松本市を代表する、いや、日本を代表する景勝地、上高地。標高1500mの緑に包まれた空間には、梓川の清流が流れ、空に向かって穂高連峰が美しい稜線を描き出しています。
今回はあいにくの曇り空でしたが、穂高の山々の山肌と残雪の部分とのコントラストが、よりくっきり!なんだかシャチみたいだなあ…ってビジュアルでした~。
今回は初めて、大正池から河童橋までの遊歩道を歩きました。
距離は約3.5km。大正池は、上高地に入る道路の入り口側に近いのですが、奥の河童橋あたりで見るより穂高連峰が近く見えるんです。
大正池は、そばにある火山・焼岳の大正時代の噴火によってできた池で、池からにょきにょき姿を現す立ち枯れの木々が特徴だったそうですが、今ではその数が激減。
ほんとに枯れちゃったのか朽ちちゃったのか…残念ですが自然のなせる業ですから。
河童橋に向かって梓川沿いを歩きます。印象的なのは、川原の白い石、もこもこと柔らかく連なる緑の木々、そして蛇行する梓川の流れ…。
以前、五千尺ホテル総支配人の田中寿穂さんが「大きな荷物は先に宿に送っておいて、歩けるだけの必要最小限の荷物だけ持って上高地入りするのがいいんだよ」とおっしゃってた意味がよーーーくわかりました。
今回はツアーなので、バスに置いたままでバスセンターまで運んでもらえましたが、次回個人で来る時は、送りつけパターンにして、大正池から宿泊先まで歩きたいですねえ。
この道のりを案内してくれたのが、河童橋のそばの五千尺ホテルを基地として活動している「上高地ナショナルパークガイド」のガイドネーム“アディ”こと西岡悠真さん。
西岡さんも新緑の季節が大好きだとおっしゃいます。「新緑がきれいで、残雪の穂高が見えて、人が少ない。最高です(笑)。
人が少ない分、ゆったりと自然が楽しめて、気温も低い時期なので空気が澄んでておいしいんです」と満面の笑み。
また梅雨の時期だっておもしろい!とすすめてくれました。「山野草の中には雨対策をしているものもあるんです。
下向きに花を咲かせて花粉を流されないようにしたり、とか、葉が水をはじく構造になってて雨水で汚れを落としたり、とか、上向きに筒状の種がついて雨水が溜まったら流されて増えていく種、とかあるんです。
そういう植物の工夫を見るのも梅雨時期ならではの楽しみですね」と。おおお。これはやはりガイド付きでないと!
ちなみに下向きに咲くのはアマドコロ。赤ちゃんの人差し指くらいの大きさの花でした。山菜としてもおいしいらしいです。
河童橋のすぐそばにも咲いてましたよ~。
他にも、年に1~2回だけ、梓川が真っ茶色になるのが見られるのが梅雨時期だそう。
雨の多い時期に累積雨量が6~70mmになると茶色くにごるのですが、そこに流れ込む清水川(河童橋のすぐ上流)は、どんなに雨が降っても濁らないので、清水川と梓川の合流点では透明と茶色の全く2色にきっぱり分かれていて、激レアな景色なんだそう。さらに、雪解け水や梅雨時だけ流れていて、夏になると消えてしまう沢もあるとのこと。
やっぱり梅雨の上高地も魅力的~。もちろん真夏は最高の避暑地!梅雨旅も避暑旅も上高地がおすすめです。
□ 上高地公式 → http://www.kamikochi.or.jp/
□ 上高地ナショナルパークガイド → http://npg-alps.net/
□ 上高地五千尺ホテル → http://www.gosenjaku.co.jp/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/