Monthly Archive for 1月, 2019

ざざ虫~昆虫食

※今回の写真は、虫が苦手な方は、じっくりご覧にならないほうがいいかもしれません。ごめんなさい。

海無し県の長野県。昔からタンパク源として昆虫が愛されてきたそうです。
そのなかでも高級珍味なのが「ざざ虫」。主に長野県南部で食されます。
イナゴや蚕のさなぎ、ちょっとお高い蜂の子と比べてもお値段が高いので、私も食べたことがありません…でした。
その「ざざ虫」、これが結構イケるんです。おせち料理の中のエビの佃煮っぽいお味。ただ、飲み込んだ後、ちょっとお習字の時間の匂いがする…なあ。
しかし、甘さとタンパク感がすごい!安藤さんも「おいしい」と。武田伊央さんは…。ごめんね、伊央ちゃん。
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さて、この「ざざ虫」。実は冬が漁のシーズンだというので、取材させていただきました。
場所は伊那市、天竜川です。諏訪湖から始まって、長野県内を南下し、愛知~静岡~太平洋へと流れていく川です。
天竜川下りでも有名ですね。ざざ虫を獲っていいのは12月1日から2月末日まで。
漁師の中村明彦さんとお手伝い(“おてこ”とおっしゃってました)の中條さんが、川に入ってらっしゃいます。
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「ざざ虫なんて見たことねえんだろうけど…」と言って、中村さんが網の中を見せてくれました。
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わを!フナムシを思わせるような体の硬さのビジュアルもあれば、アオムシっぽいのもいるし…。何の虫の子供なんでしょう?「アオムシだよ、これ。」と中村さん。
「これはヘビトンボの幼虫で、これはカワトビケラの子で…」。「ええっ?ざざ虫って一種類じゃないんですか?」「ああ。川の中にいる虫の総称だね。」「じゃ、川にいるのはみんな『ざざ虫』?」「いや、みんなじゃない。食べれるやつと食べれないのがいるで」と、中村さん。衝撃の問答でした…。
しかしなぜ『ざざ虫』って名前になったのか。「こういう浅瀬のところを『ざざ』っていう。
そう言うで、名が付いたと思う。音がするでしょ?こういうザーザーザーザーって。
こういう虫、全国どこにでもいるよ。ただ食べる習性があるのがここだけだから」。
中村さん…習性って…。ニコニコしながら「これ、ヤゴ。ヘビトンボの子。
孫太郎っていうけど。この茶色いでっかいの。これ、一番おいしいんだよ。香ばしい」と、続けます。
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しかし、虫獲りではなく「ざざ虫漁」というのはおもしろいなあ、と思っていたところ、中村さんの帽子に付けてある許可証を見て驚きました。
「虫踏許可証」。
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ええっ?虫「踏み」?理由は虫の取り方で納得。道具はくわと『よつで網』という名の屋外用ちりとりみないなカゴ。
まず「よつで網」を据え付け、その上流の川底の石をクワで掘り起こします。
そしてその石を足で踏む!そうすると石の裏にくっついていた『ざざ虫』たちが川の流れに流されて「よつで網」に流れ込む。
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これを繰り返しながら、少しずつ上流へ進んでいくんです。そして、少しずつ網の中の虫が増える、と。
そして、選別用の網で虫だけを取り出して完了!あとは自分で調理するんだそう。
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35年くらい「ざざ虫漁」をなさってるという中村さん。実は昔より虫の量が少ないとおっしゃいます。
川の汚れが原因かと思ったら、「川は昔よりきれいになってるんだよ。
でもね、河川敷がうんと整備されすぎちゃってね。かえってよくなくなっちゃった」とのこと。
また、去年は台風が何回か来たので、荒れて大雨で川底の方まで浚われて、虫が死んじゃったんだそう。
すべては自然のバランスなんですねえ。しみじみ感じながら、もうひとつ、ざざ虫を口に入れた中島でした。
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(放送を聞く)

□ 信州伊那谷観光情報 →
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小正月行事「三九郎」

日本全国、小正月の行事はその土地ごとに特徴があると思ってます。特に火を使うものも多いですよね。松本地域もそう。私たちが「どんど焼き」と言ってるものを「三九郎(さんくろう)」と呼んでいるのですが、これがまた!形、大きさ、数…。すごいんです。素材は各家々からのお正月飾り、竹、わらなど。三本の柱を支えに円錐型に作っていきます。高さは2~3mくらい。そこに、一年間みんなの願いを叶えるべく飾られていたダルマが、トッピングされるので、見た目はまるでクリスマスツリー。てっぺんにダルマを飾っているものもありました。
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しかも、これが町会ごとに作られるので、河原に、三九郎がずらーり並びます。近いと20mくらいしか離れてない!川沿いで、もくもくと三九郎の燃やされた煙が連なって上がります。なお、各町会の事情で点火時間が決まるようです。
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今回、松本市の北源池町会の三九郎に参加させていただきました。
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点火するのは町会で一番上の学年の子。今年は源池小学校4年の賢斗くん。今年は竹が多かったそうで、ぱん!ぱん!すっごい音がして、正直びびった中島です。三九郎のそばには、しっかり消防団の方々が付いていてくださるんですよ~。
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燃やし始めてから「ああ。間に合った~」と、正月飾りを持ち込んで焼いてもらう人も(笑)。火がオキになると、柳の枝に米粉で作った色とりどりの小餅を刺した「繭玉」と呼ばれるものをかざして焼き始めます。これを食べると1年間元気でいられると言われているそうです。よくよく見ると、ウインナーを刺したものも登場(笑)。現代的というか。町会の人もみんな集まって、おやつやおつまみ、お酒もふるまわれます。
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松本市博物館学芸員の高山直樹さんによると、起源は平安時代から行なわれてきた「左義長」という小正月の火まつりであり、全国的に行われているものだとのこと。でも、やっぱり「三九郎」という名前は珍しいのだそう。「定説というのがなくて、『人の名前』という説もあるし、『凶作・重税・病気とか三つの苦労を焼いちゃう』という説もあるし、『作り物自体が三つの木で枠を作って九段に重ねて、それが三と九で作り物の名前だ』という説もあります」と、高山さん。「旧松本藩が治めていた地域に『三九郎』というところが多いらしく、松本城の設立に関係がある石川康長という人物の幼名が三九郎だったという説もあるんです」とも。

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近年は成人の日がらみの連休の土日に行われることが多いようです。三九郎と松本の「あめ市」と併せて小正月の城下町を楽しむ旅、おすすめしたい!

(放送を聞く)

□ 松本市博物館 →
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大町市・鹿島槍スキー場

鹿島槍スキー場、とにかく圧倒されるような鹿島槍の山姿にしびれる…そんな場所です。
スキー場に入ると、手前の山の奥にどーーーーーん!って感じ。
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鹿島槍スキー場の戸田峻也さんがこのスキー場の特徴について「初級・中級・上級とコースがあって、斜度に富んだ、いろんなコースになってます。
その上で、壁を使ったコース作りとか、ツリーランコースっていって森の中を滑るコースを作ってます。
起伏や凸凹を我々でオリジナルで地形を作って。敢えて自然のものと人工のものを織り交ぜながら、上手な人でも初めての人でも楽しんでもらえるようにしています。」と、教えてくれました。
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第10リフトに乗って、一番山頂まで行くと、大町市の3つの湖の中で一番透明度が高い青木湖が一望できるそう。
また、第5リフトの上に行くと中綱湖が見えて、景観自体もお客様の楽しみになっているとのこと。
せっかくですから、ちょっと無理して湖の見える中級コースにチャレンジ。
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大町市役所の遠藤さんをコーチに、老野さんを付き添いにがんばってみました(汗)。
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景色は最高!
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滑りは…しっかり転倒を経て、怖いトコは歩いちゃいました。
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鹿島槍の戸田さん曰く「朝がきれいなんですよ。晴れの日はすごくいい。日によって、雲海が…雲が下に見えるような景色が見えたりします。
日によって、来るタイミングで見られる景色が変わってくるので、そういう意味でもおもしろいゲレンデだと思います」と。そう。雪のお山は一期一会ですよねえ。納得。
また、鹿島槍スキー場に向か途中の森で、カモシカに遭遇!これにもびっくり+すごく嬉しかった~。
やっぱり信州の冬は最高です。
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(放送を聞く)

□ 鹿島槍スキー場 →
https://www.kashimayari.net/snow/
□ 大町市 → 
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諏訪湖の御神渡り(おみわたり)

「御神渡り(おみわたり)」とは、全面結氷した諏訪湖の湖面に、せりあがった氷の筋道が走る自然現象のこと。
見た目はゴジラの背びれみたい…とでもいいましょうか。
近年では、諏訪大社上社の男神(タケミナカタノカミ)が下社の女神(ヤサカトメノカミ)のもとに通った恋の路…なんて俗説も生まれました。
この御神渡り、氷の筋ができただけではダメなんです。
八剱神社の判定を受けて初めて「御神渡り」となるのです。判定を担当する宮司の宮坂清さんにお話を伺いました。
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標高759m、周囲16kmの諏訪湖。深さが一番深いところでも7mくらいしかないから全面結氷するそうで、本州ではほとんどないとのこと。
御神渡り出現の可能性がある=観察する期間は、暦の上で「小寒」から「節分」の間だそう。
期間中、宮坂宮司は毎朝6時半に氏子総代さんたちと観察に出かけます。
「僕ねえ、みんなそうでしょうけど、寒いのと朝早いのってあんまり好きじゃないんですよ。ところがね、『氷が張った』となるとわくわく通うんです。最初の小寒の頃は氷が張ってなくて波打ってますから、そうするとね、カモが泳いでるんですよ。でもそれが、昨日まで波打ってた湖がね、一夜にして鏡のように凍りますよ、これは不思議だなあと思いますよ。」とのこと。
また、八ヶ岳から朝日が差し込んで、光の筋になる時もあって、思わずみんな手を合わせるんだそう。ほんの少しの時間で消えてしまう、特別な時間だそうです。
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御神渡りの高さは6~80cmくらい、最大で1mほどになるのだそう。
「最初、蛇が這ったように見えるんですよね。それが今度は龍の背中のようにね、ゴツゴツとなって対岸に行くでしょ?くねくねしながら。そうするとね、いにしえ人は『これは湖の中に主がいるんではないか?』『龍かもしれない』と。今は科学的なことがわかってるから、なんか諏訪湖の冬の風物詩、みたいな形でとらえられるんですけど、たぶんいにしえ人にとってはね、これは怖ろしい現象が湖上で起きてる、と。で、それ以上湖、氷が荒れ狂わないようにと、いう意味で、こちらのほうの岸、向こうのほうの岸に、大地の、湖の、怒りを鎮めるような祭りの庭が設けられる。それがたぶん諏訪大社の上社と下社のご鎮座につながっていくんではないか、と言われてますね。」と、宮坂宮司。
なるほど!そう考えると、上社と下社の位置に納得がいきます。
しかも、一番古い記録が1397年。
その後、1443年から今日に至るまで、全575年間の記録がすべて残されているのだそう。
これは世界的にも類がないので、気象学者が注目しているんですって。いつか、御神渡り、見てみたいです~。

(放送を聞く)

□ 諏訪大社 → 
http://suwataisha.or.jp/
□ 諏訪市観光ガイド → 
https://www.suwakanko.jp/
□ 信州諏訪観光ナビ → 
https://www.suwa-tourism.jp/
□ 長野県観光機構 → 
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□ FDA フジドリームエアラインズ →
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