Monthly Archive for 9月, 2018

きのこ天国 信州

信州の今年のきのこは、なかなか豊作のようです。
9月も半ば過ぎると、標高2000m~1500mエリアで、そして9月下旬から10月初めには1000mエリアが「きのこ天国」になるようです。
私が信州を「きのこ天国」と呼ぶの理由は、食べられるために採られる種類の多さ、量の多さ、そしてきのこ採りを楽しみにしている人の多さ!街じゅうにいるのか?と思うほどのきのこハンター達のきのこにかける熱意は半端なく、お話を聞いていても楽しいんです。
長野市内で『やま茶屋』を運営している、㈱やま代表取締役の赤池健さんもそんなお一人。
「肩書は社長ですが、本職はきのこを採ってくる仕入れ係です」と、胸を張って笑います。
「きのこの種類がバラエティに富んでいて、いろんなものが採れる楽しさがある」と、赤池さん。
キノコを採りに行った翌日には、次に取りに行く日が早く来ないかなあと思うほどだそう。
「テンションの上がるきのこは、やっぱりマツタケ?」とお聞きしたら、「マツタケは決まりきったものじゃないですか。
もっと、採れるか採れないかわかんないような、いろんなおいしいきのこがいっぱいありますんで」とのお答え。
夏はポルチーニの日本版、秋はしめじ系。
「このへんでの一番人気は、シモフリシメジっていう黒めのきのこ。おいしいんです」と、赤池さんのキラキラトークが続きます。
「味も香りもみんな違って、向いてる調理法も違う。鍋向き、焼いた方が特徴が出る、みそに漬けこんでみる…」。
そして秋はお鍋がイチオシだそう。「もっともっと天然ものが入ってくるので、味わいが一段と深くなります。
こう…山の深い香りがしてきますね。もう森林に入ったような気がします。香りが」とも。
きのこ好きは絶対、秋の信州に行くべし!
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□ やま茶屋 →
http://www.yama39.com/index.php#/
□ ながの観光コンベンションビューロー →
https://www.nagano-cvb.or.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

須坂市 田中本家博物館

江戸中期から、代々須坂藩御用達を務めた豪商・田中家の建物と庭、そして代々の生活の品々が、まるごと博物館になっているのが「豪商の館・田中本家博物館」。
着物などの衣服、漆器、陶磁器、おもちゃに古文書…、12代目御当主の田中宏和さんがおっしゃるには「田中家が“なんでもとっておく性質”だったゆえ」、見事なコレクションかつ文化財になっています。
今年は開館25周年を記念して、秋にもおひなさまを見せてくださるんですよ~。
期間は12月16日まで。「秋のひな 豪商田中本家のひな祭り」。館長で学芸員の田中新十郎さん(12代当主の息子さん)曰く「調べてみると、江戸時代に秋のおひな様を飾ったという風習もあった」ということが、今回の特別展の後押しになったようです。
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田中本家のおひな様、飾り方の特徴は「今は三人官女、五人囃子、三師匠とか飾る人形が決まってますが、田中家ではいろんなお人形を飾ります。
歌舞伎や能、狂言を題材にした…私達“芝居人形”と言ってますが、こうした人形もひな壇に飾るんです」と、館長。
神功皇后と武内宿禰、静御前、狆ひき官女などなど、娘の成長を願った題材の人形がずらり。

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子供達のおもちゃもかわいい!かつらの着せ替え人形なんて、超クール!
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また、晴れ着もすばらしい!
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また、明治時代の母屋を改装した喫茶室で、お食事もできます。江戸時代の古文書『諸客賄方控帳』の記録を元に、お料理を再現してらっしゃいます。
『橘弁当』は、田中家所蔵の重箱のミニレプリカに、江戸時代の料理を盛り付けていただけるそう。
私はもっとカジュアルに楽しめる、でも、須坂藩のお殿様に差し上げた『やまどりのお雑煮』をいただきました。
ただし、今はやまどりではなく鶏肉にして提供されています。
やや甘めのふくらみあるおいしさでした~。白瓜の漬物など、田中本家オリジナルの逸品も超美味です。
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3000坪のお庭も楽しめる、すてきな場所なんですよ~。
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□ 田中本家博物館 →
http://www.tanakahonke.org/
□ 須坂市観光協会 →
http://www.suzaka-kankokyokai.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
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秋の焼岳

標高2455m。上高地に入るとすぐにその姿が目に入ります。大正時代の噴火で、上高地のシンボルのひとつ大正池ができました。
てっぺん付近から少し蒸気が出ているのが確認できます。とにかく存在感がすごくて、ぐっと前に出てくるようなお山です。
私は敬意をこめて「焼さま」とお呼びしております、はい。
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この焼岳をこよなく愛して、毎年、宿泊のお客様と焼岳登山ツアーをなさってるのが、乗鞍高原の「ペンションマドンナ」の女将さん・中原由紀子さん(のりくら観光協会イベント企画部)。
9月末から10月初めの焼岳は「ナナカマドの赤がきれい。そして紅葉もいいけど、白玉っていって真っ白のブルーベリーの白。
シルバーみたいなのがいっぱいなってるんです。ほかにも赤い実、黒い実…色とりどり」なんだそう。
また、「この焼岳行きのツアーは“全山床暖房”!山全部が床暖房なんですね。それくらい岩とか触るとあったかいんです。
座るとお尻の下があったかい。寒い日に行ってもね。というのは活火山で、中にマグマが、水蒸気が“わーっ”っていると思うんです。
それがところどころ“ピューピューピューピュー”吹いてるんです。で、日によっては硫黄の匂いがすごいキツいこともあって。
でも生きてる山で、“おじゃまします”って気持ちで登らせてもらうんです」と、中原さん。普通の登山道は蛇行してるけど、焼岳へは割と真っすぐ登るので、結構きついんだそう。
でも、達成感のあるお山だとのこと。
また、中原さんは山に登ったり滝を見に行ったりするのが好きだけど「そこで何かを食べたり飲んだりするのが好きで(笑)。
お菓子と一緒にコーヒーを淹れるとか、お昼の時はラーメン食べたりとかフォンデュしたりとか。
そうすると、お客様も喜んでくださるし、私もラッキー、なんです」と、おっしゃいます。
山の楽しさを教えてくれて、一緒に楽しんでくれる人と出かけるのは、最高の信州の楽しみ方だと思います。
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□ ペンションマドンナ →
http://www.madonna-norikura.com/
□ のりくら高原観光協会 →
https://norikura.gr.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

鯉焼き(タイヤキじゃないよ)

善光寺の門前にたたずむ古民家で売られてるのが『鯉焼き』。
そう。タイヤキではなくコイヤキなのです。言うならば“鯉型のタイヤキ”ですね。手のひらに乗るサイズでやや小ぶり。
外側は香ばしくてもっちり。あんは柔らかい甘さで、豆の風味がしっかりしています。これは、うまい!
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この鯉焼きの名前は『垂水(たるみ)』。作っているのは、藤田九衛門商店代表の藤田治さん。
「信州には海がないのに、なんでみんな鯛焼き食べてるんだろう。おかしいよね。」と思って、作り始めたんだそう。
楽しい着眼点ですが、こだわりはすごい。鯉の金型のベースは富山の仏像を彫る仏師にお願いなさったそうです。
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外側は白玉粉入り。「おみやげにしてほしいので、冷めたほうがおいしいように配合してます」とのこと。
またあんこには信州特産の花豆を使っています。「みなさん、北海道産の大納言小豆とか言ってるけど、花豆農家さんが友達なんで。友達がこんなにおいしい豆作ってるのに、なんで違うところの小豆を使わなきゃいけないのかなって。それで花豆にしてるだけです」と、藤田さん。
しかし花豆をあんこにするのって…。「はい。炊くのはたいへんです。花豆って皮が硬いんで、柔らかくするためにじっくり炊くと中が溶けちゃう。
で、どこの製餡所も作ってくれないので、自家製です」と、笑います。
基本のほかに、花豆のあんこで生地の色違いもあります。黒い生地は竹炭を使っていて「佐久鯉」と名付けられています。
また、「信州はフルーツがいっぱいとれるから」と、季節のフルーツをあんに入れたりも。
ブルーベリーや杏、栗にナガノパープル(ぶどう)!「ぶどうは皮ごとまるまる入れちゃいます。
ぶどうそのままだとジューシー過ぎるんで、3日ほど天日干ししてセミドライにするんです。そうすると甘みとかおいしさが凝縮するので。
それを凍らせて、凍ってるやつを入れる。時間を計って焼き上げた時に溶けるように」と、藤田さん。すんごいこだわりなのに、さらりとした発言~。
また、「僕、日本全国、全部鯛焼きじゃなくていいと思うんです。埼玉、栃木、群馬、山梨、長野、岐阜、奈良、滋賀…とか、海無いんだったら、鯛焼きじゃなくて鯉焼きがあっていいんじゃないかと。
で、ご当地のおいしいものを入れれば。各地にいろんな鯉焼きとか鯛焼きとかあれば、出かけた時に楽しくなるかなあと思ってて。
だから、僕は海なし県に鯉焼きが流行ればいいなあと思ってるんです」とも、おっしゃってました。だから鯉焼き自体を商品登録しなかったみたいです。すごい!
アンティークの壷や器が趣き深いお店の2階のお部屋でも休憩+食べられますよ。
2階からは善光寺のお屋根が見えます。有料で、各地の抹茶もたててくださいます。
また、開店時間が早いので、毎朝行われる善光寺のお朝事の後に買えます。ただし、夕方の店じまいも早いので、ご注意を。
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□ 藤田九衛門商店 →
https://fujitakuemon.wordpress.com/
□ ながの観光コンベンションビューロー →
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善光寺でお数珠を作る

善光寺の門前には39の宿坊があります。それぞれが、天台宗と浄土宗のお寺で、そのお坊さんが善光寺のお勤めを担当なさっています。
そのひとつ、玉照院では、お数珠作り体験ができるんです。
ご住職の山ノ井大樹さんに案内していただいたお部屋には、16種類の天然石が並んでいます。
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数珠には周りより大きい親玉が一つあります。親玉から数えて左右6つめに二天玉。
これは心と体を表す玉なので、必ず左右同じ色を選びます。
親玉と二天玉の間に入れる5つの玉を選び、あとは手のサイズに合わせた数だけ石を選んで、二天玉と二天玉の間をつなぎます。
玉の大きさと使う色は自由。「何も考えずに、好きな色を選んでいいですよ」と、山ノ井さん。ふむふむ。
では、優しい心で過ごせるように、柔らかい色合わせで…。
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石を全部つないで、結んだら、仕上げは“お魂入れ”。床の間に置かれた小さな善光寺仏の前で、ご住職が般若心経をあげてくださいます。
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「その時に、心の中を念じていただくと、お数珠を見るたびに念じたことを思いだし、思うことがそのような人生になっていくんですよ」と、おっしゃいます。
また「お数珠は、自分の欲とうまく付き合っていくためのもの」だそう。
「欲まみれでいいのでしょうか?」とお尋ねしたら、「お釈迦様は『人間、死ぬ瞬間まで欲がある』と。
逆に、死ぬ瞬間まで『今日、これでよかったのかしら?』と、チェックして生きなさいとおっしゃってます。
死ぬまでチェックして生きなさいとおっしゃってます。仏教でいうところの“さんげ”して生きなさいということです」と、山ノ井さんが教えてくださいました。
ちなみに、数珠をつけるのは左手。これは、仏教の生まれたインドで左手が不浄の手とされていて、それを浄めるためだそう。
またお坊さんが持っているフルサイズのお数珠は玉数が108個。これは煩悩の数、ですね。
仏教では人間の持つ欲の存在に気付いたことが、とても大事だったとのこと。
人は死ぬまで、この欲と上手につきあっていきましょうということで仏教は生まれたのだ…とおっしゃってました。
で、この108個を使って、お坊さんたちは、念仏を唱えた数を数えるのだそうです。
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さらに、座禅体験もさせていただきました。「普段、動いていて当たり前の体を止める。
止める筋肉を使うと、普段気付かなかった心の動きに敏感になる」と、山ノ井さん。目もつぶることで、普段、ほとんどの情報を視覚に頼っていることを排除します。
「そのうえで、五感から入ってくる情報をありのままに受け入れます。しかし、普段くせになっている“受けた情報に心(感情)を貼りつける=痛いなあとかうるさいなあとか=”ことはしない」と。
「座禅は究極の一人の時間です。現代のコミュニケーション過多の状況から離れて、自分の使いすぎている心を止めてやることで、バランスがとれる」ともおっしゃってました。
しかし、短い時間のプチ体験だったので、警策でパシパシ叩いていただいたのが痛かった…。
長時間だと体が硬直するので、痛みではなく鈍い響きだけになるんだそうですが…。ま、私の煩悩のなせるワザですか。
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□ 善光寺玉照院 →
https://www.tera-buddha.net/nagano-gyokushoin/
□ ながの観光コンベンションビューロー →
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