国宝・松本城

黒がメインながら、白と黒のコントラストがかっこいいお城、松本城。白い部分は漆喰壁で、黒い部分は漆塗りの板です。
しかも、毎年漆を塗り直しているんですよ~。

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1593年から94年に完成したと言われる、五重六階建て(外から見ると五階建てに見えるけど実際内部は六階建て)の現存天守としては日本最古です。
が!が、が、が!条件なしでの「日本最古の天守」の可能性が出てきたんです。
これまで外観や建築様式から“最古の天守”とされてきたのは福井の丸岡城ですが、部材の柱などの調査結果(年輪や放射性炭素年代測定)で、1620年代以降の建築だった事が判明したのです。
松本城の天守建築は1590年代となっていますが、これは、「木を多く伐採した」などの記述がある古文書がベース。丸岡城のような科学的調査は行われていません。「乾小天守だけ先に造られた」とか「天守は江戸時代に入ってからなど研究者によっても見解が違うようですし、犬山城の天守の途中までは1537年にできていたという意見もあるようで…。これは楽しい謎が湧きあがってきますねえ。より松本城を見て、撮って、登って、が 楽しくなります。天守最上階から西を見ると北アルプス。
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東を見ると美ヶ原高原が見えまする。
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その松本城は六つの家が城主を務めておりましたが、二つ目の小笠原家は、豊前藩・小倉城主の小笠原家と一緒なんです。今も各家に伝わる『ぬか床』で漬けられる『床漬け』も、小笠原の殿様が持ち込んだ文化です。大切に床の間に置いていたから『床漬け』の名前が付いたといいますからね。これが無けりゃ『じんだ煮』も生まれてませんからねえ。
また、小倉南区の安倍山公園駅からTOTOのほうに進むと高架の下に「湯川の方言」というのが描かれてるんですが、そこに「かけっこ=とびくらべ」と記されております。実は、信州・松本では「走る」ことを「とぶ」といいます。かけっこは「とびっくら」。元は「とびくらべ」。なかなかシビレますでしょ?
取材当時は松本市博物館学芸員の高山直樹さんに教えていただきました。「大坂の陣で当主と嫡男が亡くなってしまう小笠原の本家ですが、弟の血筋が家督を継ぎ、加増になって播磨の国明石に入り、その後、豊前小倉に入り、ずっと家の名を残していく事になります。」と。
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小笠原家といえば、小笠原流礼法や弓馬術でも知られる家。今も、礼法を学ぶ方や流鏑馬のお稽古をなさってる方もたくさんいらっしゃいます。もとは室町幕府で将軍に、弓馬の故実=儀礼・作法の習わし=を指南していた小笠原家のノウハウを、信州の小笠原家が研究大成させたのだそうです。弓の構造や用語集、矢の作り方の図解、作る時の決まりごとや的を射る訓練会の会場図面、勝利を呼び込む軍扇のデザインなどはもちろん、馬の訓練方法や鞭の当て方、馬の治療方法、さらに料理や折り型など多岐にわたる資料が残されていて、驚きです。高山さん曰く「武田勢に追われた小笠原を、上杉勢がかくまったりするのですが、彼らもただただかくまってあげたわけではなく、こういった知識や技術をもった家だったというのが大きい点だったと思います。ライバルだった武田が家として滅びるけど、小笠原が九州に移って、長く歴史を継いできているということのひとつに弓馬の専門家だったというのがあると思います」と。かくまわれていても、移動になっても、弓馬の故実が小笠原家の武器だったんですねえ。
そんなこんなで、北九州・豊前エリアのみなさまにはぜひぜひ松本城にお出かけいただきたい!のでございます。夜は22時までライトアップされてます~!
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(放送を聞く)

□ 国宝・松本城→
https://www.matsumoto-castle.jp/
□ 新まつもと物語 →
https://visitmatsumoto.com/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

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