ざざ虫~昆虫食

※今回の写真は、虫が苦手な方は、じっくりご覧にならないほうがいいかもしれません。ごめんなさい。

海無し県の長野県。昔からタンパク源として昆虫が愛されてきたそうです。
そのなかでも高級珍味なのが「ざざ虫」。主に長野県南部で食されます。
イナゴや蚕のさなぎ、ちょっとお高い蜂の子と比べてもお値段が高いので、私も食べたことがありません…でした。
その「ざざ虫」、これが結構イケるんです。おせち料理の中のエビの佃煮っぽいお味。ただ、飲み込んだ後、ちょっとお習字の時間の匂いがする…なあ。
しかし、甘さとタンパク感がすごい!安藤さんも「おいしい」と。武田伊央さんは…。ごめんね、伊央ちゃん。
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さて、この「ざざ虫」。実は冬が漁のシーズンだというので、取材させていただきました。
場所は伊那市、天竜川です。諏訪湖から始まって、長野県内を南下し、愛知~静岡~太平洋へと流れていく川です。
天竜川下りでも有名ですね。ざざ虫を獲っていいのは12月1日から2月末日まで。
漁師の中村明彦さんとお手伝い(“おてこ”とおっしゃってました)の中條さんが、川に入ってらっしゃいます。
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「ざざ虫なんて見たことねえんだろうけど…」と言って、中村さんが網の中を見せてくれました。
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わを!フナムシを思わせるような体の硬さのビジュアルもあれば、アオムシっぽいのもいるし…。何の虫の子供なんでしょう?「アオムシだよ、これ。」と中村さん。
「これはヘビトンボの幼虫で、これはカワトビケラの子で…」。「ええっ?ざざ虫って一種類じゃないんですか?」「ああ。川の中にいる虫の総称だね。」「じゃ、川にいるのはみんな『ざざ虫』?」「いや、みんなじゃない。食べれるやつと食べれないのがいるで」と、中村さん。衝撃の問答でした…。
しかしなぜ『ざざ虫』って名前になったのか。「こういう浅瀬のところを『ざざ』っていう。
そう言うで、名が付いたと思う。音がするでしょ?こういうザーザーザーザーって。
こういう虫、全国どこにでもいるよ。ただ食べる習性があるのがここだけだから」。
中村さん…習性って…。ニコニコしながら「これ、ヤゴ。ヘビトンボの子。
孫太郎っていうけど。この茶色いでっかいの。これ、一番おいしいんだよ。香ばしい」と、続けます。
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しかし、虫獲りではなく「ざざ虫漁」というのはおもしろいなあ、と思っていたところ、中村さんの帽子に付けてある許可証を見て驚きました。
「虫踏許可証」。
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ええっ?虫「踏み」?理由は虫の取り方で納得。道具はくわと『よつで網』という名の屋外用ちりとりみないなカゴ。
まず「よつで網」を据え付け、その上流の川底の石をクワで掘り起こします。
そしてその石を足で踏む!そうすると石の裏にくっついていた『ざざ虫』たちが川の流れに流されて「よつで網」に流れ込む。
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これを繰り返しながら、少しずつ上流へ進んでいくんです。そして、少しずつ網の中の虫が増える、と。
そして、選別用の網で虫だけを取り出して完了!あとは自分で調理するんだそう。
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35年くらい「ざざ虫漁」をなさってるという中村さん。実は昔より虫の量が少ないとおっしゃいます。
川の汚れが原因かと思ったら、「川は昔よりきれいになってるんだよ。
でもね、河川敷がうんと整備されすぎちゃってね。かえってよくなくなっちゃった」とのこと。
また、去年は台風が何回か来たので、荒れて大雨で川底の方まで浚われて、虫が死んじゃったんだそう。
すべては自然のバランスなんですねえ。しみじみ感じながら、もうひとつ、ざざ虫を口に入れた中島でした。
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(放送を聞く)

□ 信州伊那谷観光情報 →
http://www.inadanikankou.jp/
□ 長野県観光機構 →
https://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

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