分の1は中央高地に住んでいたとも教えてくださいました。
縄文時代、このエリアは生きていきやすかった場所だったんですねえ。
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また、元の場所に再現されているものに「立石(りっせき)」があります。
高さ50cn、幅2~30cmくらいの縦長で角丸の長方体に近い石です。
「あの山(下の写真参照)…ピラミッダブルというか三角のきれいな形の山でしょう。
そこに向けて、儀式めいたことをしていたんじゃないか…ということだそうです」と、中原さん。
なるほど、目印に絶妙な位置!
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そばの山だけでなく、はるかに穂高連峰の上の方や美ヶ原高原が見える平出遺跡。
「芝生の上から、周りの景色を見てもらうのが一番のごちそうだと思います。
こういう山岳風景と一緒に楽しめる遺跡公園はほかにはない、平出のいいところだと思います」と、中原さんがおっしゃってました。
(放送を聞く)

□ 平出遺跡   →
http://www.city.shiojiri.lg.jp/tanoshimu/bunkazai/hiraideiseki/index.html
□ 塩尻市観光協会 →
https://tokimeguri.jp/
□ 長野県公式観光サイト →
https://www.go-nagano.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

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