上高地で山岳リゾート!

涼しさ、景色の美しさ、水や空気のきらめき…。標高1500mの上高地での避暑ポイントを挙げるときりがない感じです。
五千尺ホテル総支配人の田中寿穂さんも「“高原”とよばれる山岳リゾート地の中でも上高地は特別」と、おっしゃいます。
そのポイントは、上高地の真ん中を流れる清流・梓川だと教えてくれました。「山岳リゾート地で真ん中に川が流れてる立地条件って、なかなかないんです。
特に上高地みたいに目の前に川が流れているのは。で、この梓川の水温が年じゅう6℃。夏はその上を通った空気が自然のクーラーになって温度を下げるんです。
真夏、8月でも河童橋の上に10分もいれば寒いですからね」と。真夏でも上高地の朝晩は18℃くらいの気温。
日中は30℃になるけれど、日陰に入ると体感で5℃くらい下がるそうです。湿気もなくさらさらした空気が心地いいんだそうですよ。
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そして、夜は涼しさだけでなく、驚きの現象も見られるそう。「夜になると、気温差が大きくなるので、5分おきくらいにもやが出て、晴れて、出て、晴れて…。
神秘的な時間が過ごせます。これは夜しか出てこない。これはすごいですよ」と、田中さん。あああ、やっぱり上高地には泊まらなきゃもったいない!夜は満天の星空が楽しめますし!狙い目は22時以降。
上高地の街灯は、条例で22時消灯と決められています。目に入る明かりが少なくなってからがいいんです。
さらに美しい星を狙うなら、0時過ぎてから。各宿の部屋からの明かりの漏れがなくなって、より星空が見やすくなります。
また、雨が降っても大丈夫。今年の6月、けっこうな雨降りの中、散策をしましたが、全然イヤじゃないんです。
雨の降り方が、軽やかで、真っ直ぐ降り落ちてくる感じで、ポンチョと傘で万全の態勢。
田中さんも「雨の上高地のほうがきれい、実は。葉っぱとかのホコリが全部落とされて。さらに梓川も濁りませんから。
しかも雨上がりの上高地は最高ですからねえ。雲がばーーっと上に上がっていくところの神秘さは、ほんとに神様が降りた地。
神降地→上高地のいわれは、そこからきてるんだなあって、感じますよ」と、おっしゃってました。
どんなお天気でも、すばらしい景色を見せてくれる上高地。ぜひ、ぜひ、お出かけください。
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松本の夏行事

松本の夏、しかも8月の初めは、城下町らしい商都らしいお祭りが目白押しです。
月遅れで行われる七夕、そして、女の子のお祭り「ぼんぼん」、男の子のお祭り「青山さま」。
お話を、松本市立博物館館長の窪田雅之さんに伺ってきました。
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まずは、七夕。最大の特徴は「七夕人形」を飾ること。松本のように、顔がしっかり書いてあるような七夕人形を飾る地域はほとんどないんだそうです。
織姫と彦星のペアなのですが、和紙人形のような『紙雛型』と、板製の顔付きハンガーのようなベースに子供の浴衣や洋服をかける『着物かけ型』があります。
ちなみに着物をかけると「襟数を増やしてくれる」と、言われています。江戸中期には人形を飾っていた記録があるそうです。
昭和30年代をピークに下火になっていましたが、近年、博物館と協力して、街を挙げて復活に取り組んできました。
7月の半ばから1ヵ月間、中心商店街などで七夕人形が飾られています。
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織姫と彦星に加えて『かーたり』という、四角い木材のボディに長いひもの足がついた人形があるのも特徴です。
天の川をはさんで離れ離れになっている織姫と彦星は、雨が降ると会えません。その時、かーたり君は自分の着ものをめくり上げて織姫をおぶって長い足で川を渡り、彦星に会わせてくれる…愛のキューピッドのような役割を果たすのです。
川を渡る=川渡り→かーたり、と音が変化していったとか。「この時期松本では雨が少なくて“三粒でも降れば豊作”と言われるほどです。
雨を待つ農耕儀礼的部分と、“年に一度だけの逢瀬”という都会的星祭り部分のミックスの象徴ともいえるのが“かーたり”の存在です」とも、窪田館長。右の写真の一番右が「かーたり」。
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「ぼんぼん」も「青山さま」も8月の1週目くらいに、町内会ごとに行われるお祭りです。
「ぼんぼん」は、女の子たちがほうずき提灯と言われる提灯を手に持って、♪ぼんぼんとても今日明日ばかり…と、街の中を静かに歌い歩く行事です。
ご先祖様の霊を鎮めるためではないかと言われているお祭りだそうです。江戸や上方で流行っていた小町踊りが街道筋を伝わってきたものが元だろうとのこと。
今では「松本ぼんぼん」という名のお祭りが同時期に行われますが、こちらは歩行者天国になった中心市街地を、曲に合わせて踊りながら練り歩くもので、両者はまったく別物です。
ちょっと「博多どんたく」っぽいですね。
どんたくも、元々はお正月に、町人が福岡城内の殿様のところに新年のお祝いを申し上げに行く「松ばやし」の行事でしたが、戦後、復興を願って市民の祭りとしてゴールデンウィークに行われ、盛大なパレードになっていきましたから。
「青山さま」は、男の子たちが、杉の葉を盛った神輿に“青山神社”と書かれた幟をつけ、「青山様だいわっしょいこらしょ」という掛け声とともに担いで、各家をまわるものです。
しかし「青山神社というお宮はこのあたりにないんですよ」と、窪田館長。明治10年代まで、松本の正月行事である初市=あめ市の時に、この青山様は作られており、当時は大人のお神輿だったそう。
しかし、ぶつかり合いやケンカ、警察沙汰が絶えなかったため中止になってしまったようなのです。
そして、青山様は子供たちのお盆の時期の行事として生まれ変わったとみられるそうです。
大人が初市=あめ市でやってた頃は商売繁盛を、そして子供が盆時期にやる今は人々の無病息災を願って行われるお祭りです。
一度、見てみたいなあ。

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戸隠で忍者体験!

戸隠神社のある戸隠は、実は忍者の里でもあるんです。平安時代末には修験道の名道場として都にも知られていた戸隠。
ここで修業を積んだ仁科大助を祖とするのが戸隠流忍術。なお、地名は「とがくし」で、忍術は「とがくれ」と読みます。
で、ぜひぜひおススメなのが戸隠神社・奥社への参道入り口近くにある、戸隠民俗館・戸隠流忍法資料館といっしょにある「忍者からくり屋敷」!もう、童心に帰ること間違いなし!
正直最初は、「はいはい。どんでん返しの壁とか脅かしの飾りとかがある、アレね」くらいにしか考えてませんでした。
ほんっとうにごめんなさい!私、入り口からして入れませんでしたーっ(汗)。
入場前に『どうしても出口が分からない場合、お助け用電話があります』と書かれてありましたが、「…いや…ここ…まだそんな段階じゃないよね?まだ入ってもないもんね…」と、困惑。
案内してくださった、ながの観光コンベンションビューローの市村久子さんが、一度体験したことがある経験を活かして「ほら、こうやれば開くのよ~」と、誘導してくれて、なんとか中へ。
壁や迷路にぶち当たりながらも中ほどまで進んだところで…『出口が…ない』。
可能性を探って、動ける範囲を2度も周り、全ての戸や壁を当たり、壁にかかっていた棒を謎の穴に突っこみ…。でも、出口がない。
目の前には『お助け用電話』。いやだ。悔しい。電話なんてしたくない。40代・50代・60代と、いい大人が3人、がんくび揃えて座り込み状態です。
「ねえ。市村さん、前に来たんですよねえ?」「そう。でも、こんなんじゃなかったわよ。憶えがないもの。」「ええええ?マジで?」…座り込むこと数分。
次の人が来る気配が!来たーーー!20代のカップルだ~。もちろん彼らもめっちゃ悩んだんですが、見事に彼女が出口を発見!おおおお、そうか、そうなっていたのか~。
そして、後半もまだまだ簡単には進めない楽しいからくり屋敷なのでありました(苦笑+汗)。
しかし、一度来た人が「?」になるのには理由がありました。屋敷の管理をしている徳武芳夫さんと松澤英雄さん曰く「我々はからくりを変えるのが楽しみなんですよ。
からくりをかけ替えるの。仕掛けをやり変えるのね。適当に、仲間でね、“今日は変えようか”って。」と。ええええーっ?道理で、市村さんの記憶にないわけだ。
真剣にチャレンジする羽目になった私たちの精神と体力と思考力を奪ったのが「ななめの部屋」という仕掛け。
部屋全体に斜度がついている部屋なんですが…。松澤さん曰く「最初の頃、私も難しくて。掃除に入るんだけど、非常口から出てました。
最初の頃って“ななめの部屋”に入ると変になってねえ。ななめの部屋では一生懸命前進してても、靴下履いてたらムーンウォークになっちゃうしね。」と。
そうなのです。よくよく考えたら、私たちが入場する時に屋敷から出てきた子供たちって、裸足だったんだよなあ。
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からくり屋敷の後には「手裏剣道場」も楽しめますよ。たくさん当たるとプレゼントがもらえます。なかなか難しいですけどね(笑)。
やっぱりスポーツが得意な人のほうが忍者に向いてるんですって。
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ほかにも、つり橋の一本渡りとか、薬草&毒草園とか、忍法資料館とかで、忍者度をアップさせてくださいませ。
私は顔ハメパネルで「くのいち」に!想像以上の楽しさですよ~。
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乗鞍のお花畑

乗鞍岳・畳平は、標高2702m。ここには高山植物のお花畑が広がります。しかも、登山能力不要!乗合バスでたどり着けるんです~。
ちなみに「日本自動車道最高地」だそう。標高の高さが樹木が育つ限界を超えているので、木らしいものはハイマツしかありません。
岩と山肌、という景色に囲まれて、花の大きさが5mm~2cmくらいの花々が、白、黄、ピンク、紫…と点描のように広がってます。
気分は『アルプスの少女ハイジ』!思わず「おじいさ~ん」「ペーター~っ」と、叫んでしまうほど(笑)。
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案内してくれた、のりくら観光協会コーディネーターの中原由紀子さんが、お花畑の楽しみ方について、「目線を下げて見てください。
一面の花のところに目を持ってくると、絨毯みたいに見えるんです。もうちょっとしゃがんで~。
ミニチュアの森を見てるみたいで、ワクワクしますよ~。」と、アドバイスをくれました。これは、おもしろい!
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クロユリも、目線を下げると花の中が見えてきます。ちなみに、クロユリを見たのは生まれて初めて!花の大きさは2cmくらい。
こんなに小さい花だったんだ~。色は紫と黒の間くらいの色。ちっちゃいけど、葉っぱはしっかりユリの葉の形です。
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また、のりくら観光協会ディレクターの村瀬基行さんが、いろんな高山植物の花々を教えてくださいました。これはチングルマ。
直径2cmくらいのクリーム色っぽい花ですが、花が終わるとふわーっとしたピンク色の綿毛ができるんだそう。
「その綿毛が風にたなびくと、とってもきれいなんです。霧の時、綿毛に水滴がつくと幻想的な景色になりますね。
お盆過ぎくらいかな。」とのこと。右のほうの白いぼわっとモコモコしたのはコバイケイソウ。これがいっぱい咲く年は大雪になるんだとか。
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濃いピンクの花はコイワカガミ。葉っぱが丸くてピカピカ光ってるのが鏡のようなのでコイワカガミというんだそうです。
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白くて細い花弁が特徴的なのはイワツメクサ。
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直径5mmくらいの小さい白い花をつけているのはアオノツガザクラ。珍しい植物だそうですが、実はこれ、木、なんです~。
「ツガの仲間なんですよ。栂ね。木なんですど高山帯なので高さ5cmくらいにしかならないんです。
ここでは、葉と木が同じ高さなんですね。高さ5cmでも木。盆栽みたいでしょ。」と、村瀬さん。
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ほかにも高山植物の女王コマクサ。

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黄色いのがミヤマキンバイ(深山金梅)。

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紫のヨツバシオガマ(四葉塩釜)。
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花弁の端っこがウサギの耳みたいなウサギギク。内気な咲き方の高山植物たちの中にあって、ちょっと主張するゆとりがある花(by中原さん)。
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今年は、冬の積雪量が少なかったので、雪解けが早く、結果、お花が咲くのが早かったんだそう。お池も水も、例年より少ないとのことでした。
バスに乗るだけでたどり着ける「天空のお花畑」。最高です!こんな日輪も見られました~。また、山の向こうに山が連なっていく、すごい景色に、感動!ですよ~。
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戸隠神社 その2

戸隠神社は、高天原から飛んできた「天の岩戸」からできたといわれる戸隠山の麓にあり、5つの社からなっています。
一番奥は「奥社」と戸隠の地主神の「九頭竜社」。「奥社」は戸隠神社の本社で、天の岩戸を開き戸隠へと投げ飛ばした天手力雄命(アメノタヂカラオノミコト)が祀られており、五穀豊穣・開運・心願成就・スポーツ必勝を祈ります。「九頭竜社」は、戸隠の地主神様で一番古くからこの地にいらっしゃいます。
水の神様であり、五穀豊穣と縁結び、さらに虫歯の神様という珍しい神様です。
ここまでは、車道から約2km、歩いてお参りいたします。その参道がすばらしい!前半は、明るい緑にはさまれた広い参道。
両側の森から伸びた枝々が緑のトンネルを作り、ずっと鳥たちのさえずりが響きます。心が洗濯される感じの道なんです。
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参道の道のりのまんなかに「随神門」という茅葺の朱色の門があります。これは、神域に邪悪なものが入るのを防ぐ役割だとのこと。
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そして、門を越えると、見事に参道の空気が変わります!道幅が若干せまくなり、道の両側には樹齢400年のクマスギが並びます。
流れる空気も鳥の声の響きもシャープに、すーっと細い線を引くような感じになり、こちらの道は心が砥がれる感じです。
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すでに平安時代には、修験道の名道場として有名だったという戸隠。参道の両側には、石組だけですが坊の跡が残っています。
ようやくたどり着いた奥社と九頭竜社。私が行った時は、まさに雨上がり!本当なら、お社の向こうに山姿が見えるはず、なんです。
案内してくださった、ながの観光コンベンションビューローの市村久子さんは「切り立った感じの迫ってくるような、黒っぽい感じで山が見えるんですよ。
木々の間、社殿の後ろ側にね。」とおっしゃいます。うーむ。これはまた、次回への宿題だな。
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戸隠そば

戸隠といえば「戸隠そば」!という方も多いでしょう。そう、戸隠はおいしいそばの産地なんです。
「標高が高くて、朝晩の気温差が大きいことが、戸隠でいいそばができる理由。
さらに朝、霧が立つので、その下で育ったそば=霧下そばは格別なおいしさ」と、教えてくださったのは、戸隠キャンプ場にあるおそば屋さん「手打そば 岳」の若大将・曽根原功さん。
建物はログハウス風で、ちょっと意外な感じ。しかもテラス席でいただけるという驚き!これは素敵なシチュエーション。
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戸隠そばの特徴のひとつに「ぼっち盛り」という、独特の盛り方があります。
当地で採れる『根曲がり竹』を編んだざるの上に、馬蹄形にまとめたそばを5~7つ盛って提供します。
ちなみに「岳」のおそばを盛るザルは曽根原さんのお父さん=大将の手編み。
曽根原さんは「ぼっち盛りをしないと水が切れるんですが、ぼっち盛りは水が残ってるんです。
水も一緒に盛り付けてるような感じです。そばといっしょに水も楽しむというか…水がおいしいし。
戸隠は、夏の水道水でもすごく冷たくておいしいんですよ。」と、おっしゃtってました。
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「手打そば 岳」の特徴としては、戸隠の在来種=固有種のそばを使っていること、だそう。
おじゃまさせていただいた6月は、雪室に入れて熟成させたものを使っているとのことでした。
「お酒でよくやるんですが、雪室で熟成させるとまろやかでおいしくなるというでしょう。
そばも、雪室で熟成させると、湿度が一定で温度も0℃のままになるので、糖度が増していくみたいで、おいしくなるんです。」と、曽根原さん。
初夏におじゃましたので、盛りそばだけでなく根曲がり竹とサバのみそ汁もいただけました。
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スタッフがいただいたのは、おろしそばと鴨そば。
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前菜的に山菜が出てきて、〆にそばのおもゆみたいなのをいただきましたよ~。
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夏は戸隠産夏野菜の前菜や一品、天ぷらなどが、また秋には、自ら採りに行く天然きのこを使ったメニューが登場するそうですよ。
冬はお休みなので、春から秋の間に「手打そば 岳」のおいしさをお楽しみください。
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戸隠神社 その1

戸隠神社は、高天原から飛んできた「天の岩戸」からできたといわれる戸隠山の麓にあり、5つの社からなっています。
一番ふもとに近いのが「宝光社」。社殿に上がるまでに270段の石段があり…下から社殿が見えない!しかも急!
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途中、女坂と記された坂道がありますが、この勾配も急!こりゃ、女坂が平坦とかではなく、着物の裾がめくれるのを防ぐために石段を避けただけのことだな…。
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息が切れそうな石段ですが、両側の木々が立派で、気持ちがいい参道です。
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本殿は神仏習合時代の面影が残る寺院建築を取り入れた権現造り。あ。全体写真がない。ので、彫り物をどうぞ。
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宝光社のひとつ上が「火之御子社」。天照大神(アマテラスオオミカミ)に天の岩屋からお出ましいただくために岩屋の前で艶やかな舞いを舞った天鈿女命(アメノウズメノミコト)をお祀りしています。
舞楽芸能上達の神様でもあります。社殿のそばにある二本杉が、これまた魅力的でした~。
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そして五社のまんなかが「中社」。ここには、天照大神に岩屋からお出ましいただくための方法を考えた智恵の神様・天八意思兼命(アメノヤゴコロオモイカネノミコト)が祀られています。
立派な杉の木や滝に、心がすーすーしてまいります。
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そして、この中社でのおすすめは!大人向けおみくじ!自分の年齢を言うと、神職さんが奥の部屋に行って、なんと祝詞をあげてから一枚おみくじを持ってきてくださるんです。
内容も、ほら、大人向け。
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この三社は、車でそばまで行けるので、お参りししやすいですよ~。

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さわやか信州を楽しむツアー(3)

6月15~17日に安藤さんと一緒に旅した「さわやか信州を楽しむ」ツアー(西日本新聞旅行)。
宿泊したのは上高地!残念ながらの雨模様でしたが、木々が洗われたような美しさで、清流梓川は透明で、空気がしっとりしてるのにさわやかで…不思議な世界が広がってました~。
五千尺ロッジに泊まって、バイキング料理とお酒(飲み放題にもできる)でプチ宴会。あいや、プチ、ではなかったかな。
食堂のクローズ時間まで、わいわいおしゃべりしてた安藤豊と旅の仲間でございました(苦笑)。
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でも、翌朝は4時半集合出発で、河童橋から川上の明神池(穂高神社奥宮)をめぐって河童橋に戻ってくる約7kmの散策。
けっこう雨足が強かったのですが、五千尺ロッジが貸し出してくださるポンチョと雨傘で、準備万端。
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福岡市西区の宮本みえこさんは「初めて7kmも歩いたの。自分の体力に自信がついたわ~」と、嬉しそう。
さらに、「雨が降ってたけど、両側の景色がいいし、空気もいいし、鳥の鳴き声がすばらしくきれいで…。
聞きながら歩くのって、すてきでした~」と、満足コメントをくださいました。そう、雨の森の中にひびきわたる鳥たちの声って、すっごくきれいなんです。
まっすぐに落ちてくる雨と、透明な梓川のせせらぎと、光るような緑の木々で心が洗われ、鳥の鳴き声で研ぎ澄まされる感じです。
五感で受け取る上高地の魅力で、すっかり生まれかわる自分を感じられますよ~。
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また、泊めていただいた五千尺ロッジで、福岡県遠賀町出身の西谷さんというスタッフに出会いました。
この春から上高地で働き始めたばかりという西谷さん。上高地の魅力について、「目の前にどーんと現れる穂高岳。
目をつむると聞こえてくる風の音だったり川の流れだったり。鳥の声とか、すごい癒されますし。外にいるだけで癒されます」と、語ってくれました。
また、「例えば、川沿いのベンチに腰かけると自然の音が五感で感じられて、歩き回らなくても、佇んでいるだけでも結構エネルギーが入ってくるといいますか…。
そういう過ごし方もひとつ、上高地のおすすめの過ごし方ですね」とも。
また、泊まるからこその楽しみとして、「澄んだ空気のおかげか、星も月もすごくきれいなんです。都会よりずっとはっきり見えて。月が明るい日は、このあたり全体がばーっと照らされて、特に電気がなくても足元が見えたりするんです」と、教えてくれました。
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今年から8月11日が国民の休日=山の日となりますが、その第一回記念大会の式典が開催されるのが、この上高地です。
きっとニュースなどでも流れるでしょうから、スイス人が「スイス以上にアルプスらしい景色だ」と絶賛した景色を、ぜひ、確認してくださいね。
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□   五千尺ロッジ →
http://lodge.gosenjaku.co.jp/

□   上高地公式サイト →
http://www.kamikochi.or.jp/

□   山の日記念全国大会 →
http://811yamanohi.org/

□   新まつもと物語 →
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□   西日本新聞旅行 →
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さわやか信州を楽しむツアー(2)

6月15~17日に安藤さんと一緒に旅した「さわやか信州を楽しむ」ツアー(西日本新聞旅行)。
参加者のみなさんの胃と感性を驚きでぐるぐる巻きにしたのが、乗鞍高原のお宿の女将さんたちが作るお料理!
お昼にいただいたのは、季節の山菜の天ぷら。比較的親しみがあるのは、ウドくらいかしら。
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これはイラクサ。シソの葉みたいな形で、味というよりパリッとサクサクした食感をいただく感じです。
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クレソンも天ぷらに!香りがすごく心地よいんです~。
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始めて見た&聞いたハンゴンソウ。やや苦みがあり、香りもしっかりした葉っぱでした。
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そしてユキザサ!高山植物なので、地元の人以外が採ってはならないレアものです。ふっとやわらかい甘みがある葉っぱです。
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一緒に作ってくださったのは地元のおそば=とうじそば。
小分けされたそばを、『とうじかご』とよばれるものに入れて、お鍋の中でしゃぶしゃぶして、上からお鍋の具と汁をかけていただきます。
ちなみにこの日のお鍋は山菜と鴨!鴨の旨い甘いお出汁が効いてて、もう、ぷるぷるしちゃうおいしさ!そこへ「ほら、天ぷらそばにしなさい」と、おかあさんが山菜の天ぷらを載せてくださる…。
クレソン天ぷらそばとか、涙出そうなおいしさなんですわ。
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これらは、地元のみなさんがルールを守って、山を荒らさず上手に採ってるからこそいただける、山の幸なんです。
お料理を作ってくださった『乗鞍うまいもの工房』社長の筒木和子さんが教えてくださいました。
女将さんたちは熊とも戦いながら?山の幸を採集してらっしゃるんです。「私達が熊の領域に住まわせてもらってるの。
だから、大事に上手に共存していくんです。『出そうだな…』と思ったら、自分から身を引くってやり方。それが地元の人の掟」と、微笑みながらおっしゃいます。
採り尽くすのではなく、次の年のために芽を置いておくなど、女将さんたちが持ち続ける“山と自然と生きる姿勢”も一緒にいただいたお昼ごはんでした。
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山菜のシーズンはゴールデンウィークごろから6月半ばまでが基本。それ以降は、保存した山菜料理をいただけることもあります。
そして、6月下旬から9月下旬の季節料理として「ぶどう葉寿司」が登場します。
酢飯に塩マスを酢締めしたものをはさんで、山ブドウの葉で包んだもので、縦4cm×横20cmくらいです。筒木社長曰く「ふつうお寿司って言うと、ごはんを冷まして使うけど、ぶどう葉寿司は熱いご飯に、冷めないうちに、葉っぱを包むという作業をするの。茶色く葉っぱが変色すると…見たところ茶色っぽくて芸術的じゃないけど…茶色に変色することで、葉の香りがご飯にしみるという食べ物です。
昔から乗鞍のおもてなし料理」と。木曜のお昼に出していただいたけど、あまりに他のものでお腹いっぱいになっちゃったので、持って帰って金曜の夜に食べましたが…全く大丈夫!おいしいまま!さすがおもてなし保存食!
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ぶどう葉寿司入りお弁当も豪華だったんですよ~。
ふきの煮合わせ、ワラビの酢の物、ウリッパ(ギボシ)の山椒味噌和え、野沢菜の炒め煮、ガニ豆(花豆)、ニシンにローストビーフに鶏のフライにポテトサラダに…。
信州のお母さんたちは、食べ残されるくらいもりもり作るのが地元ルールだそうで…。ありがとうございます(嬉し+苦し涙)。
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□ のりくら高原観光協会 →
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□  新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□  西日本新聞旅行 →
http://www.nnpryoko.co.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

さわやか信州を楽しむツアー(1)

6月15~17日に安藤さんと一緒に旅した「さわやか信州を楽しむ」ツアー(西日本新聞旅行)。
空気がおいしくて、お日さまがきらきらまぶしくて、心身ともにリフレッシュしまくり!でした。
参加者のみなさんのハートを、お肌を鷲づかみにしたのが白骨温泉!
福岡市南区の平井さん曰く「お風呂から上がって、手のツルツル感がすごい。肌触りが違うって、みんな言ってますよ。
私、温泉好きだけど、ここは1番か2番!しとっとしてるの、触った感じが。お化粧のノリが違う感じって、話してたんですよ~」と。
泊めていただいた『山水観湯川荘』が、入ってよし、飲んでよし、食べてよし、と、白骨のお湯の力を120%満喫させてくれるお宿でしたからねえ。
貸切野天風呂でゆったり長湯してつるつるお肌に。お湯を飲んで、胃腸もつるつるになります。
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お食事にも温泉のお湯の力が使われます。夕食の温泉鍋は、温泉の湯と信州味噌と清水牧場のブラウンスイス牛の牛乳のお出汁がベース。さらに白骨周辺の山の幸がもりもり。
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朝食には温泉がゆが登場。おかずも白ごはんもお味噌汁も、激ウマでした~。
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白骨温泉は、とにかくお湯の力がスゴイ!硫黄系の香りが強いけれど柔らかい、不思議なお湯!濃密なのにさらっとふわっとした肌の仕上がりが心地よい!幸せな大発見の旅、でした。
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□ 白骨温泉 →
http://www.shirahone.org/

□ つり橋の宿 山水観湯川荘 →
http://www.sansuikan-yu.com/

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ 西日本新聞旅行 →
http://www.nnpryoko.co.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野林檎ナポリタン

ご当地グルメの開発に前向きな安曇野。じわっとスゴイものを作ってました。それが「安曇野林檎ナポリタン」。
「???」りんごとスパゲッティナポリタンを組み合わせるの?酢豚の中のパイナップルとかもいらないと思っている私の頭を、かなり深い疑念がよぎります。
しかし、この情報をくれた安曇野市観光交流促進課の白木雅浩さんは「あんまり聞きませんけど、これが合うんですよ~」と、ニコニコ顔。
「ふつうのナポリタンは懐かしいケチャップ味ですけど、リンゴが入ると豪華になります。
隠し味というか、繊細さがナポリタンに出てきて、ほのかな甘みと酸味とからみあって、おいしいですよ~」と。
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では、検証!まずおじゃましたのは安曇野市穂高有明の『カントリーキッチン順燻の家(じゅんくんち)』。
自家製ベーコンと燻製卵、玉ねぎの具が入り、リンゴのソテーが載っています。
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んんんんん!うんまーーーーーいっ!甘みと酸味のバランスが絶妙。口の中が華やかになる、テンション上がるナポリタンです。
生パスタのもっちり感とソースが合いますなあ。燻製ものの香りとりんごの香りがまた合う。
燻製卵はリンゴのチップでスモークしたものだそう。
ご主人の佐野順一さん曰く「リンゴも敢えて煮たりしなんで、ただソテーしただけ。少し食感を残したかったので。で、砂糖も入れてないので、リンゴだけの甘さでやってる。焼きりんごのイメージ」と。
実は、リンゴとナポリタンと合うかどうか、初めはわからなかったという佐野さん。
「安曇野市豊科が玉ネギの産地で。それとリンゴは安曇野の名産なので、その2つを使って、というところからスタートしました。最初は1つのレシピに決めるということでしたが、“それじゃあおもしろくない”ということで、それぞれの店の独自のやり方で作ろう、となったんです。
玉ネギとリンゴを使うというのは絶対で、あとは各店の味を出そう、と」とプロジェクトの流れについて教えてくれました。
難しかったけど試行錯誤して、こんなにおいしいご当地グルメを完成させてくれたんですね~。
現在10件ほどのお店が「安曇野林檎ナポリタン」を提供しています。
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もう一軒。安曇野市堀金にある『食事処 美里(みさと)』。ここのは、紅玉のジャム入りソース(ケチャップ)と、シナモンが特徴。
トッピングは生りんごのせん切りです。食感がこれまた楽しい~。
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9月から3月のりんごが豊富な時期がメインですが、通年提供しているお店もあります。
津軽~りんご三兄弟=秋映・シナノスイート・シナノゴールド~サンふじ…と、品種が変わっていくおもしろさも楽しめそうですよ。

□ 順燻の家 →
http://www.junkunchi.com/

□ 安曇野林檎ナポリタン →
https://www.city.azumino.nagano.jp/soshiki/32/23827.html

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

あづみ野ガラス工房

旅先でのおみやげ。おいしいものや特産品、工芸品など、あれこれ探すのも楽しいですよねえ。
でも、作ってみてはいかがでしょう?体験することで、その場所で過ごした時間や空気がぎゅっ!と、つまった逸品が持って帰れますよ~。
て、ことでおじゃましたのが『あづみ野ガラス工房』。
実際に出かけてみるまでは、安曇野とガラスのコンビネーションに疑問符をつけていた私ですが、行ってわかる!
安曇野って、ガラスの持ってる特性とかイメージに合うんですよねえ~。ここで体験できるのは『吹きガラス体験』。

そばちょこ・グラス・一輪ざし・クリーマーの4つのタイプから形を選び、アルプス・ふきのとう・せせらぎなど、安曇野をイメージしたの8つのカラーリングから色を選びます。
私は「そばちょこ」を「せせらぎ」色で作ります!
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指導してくれたのは、中村里菜さん。ガラスが巻かれた長い竿(ストローみたいに空洞になってます)を持ってきてくれました。
なんだか線香花火の種の部分みたい。ぽってりしたオレンジ色がわくわくする気持ちを誘います。とろけ感は水飴みたい。

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これに色ガラスの粒を巻きつけて、さらに炉に入れて溶かします。その竿を持ってきた中村さんが、「竿をしっかりくわえて、しっかり息を入れてください。最初は息が入れにくいので、イメージは風船をふくらませる時みたいな感じで、長く入れ続けるイメージです。強く長く」と、ポイントを教えてくれます。

ガラスは溶けて柔らかいので、じっと置いておくと垂れていってしまいます。
「私がずっと竿を回しながら持ってますので、中島さんは竿はぎゅっと握らず、手を添えるだけですよ~」と、中村さん。
では、お腹の中に、心の中に積み重なった、安曇野の思い出を増幅させて…ぷうううううううっ!
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中村さんから「うまい!いいですね!」と、お褒めの言葉!『うきっ!嬉しい~。
やっぱり学生時代に吹奏楽部だったのが効いてるのかしら。ふふ…』とか思ってたら、「あ。ちょっと勢いよすぎて大きくなっちゃいましたね(苦笑)」と、中村さん。
あわわわわ。確かに。そばちょこというより、焼酎グラス…?

さらに炉に入れられた、そばちょこの元を「ハシ」と呼ばれるヒバサミのようなもので挟んで細くし、竿から切り離すための線を入れます。
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羽子板みたいな板を当てて底面を平らにし、口を広げるため別の竿に移し替えます。
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「ハシ」を横から口に入れて下に押し下げて、口を丸大きく広げていきます。上から見て丸くなるか楕円になるかの分かれ道です。緊張~。
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そして、一番失敗が多いと言われる、竿とガラスの切り離し。
切り取り線の下地を入れた後、竿をたたいて、その衝撃で切り離すのですが、「落っことす時に“カンカン”たたく衝撃が強すぎると、そこから割れてしまうんです。一番注意が必要です」と、中村さん。
力の加減…私が苦手なもののひとつです。強すぎず、弱すぎず…「せーの、カン!」。
できた~。竿のついていた部分をバーナーで焼いて平らにします。
全体の監督をしてくださった池内康祐さんも「すごくきれいにできました。息が、ばっちりきれいに入りましたね」と、褒めてくださいました。
でも、失敗することもある?「やっぱり空気が入らない人もいるし、“ばーん”とたたいて割っちゃう人もいるし、口を開く時に力が入りすぎてふにゃふにゃな形になる人もいます。
ふにゃふにゃなのもいい思い出だと本人が納得すればいいんですけど…。口を広げたりとか、手直しできることは努力します」と、池内さんの頼もしいお言葉。
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2日ほどゆっくり冷まされてでき上がり。自宅に送ってくださいます。
体験中のあれこれ、だけでなく、安曇野を楽しんだ時間や感動したこと、水や空気、いろんなことが蘇ってきて、見てるだけで笑顔になれます。
左はスナッピー卒業生江口さん作「アネモネ」。右が私の「せせらぎ」。(ちょいとボケてます)
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また、大人数でチャレンジするなら「リューター体験」が可能です。でき上がってるグラスに、自分の好きな絵や文字を削って入れていく作業です。
歯医者さんの治療器みたいな音がしますが、慣れると楽しくお絵かきできます。安曇野市のキャラクター「みずん」を描いてみました。
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リューター体験の先生をしてくださった三好愛音さんは、安曇野とガラスの相性について「安曇野は水がきれいなので…。で、ガラスも光ると水が反射してるようにキラキラと、きらめきとかありますよね。
そういったものがいたるところで見つけられるので、インスピレーションというか、刺激わく感じがありますね」と、言います。
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実は、この「あづみ野ガラス工房」は、多摩美術大学の卒業生たちが、5年間限定で、ガラス作家になるための経験を積める場所として設立されている工房なんです。
しかも、卒業年度ごとに一人だけしか参加できない、全体で5人だけという狭き門!なんです。
仕事と作家活動を並行して行える場所で、工房の製品としてのガラス作品と、各人の作家作品が両方販売されています。
安曇野を楽しんだあと、自分の気持ちにぴったりくるガラス作品を探してみてくださいね~。
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そして、あづみ野ガラス工房には、こんなかわいい主が!「工場長」と呼ばせていただきました。
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□ あづみ野ガラス工房 →
http://www.azumino-glass.com/

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

乗鞍高原でペンションステイ

乗鞍高原エリアには100軒ほどのペンションがあります。
食事、趣味、アクティビティ、オーナーの人柄などなど、ペンションの特徴と自分の好みのマッチングが楽しいわけでございます。
今回泊めていただきたのは「ペンションウインズ」。オーナーの村瀬基行さんは、のりくら観光協会ディレクターでもいらっしゃいます。
夏は涼しさとさわやかさが魅力なわけですが、村瀬さん曰く「乗鞍の平均気温は、真冬を除いてパリと全く同じなんです。
冬はちょっと乗鞍のほうが低くて、パリは海が近くて0℃くらいまでしか下がらないけど。あとの3シーズンは全部同じなんです」と。
おおお。ヨーロッパの気候なわけですな。
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その気候を活かして、パン屋さんとペンションの前の畑で小麦の品種改良をなさいました。
パリあたりでできるような背が高くて粒の大きい小麦が育ったそうです。
これで作ったパンが…超絶美味!ディナーにライ麦のごまパンが出てきましたが、これ、“日本一ごま密度が高いごまパンだろう”って村瀬さんが笑ってました。
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村瀬さんが作ってくださる食事が、これまた…最高!
ディナーにでてきた…カブとアスパラガスのサラダ~塩漬けレモンとワインビネガーのドレッシング。
エビとタコのマリネ。
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ズッキーニとかぼちゃの裏ごしスープ。タラのラタトゥイユ。
タラがねえ、ぷりぷりふんわりに仕上がってるんですよ~。そして、ガラムマサラが効いてるラタトゥイユが、激ウマ。
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さらに鴨のコンフィ~ベリーと柑橘のソース。パリッとした表面にふんわりお肉、下味のハーブ類が上品に香ります。
ソースのベリーもラズベリーにチェリー、スグリにカシスとおいしさミックスが半端ない感じ。グラッセにしたにんじんとバルサミコ酢の配置がお皿を絵画にしてくれてます。
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で、デザートは「ふじづくし」。上からサンふじのシャーベット。生クリームとヨーグルトが入ってます。
中ほどはコンポート。これがまた、上品で香り高い仕上がりなんですわ。下は皮を煮詰めてジュレにしたもの。
色がピンクでとってもきれい!で、想像以上に濃厚かつレモンの風味がさっぱり、というミラクルなお味。
それぞれ食べてもおいしいですけど、三つ一緒に口に入れると三位一体的な幸せが押し寄せてきます。奥様開発の名デザートです~。
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で、サラダの後に出されたのがこのチーズなんですが、これ、ウイスキーの樽材で5時間くらいスモークされたものなんです。
もちろん村瀬さん作。すんごいいい香りで、おいしくて「はふ~ん」ってするチーズ。
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実は、村瀬さん、スピーカービルダーでもあるんです。
しかも、ウイスキーを熟成する役目を終えた樽材を使って製作なさるんです。
ダイニングには樽スピーカーがあって、これと真空管アンプをつないでレコードを聴いて夜を過ごせるんですよ~。
とってもやわらかくて深い音で、いつまでも聴いていたいくらい。
「聞きたいレコードやCDがあれば、持ってきてくださいね」と村瀬さん。
おすすめはボーカルものだそう。あとギターの音色もなかなかとか。
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また、iphone向けの樽スピーカーも作ってらっしゃる。これが、ちょっとこもったようなレトロな音質がおもしろい逸品なんです~。
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ペンションウインズの朝ごはんもすごいんです。
これ、オムレツ!ふわっふわでもっこもこ!フランスのモンサンミッシェルで提供されているオムレツと同じなんですよ~。
村瀬さんが現地で研究してきました。ベーコンも村瀬さんがスモーク。めちゃうま、です。
パンももちろん乗鞍高原開発小麦製。
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村瀬さんは名シェフで、スピーカー職人で、スモークの達人で、星空案内人で、スキーコーチで、山登りガイドで、ノルディックウォーキングのインストラクターで…。
きっと、まだまだいろんな顔があるに違いない!お部屋もお風呂も気持ちよくて、花マルのペンションです~。
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□ ペンションウインズ → 
http://winds.jp/
□ のりくら観光協会 → 
http://norikura.gr.jp/
□ 新まつもと物語 → 
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□ FDA フジドリームエアラインズ →
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アルプスりんごオーナー

たくさんのファンを持つ信州りんご。
なかでも、りんごの王様=サンふじは大人気!そのりんごの木をまるごと一本自分のモノにしませんか?というのがりんごの木オーナー制度です。
この計画を教えてくださったのは、松本市農政課課長の上條公徳さん。
ご自身もご実家がりんご農家さんです。上條さんは「松本のりんごは、澄んだ空気とふりそそぐ太陽、アルプスとかの雪解け水、これが凝縮されたりんごです。
また、昼と夜の温度差が非常に大きいのでおいしいりんごができるんです。
自信を持って日本一おいしいりんごだと言えますし、プライドを持って育ててます」と、おっしゃってました。
「1本の木から200個くらいは採れると思いますよ」と上條さん。農作物ですから気象状況や風水害、病気の影響を受ける可能性は常にあります。
そのあたりはご理解ください。でも、もし何かあっても最低120個は保証していただけるそうです。
オーナーになる条件は1本20000円のオーナー料の支払いと11月上旬に収穫に行けること。収穫時期の松本は「景色がいんですよ。
北アルプスが雪をかぶってね。りんご園を背景にして雪の北アルプスが眺められるんです。
住んでても“ここに住んでてよかったなあ”っていう季節です。あと、信州は新そばの時期ですから(笑)」と、上條さん。
りんご狩りして新そば三昧!いいなあ、それ。過去の例でいうと、友人同士や会社のグループなどでチームオーナーになる方々も結構いらっしゃるそうです。
みんなで収穫して、りんごの木の下でお弁当広げて、デザートはもぎたてのりんごを丸かじり!ああ。なんてぜいたくなんでしょ。
「収穫だけじゃ物足りない。もっとお手伝いしたい!」という人には「りんごがまんべんなく色づくように、葉を取ったり、りんごの実を回したりする着色管理という作業ができますよ。
サンふじの場合は10月に入ってからですね。園のオーナーさんと相談してください」とのこと。
また、型紙シールを貼って、マークや文字入りりんごにするとか、実が小さいうちに瓶に入れて瓶入りりんごを作るとか、いろんなチャレンジもできるようです。
今年でなくても、ご自身のアニバーサリーイヤーにオーナーになるのもいいのでは?覚えておいてくださいね。
「農業の応援団になってほしいという気持ちでやってます」と、上條さんがやさしく笑っておっしゃいました。写真左が上條さん。右は同じく農政課の降旗さん。
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□ JA松本ハイランド →
https://www.ja-m.iijan.or.jp/life/event/001167.php
□ 新まつもと物語 →
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新緑シーズンの乗鞍高原

6月15~17日に安藤さんと一緒に旅する「さわやか信州を楽しむ」ツアー(西日本新聞旅行)。
2日目に満喫する乗鞍高原も、この時期ならではのお楽しみがいっぱいです。
なんといっても「雪の回廊」。エコーライン開通のための除雪車によって積み上げられた雪が高さ10mほどの壁になり、その間を「春山バス」で通り抜けます。
標高2600mの『大雪渓・肩の小屋口』バス停で下車してちょっと歩いて下ると、楽しい雪の壁体験~!
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乗鞍岳を見上げながら、滝や池、そして白樺や季節の植物を楽しみながらのハイキングも楽しい場所。
今回は、冬のツアーで凍っていたところを見た「善五郎の滝」が流れ落ちているところ=サマーシーズンの姿を楽しむコースと、のんびり歩いてレンゲツツジを堪能する一の瀬園地を楽しむコースを予定。
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そしてお昼は山菜三昧!去年のツアーでも大好評だった、名前も知らない山菜のてんこ盛りランチです。
のりくら観光協会コーディネーターの中原由紀子さんは「自然の甘みと塩分…あんまり調味料がいらないですよねえ」とおっしゃいます。
さらに「新芽の力…。トチの葉やホウノキの葉なんてみるみる広がっていくんです。
ちっちゃーいのがブワ~ッて3~40cmまで大きくなっていく…そういうエネルギーをもらいながら、女将さんたちは、いつまでも年をとらない…。バケモノって言われてますけど」と、笑います。
確かに乗鞍高原の女将さんたち、みんなツヤツヤして若い!
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また、乗鞍高原には“日本一標高の高いバウムクーヘン屋さん”があります。
その名は「ヤムヤムツリー」。標高1300m以上ですから、やはりご苦労がいろいろあるそうで…。
オーナーの宮下了一さんは「キーワードは気圧」と、おっしゃいます。
バウムクーヘンは棒に生地をつけながら焼いて大きくしていくので、気圧に合った方法でないと生地がばさっと落ちちゃうんだそうです。
標高の高いところでの焼き方を試行錯誤しながらつかんでいったそうですが、最初は難しくて「どうしよう…」状態だったのが、今は「おもしろい」になっているとのこと。リスクを抱えつつチャレンジするという面白さなんだそうです。
地元のブランド卵・会田農場の卵に乗鞍高原のおいしい水、そして、やっぱり乗鞍高原の透明感あふれる空気!これらがおいしさの秘訣でしょう。
バウムクーヘンについて、宮下さんも「原料+含まれる空気…その質が明確にわかるお菓子」だとおっしゃいます。
私と宮下さんの乗鞍の茎についての共通見解は「ふわふわ感。透明だけどやわらかい空気」。
ヤムヤムツリーのバウムクーヘンで、乗鞍高原の空気を持って帰る=お土産にできるってことですよ~。
個人的には、バターの風味たっぷりの“ツリー”がお気に入り~。
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□ のりくら観光協会 →
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□ ヤムヤムツリー →
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□ 新まつもと物語 →
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新緑の白骨温泉に泊まる!

松本市の西側に連なる北アルプスの峰々、そして乗鞍岳。その美しい乗鞍岳の山腹・標高1400mに位置するのが白骨温泉です。
乳白色のお湯が特徴で、その温泉成分が湯船に付着すると白く固まることから「白船温泉」、そして中里介山の小説『大菩薩峠』で白い骨のように見えると書かれて以降は「白骨温泉」と呼ばれるようになりました。
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この白骨温泉、5月下旬からようやく新緑が始まり、6月に入ってが本番だといいます。
白骨温泉旅館組合副組合長で山水館湯川荘のご主人・斎藤元紀さんは「緑がすごい。その中でもすばらしい緑って言うのか…。
木の下を歩いていると自分が緑になるんじゃないかっていうような感じ。山が、風が吹くとうねるっていうか…宮崎駿の世界みたい。
雨降ったら雨降ったで、若芽が“ああ…”って。“きれいだなあ…”って。夕方なんかね、暗くなるかならないかの寸前の緑って、そういう時、光ってる。
緑が。そのぐらいの緑。暗い中で光るって感じ」と、表現なさいます。これは、見て、感じて、緑にならなきゃ!でしょう。
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また、斎藤さんのお宿「山水館湯川荘」が気持ちいいところなんです。
3つの貸切露天風呂があるんですが、これが絶妙な雰囲気とぬるいお湯で、長風呂しちゃうんです。
スナッピー卒業取材の江口さんといっしょに夕食前に「ちょっと入る」つもりが小1時間の長風呂(正しくは長話風呂)に…。
超絶気持ちいいお湯で心身ともにほぐれ、体内どころか心中のどろどろが全部出ていきます~(笑)。
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湯川荘のごはんが、またすんごくおいしい!旬の山の恵みがモリモリいただけるだけでなく、白骨温泉のお湯も活かしたメニューも考案なさっています。
それが、『温泉鍋』!お出汁は、白骨温泉のお湯+清水牧場の牛乳+信州味噌。
ちなみに、清水牧場は、お取り寄せのチーズやヨーグルトで有名なところ。同じアルプス山岳郷の奈川にあります。具は豚肉と季節の野菜。
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びっくりするほどお肉がやわらかで、お豆腐はふわっふわになります。ぱくぱくぱくぱく…いくらでも入る!しかも〆のおじやが…ちょっとリゾットみたいな風味になってます。
まろやかマイルド~。満腹というより満足感で満たされます。
もりもり食べてるのに食べ疲れしない!あまりの美味しさに写真を撮るのを忘れるところでした。食べてる途中でごめんなさい。
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女将さんの斎藤理恵さんが「身体の中に白骨の温泉成分を取りこんでもらって、血行が良くなるからなのか、汗がしらないうちに滲んだりするんですよね」と、おっしゃいます。
うむ。確かに。しかも心地よいぞ。食後に飲泉しつつ入浴したらパーフェクトですな。
この温泉鍋、「温泉がゆはどの旅館でも朝食でお出ししてますけど、おかゆが苦手な方もいらっしゃるし…。
入るだけでなく飲めるお湯ですし、もう少し違うことで温泉を身体に取りこむことはできないのかなあって思って…」と、いう気持ちで考えたそう。
ひらめいたのは、まかないで食べていた湯豆腐や鍋。「もしかして…もったいないないかな?まかないだけにするのは」と。
白骨のお湯でホウレンソウなど菜っ葉をゆでると、緑がびっくりするほど濃く美しいと言います。
また、山菜をゆでるとアクぬけがよく色もよくなるそう。お湯の力と山の力を、身体の中からいただきましょう!
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朝ごはんもおいしいんです~。温泉がゆにお豆腐。信州らしさ満点の山の幸。朝風呂もあいまって、元気100倍!
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この湯川荘のお湯に入り、食事をいただく旅を企画しました。もちろん安藤豊さんといっしょです。
日程は6月15~17日。詳しくは西日本新聞旅行092-711-5518へ。
また下記アドレスからホームページをご覧ください。

□ 西日本新聞旅行 →
http://www.nnpryoko.co.jp/

□ 白骨温泉 →
http://www.shirahone.org/

□ 山水館湯川荘 →
http://www.sansuikan-yu.com/index.html

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野の天蚕

つややかな萌黄色…というのでしょうか。透明感のある淡い黄緑色の絹糸が天蚕(てんさん)という蚕から取れる糸なんです。
この天蚕、皇后陛下も飼ってらっしゃるそうですが、江戸時代、天明年間に日本で最初に飼育し始めたのが安曇野市の穂高有明地区(当時は有明村)なのだとか。
その天蚕の飼育と、操糸、機織り技術の継承を行いつつ紹介しているのが、安曇野市天蚕センター。
安曇野市天蚕振興会事務局の上田能理子さんに案内していただきました。入り口にいきなり方言系だじゃれが…。
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天蚕糸の特徴について上田さんは「糸自体が、電子顕微鏡で見ると、たくさん穴が開いている多孔性糸。
そこに光が乱反射して光るって言われています。天蚕糸が“繊維のダイヤモンド”って言われるのはそれが理由です」と、教えてくださいました。
光沢があるので、普通の蚕からの絹地に刺しゅう糸として使われたりします。
なめらかな絹地の上に、天蚕糸が艶やかに光るんですよ~。
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普通の蚕と天蚕って、蚕の種類が違うんです。普通の蚕は家蚕種といってかいこ蛾科。桑の葉っぱを食べて育ちます。
天蚕は野蚕種といってヤママユ蛾科。ナラやクヌギ、カシワの葉を食べて育つんです。
比べると、大きさが二回りくらい違います。左の大きなほうが天蚕。
家蚕種は、何千年もかけて人間が飼いやすいように改良してきたものですが、野蚕種は天然もの。
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飼育する時ネットは張りますが、雨が降ろうが風が吹こうが外でそのまま飼われています。外で育つので外敵の脅威にもさらされます。
鳥や蟻、カメムシなどが天蚕を狙います。また、1年に1回しか繭がとれない。
さらに「家蚕だとひとつの繭から1200mくらい糸が取れるんですけど、天蚕はその半分くらい。
6~700mくらいしか取れないんです」と、上田さん。結果、貴重な糸になるんですねえ。
全部天蚕糸で織った着物一着分って、700万円とかっておっしゃってました…。何の染色や刺繍、地模様もなしで。
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また、天蚕センターは天蚕糸を織る職人への道を目指す人たちが学ぶ場所でもあります。
研修生の金原百恵さんは「絹糸とは違うピカピカした光り」も天蚕糸の魅力だとおっしゃいます。
まだまだ天蚕の糸を織るところまではたどり着いていないのだそう。
ちなみに布にする時は、天蚕糸だけでなく家蚕糸と組み合わせて織っていくのだそうです。
「天蚕は普通の蚕の糸と違って伸びるんですって。それを、普通の絹糸と天蚕糸をいっしょに混ぜながら織るのは容易なことではないんです。
しっかり勉強して織れるようになってからでないと、天蚕はとても高価なモノなので、練習でバンバン織れるものではないんです」と、おっしゃってました。
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宝くじに、どーんと当たったら着尺買わせていただきます。ストールとかネクタイでも美しい艶は堪能できますが、かなりのお値段(汗)。
でも、紬糸を使った小物なら、今でも買えますよ~。カードケースやポーチなど、素敵です。

□ 安曇野市天蚕振興会 →
http://azumino.tensan.jp/index.html

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

世界の草間彌生

米・タイム誌が選ぶ「今年の“世界で最も影響力のある100人”」に、日本人で唯一選ばれたのが、芸術家の草間彌生さん。御年87歳です。
福岡にも作品があって、例えば、福岡市美術館にある黄色いかぼちゃのオブジェとか、あいれふにある巨大な帽子とか…。
で、故郷である松本市の松本市美術館では常設展として常に作品が展示されているのです。しかも入れ替えあり!
驚いたのは「撮影OKの作品がある」ということ。まずは屋外にある世界最大の草間彌生作オブジェ「幻の華」。
私、ここは一緒に行った方に「作品を観て感じたことをポーズにして!」と、要求して撮影してるんです。
3月の私はこんな感じで。また館内2階から撮影したら右みたいになります。
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入り口ロビーにある彫刻『考えるかぼちゃ』。案内してくださった松本市美術館学芸員の渋田見彰さんと。
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そして、1階の自動販売機そのものとショーウインドーの「水玉強迫」。ちょっとはりきって、水玉合わせ~(笑)。
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「作品の一部であるかのように中に入って撮影してもいいのでしょうか?」私の問いに、渋田見さんは「もちろん。作品の中に入り込んでる状態をぜひ写真に収めていっていっていただいて、それを多くの人に見せて、“ここに行ってみたいな”と、宣伝になれば、こちらとしてはありがたい」と、おっしゃいます。
んでは!展示室にある『いのち』の一部になる私。そして私とスナッピー卒業生の江口香織さんの2人バージョン。
おバカな二人をちゃんと撮ってくださった渋田見さん、ありがとうございます。
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また、館内は外国人のお客様もけっこういらっしゃいます。
渋田見さんは「開館したころは、草間さんの故郷が松本だということも知られてなかったと思いますけど、この十数年の間で徐々に、“ここが故郷で、ここに作品があるんだ”ということを知った世界中のファンが足を運んでいただけるようになってきました」と、おっしゃいます。
去年の7月から始まった、今見られる展示も、ほんとうは6月末までの予定でしたが、好評で、10月10日まで期間が延長されました。
松本市美術館の常設展の入場料は410円。でも、すごいボリュームの展示なんです。
たぶん特別展として各地の美術館で開催される場合の入場料は1500円とかでしょう。
はっきり言って、超お得な常設展です。あ。エレベーターで3階まで上がって展示室に向かうと、入り口も草間彌生アート!でございますのよ。
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□ 松本市美術館 →
http://matsumoto-artmuse.jp/

□ 新まつもと物語 →
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□ FDA フジドリームエアラインズ →
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福岡とのつながり 穂高神社

はるか古代。福岡…玄界灘沿岸を拠点に活躍した海の民・安曇族。その人々の神様=『綿津見命(わたつみのみこと)』が祀られた中心が、福岡市東区志賀島の志賀海(しかうみ)神社です。
綿津見命というのは、伊弉諾命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻ってきた後、禊をした時に生まれた海の神様です。
で、綿津見命の子供が『宇都志日金析命(うつしひかなさくのみこと)』=『穂高見命(ほたかみのみこと)』で、これが安曇野市穂高にある穂高神社の主祭神なのです。
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いっしょにお父さんである海の神=綿津見命も祀られています。
海上交通の安全や、潮・魚介類の恵みの神様の子供が、海から遠く離れた山の真ん中で祀られてるのもおもしろいでしょう?
しかも秋の大祭は「御船祭(おふねまつり)」。船の形をした大きな山車をぶつけ合って、子孫繁栄と五穀豊穣を祈ります。
ちなみに、志賀海神社本殿の横にある若宮神社の祭神は宇都志日金析命!しかも、山誉祭という春と秋のお祭りでは「あーら、いい山…」と、山を誉めて舞うんです。
北アルプス沿いの『安曇』とよばれた地域を流れる川の下流は、新潟県の姫川・糸魚川。
古代の超高級品である翡翠が採れる場所なんです。ここの翡翠は日本国内だけでなく、海を経て朝鮮半島にも流通していました。
運んでいったのはもちろん海の民である安曇族。
海を介して大陸とも交流をしていた安曇族の経済活動の一環として、川の上流にも翡翠の産地や鮭が獲れるところもあったので、安曇の人々は川を上り、新天地である拠点を築いていったのでしょう。
安曇野市の、なかでも穂高の人たちは「福岡は自分たちの祖先のふるさと」と感じてくださっていて、とても優しくしてくださいます。
穂高神社では、7年に一度、本殿の遷宮が行われ、お宮が新しく整えられます。
その時、「無事に終わりましたよ」と、志賀海神社に報告に行くのだそう。
穂高神社・禰宜の保尊勉さんは「やはりこちらの基ですから」と、おっしゃいます。
ここ20年くらいは、本殿の下に志賀海神社の氏子さんたちが持ってきてくれた志賀島の砂が撒かれているそうです。
「玄海の砂もち行事」として平成14年のご遷宮から始められました。「高天原という浜から持って来られると聞いてます」と、保尊さん。
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安曇野の伝説に『泉小太郎』の話があって、これは松谷みよ子さんの書いた「竜の子太郎」のもとになっています。
アニメ「まんが日本むかしばなし」のオープニングで♪ぼうや~よい子だ、ねんねしな~♪の歌とともに子供が龍の背に乗って飛んでるシーンのあれ、です。
大きな湖があって、その周辺で耕作するしかないものの、作物がよくできなかった安曇の地。
小太郎は母親である犀龍(さいりゅう)の背に乗って、山を切り開き、湖の水を流して、豊かな大地を開きます。
母・犀龍は諏訪大社の神様なのですが、お父さんは…出てこない。「父親が綿津見命といわれている」とは、保尊さんのお言葉。
神話や伝承に残る不思議なお話の数々は、意外にいにしえの出来事の記録だったりします。穂高神社をお参りして、古代ロマンに思いをはせてみませんか?

□ 穂高神社 →
http://www.hotakajinja.com/

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ 志賀海神社 →
http://www.shikaumi-jinja.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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塩尻市 サンサンワイナリー

塩尻市の10番目のワイナリーとして、去年から醸造を始めている「サンサンワイナリー」。
日本ワイン(日本産ブドウだけを使って作らレ瓶詰めされたワイン)に詳しい人なら知ってるであろう醸造家の戸川英夫さんが手がけるこのワイナリーに、4月15日、ショップとレストラン「ボッテガ」がオープンします。
醸造棟の隣に作られていたレストランからも、いい眺め!足元に広がるぶどう畑と向かいに連なる北アルプスの峰々!
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レストラン「ボッテガ」オーナーでライフデコレーション代表取締役の柳茂さんも「このロケーションを見ると2倍も3倍もおいしさが増すと思います」とニコニコ顔。
ピザやパスタ、リゾットにタパスと、イタリアンベースのメニューを提供することになるそうですが「ワインをよりおいしくする調味料的役割ができれば」と、おっしゃいます。
サンサンワイナリーのよさを知ってもらい、そのワインと一緒に料理を食べた時に、より感動してもらえるレストランにしていきたいとおっしゃってました。
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現在仕上がっているワインは、コンコード。微発泡タイプで、すごく甘い香りが立ち上っています。
色はルビーより明るい赤…ちょっと朱赤を思わせるくらいの不思議な色です。
口にふくむと…すーっと入っていく!香りで感じたような甘さは、味にはない!最後に少―し軽い酸味が感じられます。
これは食事といっしょにいただくとかなりおいしいぞーーー!オープン時には、このコンコードがグラスワインとしてレストランで提供されるそうです。
6~7月頃には氷結を含めたデザートワイン系が提供され始め、12月ごろから本格的樽貯蔵ものが提供され始める見込みです。
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サンサンワイナリーの管理者で醸造家の戸川英夫さんは「今年でワイン歴50年になるけど、50年目にふさわしいロケーションとすべてがかみ合って、ワイン作りの最終章にふさわしいワイナリーになってる」とおっしゃいます。
おお、戸川さんとワイン醸造の金婚式状態ですね。このさいエメラルド婚式とかダイヤモンド婚式まで、よろしくお願いいたします。
そんなベテラン戸川さんをして「想像といい意味で違った」というのが、サンサンワイナリーのワインの出来。
「この畑では、赤も白も、ブドウがうまくできたんです。メルローはボルドーの代表品種、シャルドネはブルゴーニュの代表品種。ボルドーとブルゴーニュと両方採れるんで“ボルゴーニュの郷”って言ってるんです(笑)。両方が同時にできるっていうのは、ここが標高860mくらいあるから。こんな高いところで採れたブドウだからピリリと酸味も効いてるし。赤の場合はマロラクという乳酸で柔らかくしてるんだけど。ちょっと最近の地球温暖化で酸味不足ぎみのワインが多いなかで、しっかりした酸味があるので他のワインと違いますね」と、おっしゃってました。
また、ワインの仕上がり具合はほぼ理想通りというか予定した品質になっているとのこと。
「通常ワイン作りというのはシャクタリナシオン…糖度が足りない時に砂糖を添加、アルコールを高めるために補糖するんです。それ無しでやれたのは珍しいこと。まったく、ひとかけらの砂糖も使わないで仕込みができたのは、ブドウの糖度が全部20度を超えて22度くらいあったから。糖度調整なしでできたのは私も初めての経験でした」と、戸川さん。
ああ、ますますすべてのラインナップを飲んでみたくなりました~。
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醸造棟ではガラス越しにワイナリー見学も可能です。ワイナリーでは珍しいそうですが、工場内は完全土足厳禁。ワインを詰める担当者は非喫煙者のみ。
気圧を調整して、工場内に虫が入らない仕組みになっています。また、小動物や昆虫の入り込みを防ぐためタンクは足長な作りになってます。
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部屋全体を温度コントロールすると同時にタンク一基ずつもコントロールされています。工場の壁は二重になっていて、夏涼しく冬暖か。
エアコンを使うと樽が渇き、“天使の分け前”=自然蒸発分が抜群に増えてしまうので、自然換気で醸造できるようぜいたくな造りになっているのだそう。
タンクの大きさは最大で3000リットル。この量だと農家単位、畑単位で仕込みができるのだそうです。ほかにも洗浄や保存、安全管理についていろんな工夫がなされていました。
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何はともあれ、まずは微発泡のコンコードをランチと一緒に楽しんでみませんか?6月15~17日に安藤豊さんと行く信州ツアーで、サンサンワイナリーを訪れます。
上高地に泊まり、白骨温泉に泊まる、新緑のハイキングを楽しむツアーを予定しています。
詳しくは後日お知らせしますので、まずはスケジュールだけ。ぜひ、一緒に旅しましょう。
□ サンサンワイナリー →
http://e-sunlife.or.jp/regional/winery/

□ 塩尻市観光協会 →
http://www.tokimeguri.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野 大王わさび農場

環境省が名水百選の30周年を記念して行った「名水百選選抜総選挙」の結果、“景観がすばらしい名水部門”と“観光地として素晴らしい名水部門”の両方で第1位となったのが『安曇野わさび田湧水群』です。
見事な二冠達成!(平成28年2月中旬~3月中旬投票。3月29日結果発表)
その「安曇野わさび田湧水群」を最も手軽に体験できるのが「大王わさび農場」です。
わさびの栽培をしながら観光向けに整備してくださっていますが、実は100年の歴史があるんです。
透明な湧き水の中に白いわさびの花が咲き誇る3月のわさび農場は、それはそれはきれいです。
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大王わさび農場広報室室長で別名“わさびマスター”の濱重俊さんに案内していただきました。
濱さんの腰にはおろし金。胸ポケットにはハサミとカッターナイフ。これがわさびマスターの三種の神器。
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せっかくの取材だから、と、引き抜きたてのわさびを食べさせてくださいました。
わさびって、「いも」と呼ばれる根っこの近くにできるところがメインなんですけど、ここ、切っただけじゃあんまり辛くないんです。
すりおろして組織細胞が崩れることによって、そこに酵素が入り込んで反応を起こし、辛み成分が出てくるんだそう。
これが揮発する物質なので時間がたつと辛みが飛んでいってしまうんだそう。
「宿命の3分」といわれるくらい3分経つだけでだいぶん辛みがおさまってしまうとのこと。
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大王わさび農場のわさびを育んでいるのが、1日あたり12万トンも湧き出す水。
12万トンって、人口25万人都市の生活のすべてが賄えるくらいの水量なんですって。
わさびの植えられているその真下から湧いて出てきているそう。
「全部が、100%湧き水どころか、生まれたばっかりの水が流れている…そういうところなんです。
ここで湧いて、ここから流れ始めてるんですよ」と、濱さん。
わさび田は全体に5度の傾斜がつけてあって、上のほうで湧いた水が下で湧いた水を押す、押す、押す…。さらにわさび田の左右からも水が集まってくる。
これを連続させるのであたかも川の流れのように見えているのだそうです。
そして、ここで湧き出た水が犀川に流れ込み、それが千曲川に入り、信濃川に名前を変え、日本海に到達するまでの270kmを旅していくのです。
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濱さん曰く「わさび作りは機械文明から一番遠いところにある仕事」だと。
機械を受け付けない、入れるわけにいかないのだそうです。
わさび栽培は水が命、水がすべてなので、機械を入れることで水を汚してしまったら何にもならないとおっしゃいます。
しかも、下流にニジマスなどの養殖をしている池があるので、油が浮いたり、消毒や殺虫剤もダメなのだそう。
「植える手間は人間がやりますけど、本来わさびってのは自然が作ってくれる、育ててくれるんです。
人間は水のわきをよくする、というか悪くしない。
それから流れがよどみなくいくように水路を洗う」と、濱さん。
石洗いといって、石に付いたコケや藻を、クワのような道具でこすりながら洗うんだそうです。
また水について「北アルプスに降った雪が、とけて森の落ち葉を通過する時に、窒素、リン、カリ、石灰をたっぷり吸収して栄養を蓄えて、地下にもぐって10年20年してここに湧いてくるんです。
その水の栄養がわさびに行きわたってわさびは育っていくんです」と、話してくださいました。
その熱い話しぶりと愛に満ちた目は“わさびマスター”というより“わさび仙人”ってお呼びしたいくらいです。
「言ってみれば子供みたいなものですよ、この子たち。守ってあげる感覚ですね」と、微笑む濱さんは、71歳とは思えない若さと元気にあふれています。
「んー、水が湧き出すっていうことは、たいへんなエネルギーなわけです。つまりパワースポット、ですね。
毎日パワースポットの中にいるんですから元気でますよ(笑)」と。
おおお。さらにお話してると、大王わさび農場は、55年前、濱さん15歳の時の初恋の場所だと判明。
「最後の仕事場が初恋の場所で…。これ、男のロマン?」と笑う濱さんは、すごくかわいい。そして、大王わさび農場で記念撮影する時にかける言葉は「はいチーズ」ではなく「はい、わさびー!」ということで。
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□ 大王わさび農場 →
http://www.daiowasabi.co.jp/

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ 名水百選選抜総選挙結果 →
https://www.eeel.go.jp/water-project/meisui/election-result/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

門司出身 カラマツ染め作家さん

長野県朝日村でがんばってらっしゃる北九州出身者に出会うことができました。
正しくは、カラマツだけでなく「草木染め」作家の大久保匡晃さん。門司のご出身です。
カラマツや赤ジソ、アカネなど、朝日村で採れた植物を使って染物をし、『草木染めmito(ミト)~ヒト・コト・オト~』というブランドを立ち上げてらっしゃいます。
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カラマツ染めって聞いたことないでしょ?たぶん大久保さんの他にやってる人、いないと思います。
こんなかっこいいグレー、ちょっと砂地っぽい土色が入ったようなグレーに仕上がります。
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カラマツの木の皮を剥いで、それを煮詰めて染料を作って染めていくそうですが、「朝日村はカラマツが特産、というか山の素材で一番多い植物なので、“カラマツで何かできないかなあ”って村長も言ってて、“染物で使えるかやってみます”って試しにやったのが最初です。
そしたら“スゴイ!こんな色出るんだ”って思って」と、大久保さん。
「今まで捨てられていたところを使って何かできないか」と思っていたことが実現した喜びは大きいけれど、作業はたいへんなんだそうです。
「扱いにくいんですよ、今でも。手間が、ほかの草木に比べるとすごくかかるんです。
細かいトゲみたいなのが樹皮にいっぱいついてて、樹皮を煮出してそのまま染料にすると、全部繊維に入りこんじゃってチクチクイガイガするんです。
何とか濾してイガを取って染めるんですけど、めんどくさい…正直やりたくない…でも、いい色が出るので“やる価値あるなあ”ってやってますけどね」と、苦笑いしながら話してくださいました。
アカネや赤ジソはこんな感じに仕上がります。もちろん藍染もいろいろ。
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2015年の1月から朝日村に住んでいる大久保さん。染物の素材が採れるところを探して信州にたどり着いたそうです。
「東京だと、素材を買って、染めて、売る、となる。ちょっとやってる意味がわからなくなって。
染めるための素材はわざわざ買わなくても、田舎に行けば山に入ればいくらでもあるので、そういう生活をしようということで妻とこっちに来ました。
その場所で採れたものを使おうと」と、大久保さん。
朝日村に住んでみて、消防団や地区の集会など体験したことがないことがたくさんあった、と言います。
また「近所の人が、僕がいない時でも玄関に野菜を置いててくれたりして。村・地区全体が家族ぐるみで付き合ってる感じ」だそう。
大久保さんは、ご自身の仕事の特性を活かして、朝日村の『地域おこし協力隊』としての活動もなさっています。
それが、草木染め体験のワークショップ。私も(今回の取材チームを含めて)藍染にチャレンジさせてもらいました。
デザインを決めて、木綿の晒しを輪ゴムでしばって、
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染料の中に浸けこみます。みんなで「いーち、にーい…」と数えながら、さらに浸けこみます。
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絞ってまた浸けこんで…途中で輪ゴムが外れても全然OK。縛りなおせばいいだけでなく、その方が模様の出かたに変化が出ておもしろいくらいなんですって。
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さらに浸けこみ、仕上げの濃淡に合わせて調整して、
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水でざぶざぶ洗って(これが冷たいんだ!)
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輪ゴムを外してみます。ドキドキ…。
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さあ、完成!
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できばえは十人十色。それぞれが大満足!旅した思い出を作品にして持って帰るのって、なんだか楽しい。嬉しい。これは最高のお土産です。
大久保さん、ありがとうございます~。
□ 朝日村 →
http://www.vill.asahi.nagano.jp/

□ 松本地域観光ガイド →
http://www.m-kouiki.or.jp/tour/

□ 新まつもと物語 →
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□ FDA フジドリームエアラインズ →
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松本民芸家具

松本を代表する工芸品のひとつ、松本民芸家具。深い茶色に、しっかりとした美しい細工が特徴の家具は、心を落ち着かせてくれる力を持っています。
松本市街地だと「ホテル花月」や喫茶店の「まるも」、また上高地の「五千尺ホテル」など、各所でその施設の雰囲気を作り出している家具でもあります。
テーブルやタンス、中でも椅子は、木製の椅子に関しては日本最高峰と言われるほどなのだそうです。
「民芸=民衆工芸の精神を追求した家具は、実直なものづくりをなされたものでなくては。
変に奇をてらったり自分を主張するものではなく、常に使う人たちのことを考え、人の暮らしの助けになるように」と、松本民芸家具・常務取締役の池田素民さんがおっしゃいます。
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松本民芸家具の主原料はミズメザクラ。
この木は「堅くて丈夫で、長年の使用に耐えられる。また日本にしか生えてない日本固有の木」なんだそう。
カンナが木を削る音が響く工房には、大量の木型やおびただしい種類のカンナが並んでいます。
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ひとつの製品が完成するまで一人の職人さんが担当する決まりになっているそうで、最後に担当した職人さんの名前が入れられます。
作るものに責任を負うというのがひとつ。また違う職人さんが同じタイプの製品を作るのですが、それぞれの製品の出来は同じでないといけない。
でも、もしも故障して製品が戻ってきた時に、分析をするのだけれど誰が作ったものかわからないとうまくフィードバックできないので、それを防ぐというのがひとつ。
作品と工業製品のいいとこ取りを実行しているのだそうです。
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見学に伺った時、職人さんはみんな窓に向かって作業をなさってました。これは「午前中はみんな削り仕事をするんです。
モノのディテールに一番こだわるんですが、陰影を見るのにお日さまの光が一番いいんです。
蛍光灯では凹凸がきちんと見えない」からなんだとのこと。午後は組みの仕事をするのが基本なんですって。
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また池田さん曰く「うちの家具のひとつの特徴として、地元にすごく愛された。これは大きいんです。地元の人たちが“いいもんだね”って言って、みんな使ってくれた。
松本じゅうで育ててもらったようなものです。家具なんて作っただけじゃダメなんです。使ってくれる人がいなきゃダメ。
『丈夫で長持ちするもの』って、自分たちで100万だら言ったって、使ってもらわなきゃ、その実績はでないんです。
それが自然に松本の平の人たちが使ってくれて、使いこんでくれて、時には叱咤してくれて…それがあった。
気づいたら60年70年の時間の中で、昔作ったものが今でも使い続けられていて“やっぱりよくできてたわ”って話になるわけです」と、池田さん。
町の外では有名だけど地元じゃ使われてない、なんてことがない、本当に地元に愛されている製品なんですねえ。
確かに街の中を歩くと、薬局の中に椅子が一脚とか、酒屋さんの机がひとつとか、松本民芸家具の存在が光ってますもん。
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山に囲まれて木材が豊富なこともありますが、松本は材木の感想に適した環境だということも木工業の発展に影響しています。
「松本はいつも南から北に風が吹き抜けている場所です。それに晴天率が全国一高くて非常に湿度が低い」と、池田さんが教えてくれました。
また、松本の木工が盛んになったのは、安土桃山時代からだと言われているそうです。
つまり松本城築城とほぼ同じ時期に始まっている、と。おそらく築城の時に様々な大工が、しかも名うての大工が集まってきたのだろうと。
今みたいにすぐに建物ができるわけではないので、建てている間にそういう人たちが松本に住みついてしまう。
それが、大工、建具屋、家具屋になっていったのではないか、というのが池田さんの説です。
また、松本の木工を分析していくと、割と建築の延長線上にある組み方が多く、複雑な組み方をして、ものすごく丈夫に作るのが特徴なのだと。
それを外側に“いかにも組んだ”ように見せない、みんな内側に隠してしまうのだとのこと。
というのは、建物で考えると…建物の場合は雨風に当たるので、組んであるところが外に出ているとそこが腐ってしまう。
そうならないように中にみんな隠しちゃう。そういう組み方が松本の家具作りにもよく見られると、池田さん。おもしろいですねえ
。高価なものなので、おいそれと買えるものではありませんが、見学だけでも楽しい松本民芸家具。
また、大物だけでなく額やペン立て、茶托もあります。同じ精神の延長線上で作られた美しいものを手にするチャンスもありますよ。
職人さんの魂を感じてください!
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□ 松本民芸家具 →
http://matsumin.com/

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「真澄」蔵元 宮坂醸造

福岡の百貨店でも手に入る唯一の信州の地酒が「真澄」。真澄のラインナップが生まれる、諏訪湖畔にある本社・諏訪蔵におじゃまさせていただきました。
どっしりと、でもシンプルでモダンな店の造りは、おしゃれでワクワクしちゃいます。
お話は、宮坂酒造株式会社 生産本部長で総杜氏の那須賢二さん。
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「真澄」の特徴について那須さんは、「香りがほどほどにあり、味が柔らかいお酒。それを意識して作っています。
水でお酒の味が変わりますが、ここはもともと水がいい場所なんです。軟水なので柔らかいお酒になりますね」と、おっしゃいます。
「諏訪のいい水といい環境がお酒のおいしさにつながっている」という那須さん。
環境がいいというのは、空気中の汚染物質やお酒を腐らせる生物が少ない…雑菌汚染の少ない酒造りに恵まれた環境、ということだそうです。
その環境の良さは酒だけでなく精密機器の製。にも通じる条件なので、諏訪には精密機器の会社が多いのです。
お米は酒造米の王様・山田錦はもちろん、県産の美山錦、ひとごこち、金紋錦などが使われます。
仕込みの時期は…?「新米を使った酒造りしかしません!をうたっているので、10月から製造開始して4月、5月のゴールデンウィーク前半くらいまで続きます。
長野県内でも諏訪は雪が少なく、さらに寒い土地。冬の寒い環境を利用して、低温でゆっくりゆっくり発酵させることによって、香り高く味がきれいなお酒ができるんです」と、那須さん。
9月に取材におじゃましたので、蔵の中はメンテナンス中。
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じつは、宮坂酒造、名酒を生み出すという『協会7号酵母』が誕生した蔵なんです。
見学中、蔵の奥に誕生の地の碑がありました。「昭和21年に“真澄正宗”というお酒が品評会の1位になったあと、何回も上位を独占したんです。
そこで、国税庁醸造試験場の山田先生がうちの蔵のタンクから酵母を採って調べたら、今までにない新しい酵母だったんです。
そこで真澄酵母…別名協会7号酵母っていうのが分離され、今でも全国の酒屋で使用されております」と、那須さん。
「誕生の地の碑はここにありますが、当時、仕込み樽はこのあたりにコの字に並んでたんだそうです。
このへんで仕込むとおいしいのが出来てたから、いつもこのへんで大吟醸を仕込んでたんです。
で、発酵したものを調べたら7号酵母が見つかったので、一番近いところに碑を建てたんです」とも。
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しかし、おいしさの素をそんなに広めちゃって大丈夫だったのでしょうか?
「もともと“こうやって作ったらいい酒できたよ”って、オープンでみんなしゃべるんですよね。
ほかの業界じゃ信じられないだろうけど」と、那須さん。
「ほかの酒蔵の方がうちに見学に来て“いつもありがとう”って、言われることもあります」と。
すごいなあ。そういや、酒蔵さん同士が仲良しだったり、杜氏さんが勤める酒蔵を異動してたりするし、横のつながりがしっかりしてる業界なのかも。
また、見学途中で見た冷凍庫は-80℃。中には酵母が保存されているそう。この中には東北の「うらかすみ」さんから預かった酵母も入っているとのこと。
「預けっこしようよ」と手配した数年後に東日本大震災が発生。
即、預かっていた酵母をお返しして、「うらかすみ」さんは再度仕込みに入ることができたんだそうです。
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蔵とショップをつなぐ中庭には、立派な松の木が。これ、創業当時、お酒代をお金で払えなかった人が松の盆栽で払ったものを植え替えたものが育った松だそう。
堪能できる「松の間」は、イベントなどで一般開放されます。
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ショップでは、試飲してお買い物も楽しめます。試飲はできないけど、期間限定商品のスパークリング日本酒「真澄スパークリング」が超おすすめ!
シャンパンと同じ製法で作られた日本酒。
今までに味わったことがない、華やかで軽やかで香り高い日本酒です。
社長が「日本酒で、フルコース料理全部に対応できるようにそろえたい」という気持ちで、真澄のラインナップを充実させていらっしゃいます。
ぜひ、諏訪湖畔で「真澄」三昧してください。
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□ 真澄 蔵元 →
http://www.masumi.co.jp/

□ 諏訪観光協会 →
http://www.suwakanko.jp/

□ 長野県観光協会 →
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

民泊・ふれあい農園おおた

飯田市も農家民泊の活動が盛んな所です。中でもエリアのリーダー的存在「いくちゃ」=太田いく子さんが切り盛りする「ふれあい農園おおた」に泊めていただきました。
日が暮れてからおじゃましたので、途中の道では「こっちでいいのか?」「このあたりで曲がるんだよね?」と、車中で盛り上がるくらい田舎です(笑)。
でも「いらっしゃーい」といういくちゃの笑顔で、全部逆転!家の中に入ると囲炉裏のあったかーい空気と匂いに癒されます。
奥の部屋が泊まりのために用意されてますが、ほんとに親戚のおばちゃん家に来た感じ!
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囲炉裏端でいただく食事は、いくちゃといくちゃのお母さんの手作り。食べてるとどんどん元気が出てきます。
馬の燻製にさしみこんにゃく。
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にじますの塩焼きも出してくださいました。
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ブリ大根も心和むお味。
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キャベツとかぼちゃは、これがまた劇的なおいしさ!「おいしいら?蒸かしただけら。野菜は完全無農薬だけどな」と、いくちゃ。
育て方がちがうんだなあ、と実感しながらぱくぱく。
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そして、自家製のどぶろくが最高においしい。「囲炉裏でワインは合わねえら。“どぶろく”飲んでみたいろー?ここには合うもんな」と、いくちゃ。
で、グリーンツーリズム特区で、ここの田んぼで採れた米で作る等々の条件を整えて醸造免許を取得したんだそう。
はざかけ米を脱穀・もみすり・精米して、麹と酵母を混ぜて作ったどぶろくは、ほどよい酸味があり、さらりふわりと喉を通っていきます。
しかもごはんに合う!「腹、ふくれるかもな」と、いくちゃは笑いますが、こんなにやめられないお酒はめったにありません!
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食後もいくちゃと楽しくおしゃべり。飯田で農家民泊が始まり続いてきたいきさつなどを聞くと、地元の人たちの気持ちやつながりが見えてきます。
修学旅行や教育旅行で、都会の子供たちを受け入れている飯田の農家民泊。
観光農業ではないので、民泊に来たその時にある農業を手伝ってもらっているのだそう。
修学旅行のこどもたちを受け入れるなかでも、いろんな出来事があって、いくちゃが真剣に怒ったことが「悪そぼうず」の性根を正した件や、亡くなった元大工のおじいちゃんがとある少年に与えた影響など、話は尽きません。
ちなみに、囲炉裏もお風呂も(これがまた広い。大人3人寝そべられるくらい)水車もおじいちゃんが作ったもの。
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また、個人で宿泊する大人でも、希望すれば農作業のお手伝いをさせてもらえるそう。
「大人は、飲んでしゃべって、“はーっ”って…そんな感じかな。でもやりたい人はやってもらっていいら。
朝、散歩して…春はわらびもたけのこもあるに」と、いくちゃ。
初めて触れる飯田の方言ですが、妙に懐かしさと楽しさが感じられます。

心を伸ばしに、いくちゃに会いにお出かけください。
□ 南信州ナビ →
http://www.ii-s.org/

□ 千代地区まちづくり委員会 →
http://www.chiyo-x.jp/index.html

□ 農家漁家民宿おかあさん100選  →
http://www.kouryu.or.jp/okasan100/intro/detail/jdr02800000c932q.html

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

飯田市の桜

長野県の南部・飯田、下伊那エリアって、実は桜の名所なんです。樹齢200年を超えるヒガンザクラやシダレザクラの古木が120本ちかくあるんですよ~。
日本花の会・桜の名所づくりアドバイザーで南信州日本花の会代表の森田和市さんに案内していただきました。
立派な桜が残っている1つ目の理由は「殿様」。350年ほど前、飯田の藩主を務めた脇坂様が桜が大好きで、神社仏閣にシダレザクラを植えたのだそう。
寺社にあると、やたらなことでは切られにくいですもんねえ。
しかし、300年以上前に殿様が残した桜が今も残っているって、すてきです。
立派な桜が残っている2つ目の理由は「地形と気候」。南アルプスと伊那山脈が南北に走っているその間に伊那谷があるのですが、これがヒガンザクラの生育に向いているのだそう。
ヒガンザクラは潮風に弱いので、海岸地域ではあまり立派に育たないんですって。
3つ目の理由は「木材としての価値」。
桜は大別すると『ヤマザクラ』『ヒガンザクラ』『サトザクラ(ソメイヨシノなど)』ですが、ヤマザクラは材質がよく、家屋にも使われるほど堅くしっかりしており、また炭にしても質がよかったので、切って使われてしまったそう。
一方、ヒガンザクラは材木としてはもろく、木材価値がゼロ。炭にしても柔らかくてよくない。
使い勝手の悪い木だったことが切られずにすんだ理由だったそうです。
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いくつか桜の樹を見せていただきました。これは「安富桜」。
飯田市美術博物館の前にある、高さ20m、胸高周囲6.4mの巨木です。
遠く離れないと全体が見られないくらいで、「タチヒガンとしてすばらしい形」と森田さん。
小さな花がたくさん咲くのだそうです。350年前に飯田に来た安富さんという家老の屋敷があったことから名づけられたようですが、「樹齢はそれ以上で、450年どころか500年ある」とのこと。
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また、県の合同庁舎が建っている、元飯田城の桜丸にあるのが「夫婦桜」。
一本の木のように見えて、実はシダレザクラととエドヒガンザクラが、寄りそってくっついて咲くのだそう。
しかも2本の木の向こうに仙丈ケ岳が見えています。
お姫様が愛でたであろう桜と山を、時代を超えて私たちも見ることができるんですねえ。
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また、一番人気なのが「黄梅院のシダレザクラ」。高さが18mとかなり高く、「数ある桜たちの中でも一番赤みの強いピンクの濃い花が咲く」と森田さん。
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そして、「麻績の里 舞台桜」。樹齢は約350年。半八重のベニヒガンシダレザクラで、「桜の綿菓子が降るみたい」な咲き方をするんだそうです。
5枚の外弁の中に3枚の中弁で計8枚の花弁があったり、6枚だったり、先のほうには10枚だったり、どこで見てもランダムに枚数の違う花が咲いていて「日本中探してもどこにもない」桜だと、森田さんがおっしゃいます。
舞台桜という名前は、この桜が植えられているそばに、1階が歌舞伎舞台で2階が小学校という造りの建物があることから。
これまたおもしろい文化財が残ってるもんです。
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120本の桜の古木が点在する飯田下伊那エリア。じっくり時間をかけて周るのが正解です。

□ 南信州ナビ →
http://www.ii-s.org/

□ 飯田市桜開花情報 →
https://www.city.iida.lg.jp/site/sakurasaku/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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「麻績」って、読めますか?

長野県麻績村。よみかたは「おみ」です。麻績村村長の高野忠房さんに教わってきました。
これ、麻を績む(うむ)って読むんだそうです。
績む(うむ)っていうのは、糸をつむぐ、ひく、と同じように、長いものを接いで糸にしていく作業の事だそう。
「この麻績(おみ)では古代から、麻を績む…苧麻(ちょま)を作って、信濃布を作っていたんです。
信濃布は有名で超一級品だったんです。正倉院にも刻印を押されて納められている…そのくらい上質だったんですね。
またお伊勢さんにも納められていて、麻績村は伊勢神宮の御厨だったんです。麻を作り、鮭・筋子、勝ち栗、干しナツメを送っていたんです」と高野村長。
また「麻績部(おみべ)」というのは麻布を担当する部族で、その部族がいたから地名が麻績となるので、全国に麻績という地名があるのですが、自治体名で残っているのは麻績村だけなんだそう。
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で、この麻績村。りんごの名産地でもあるんです。なかでも日向(ひなた)という地区のりんごは格別だと評判なんだそうです。
その日向のりんごを加工して「干しりんご」にしたのが、麻績村地域おこし協力隊の白木和真さん。
特徴は、リンゴを八つ切りにした、そのままの厚い状態で干していること。スライスしたリンゴチップスは見たことあるけど、これは初めて!
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いわゆるセミドライタイプって感じで、外は少し硬いけど、中はソフトな感触が残ってます。
噛んでみると…最初は、ややしっとり感はあるものの“ぱすん”とした感じ。
10秒後、噛めば噛むほど甘みが膨らんできます。
唾液がリンゴと絡まってくるからでしょうか。最後にはリンゴの繊維質が復活してきます。これは、おいしい!
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白木さんんは「麻績のリンゴはほんとうにおいしいので、何とか加工できないか」と工夫したそうです。
生のリンゴの味・風味をそのまま残す形で干せないかと考えて、この形になりました。
「生がおいしいので生が一番と思うんですけど、リンゴは流通の規格がなかなか厳しいこともあって、キズがついたり形が悪かったり、小さいという理由で、生食での流通にのらないモノが結構あるんです。
そういった“ハネ出し”を再利用して新しい商品ができないかと」開発なさったんだそうです。
「これだったら軽いのでおみやげにいいですね」と申し上げましたら、白木さん曰く「おみやげもですが、アウトドア…山登りにいいんですよ。持ち運びしやすいし、軽くて栄養価が高いから。
これ、1袋で30個分入ってるんです」と。
おおお。これは、朗報。2015年秋にデビューした『ひなたの干しりんご』。
少しずつ販売スタートしています。麻績村内の施設のほか、各地での物産展でも販売されることがあるようです。
白木さんの「ふたごや」でも通販してくれるようです。
私もお土産にいただいたのでスタジオに持っていきましたが、スタッフにも大人気でした~。
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□  麻績村観光 →
http://www.vill.omi.nagano.jp/kanko/

□  ふたごや →
http://blog.futagoya.org/

□  松本広域連合 →
http://www.m-kouiki.or.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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楽都・松本のバイオリン職人

今年2月、楽都・松本に嬉しいニュースが飛び込んできました。
2013年の「サイトウキネンフェスティバル松本(現・セイジオザワ松本フェスティバル)」で収録された、小澤征爾さん指揮の「歌劇 子どもと魔法」のCDが、アメリカ音楽界の最高峰=グラミー賞を受賞したのです!街もお祝い~。
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世界中から音楽家が集まる、そして音楽を使った教育をおこなう「スズキメソッド」の発祥地でもある松本市でバイオリンを作っていらっしゃるのが、「弦楽器いづつ」の井筒慎一さん。御年79歳。
バイオリン職人歴は約60年。木工ろくろ職人さんの息子さんですが、20歳でバイオリン作りの世界に入られました。
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「松本は空気がいい。湿気がなくさわやかで、楽器を作るには最高の場所だと思う」という井筒さん。
最高の材料を丸太で買い付けて、楽器にします。使うのは、北海道産のカエデやアカエゾマツ。
日本の木は堅いけど材質的にはいいんだそう。「堅いのはワザで何とかする。よく響くように」と、おっしゃいます。
いい材料のものは、すでにベースの形までは作って保管してあるんです。「自分でどこまでも手掛けたいんです。
僕が死んだら息子がやることになる。何もせず持ってかれるのは悔しいから、できることは自分で使いこなしていきたい」と笑っておっしゃる井筒さん。
さらに「娘とか“作っておけ”言うのね。僕が“死んだあと高く売れるから”って(笑)。
でも、作り置きって好きじゃない。注文くださるご本人の気持ちを話の中で聞いて、その思いで作りたいんです。
色や好み、どういう心をしているかわかるから。そういう作り方ですね」と。
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「僕は常に“もっといいもの、もっといいもの”って、そういう思いで作ってる。だから、死ぬ前に作ったやつが一番いい楽器だよ」と、井筒さん。
井筒さんの作る楽器の特徴は「明るいいい音」だというのが、みなさんからの評価だそう。
「何回注文しても井筒さんの楽器はわかる」って言われるくらい、同じような音がするんですって。
ちなみにお値段はバイオリン一台が30万円~200万円くらい。
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また、井筒さんのところではバイオリンを“作る”教室もなさっています。
材料や部品がセットされたものを購入し(35万円)、月に2回通って1年数か月かけて作るんだそう。
月謝が1万円だから50万円くらいで完成かな。長野県内だけでなく、東京や千葉から通ってくる人もいるそうで、“6年生の娘さんのコンサートのために”とか、“自分のを作って、次は子供さんの”とか、いろいろ。
しかも、井筒さんがバイオリンを作る時に使う道具をそのまま使わせてくださるんです。
え?道具って職人の魂っていうか…他の人に触らせたくないんじゃないのかしら?
「僕、そういうの嫌いなの。変なのは使わせない。よく切れる道具だと楽しいんだよ」と。
ちょっとチャレンジさせてもらいましたが、確かに楽しい。
削りすぎても修理したりしながら完成にこぎつけられるそうで、完成後は作った人それぞれの個性がよく出てるんだそう。
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あ。バイオリンの中ってこんなふうになってるんですよ~。
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作ることもさせてもらえますが、工房の見学も歓迎だと井筒さんはおっしゃいます。
「松本でバイオリンを作ってるんだよって、で、作ってるトコ見てもらいたいんだよね。
どうやって作るのか見せたいの。こういう職人の仕事は、あらゆるモノづくりの人間ってのはこうだよっていうのを伝えていきたいんです。
バイオリンだけでなくモノをつくるっていうのは、こういうたいへんなことなんだよ、っていう」と。
「何でもいい」ではなく、職人の作るものを大切に使っていく。そういうことを大事にしてきたのが日本人だった。
その部分をなくしていくと職人がいなくなるだけでなく、職人が使う道具を作る職人(例えば鍛冶屋さんだったり、のこの目立てをする人だったり)がいなくなってしまう。
そういうことも含めて、自分で終ってしまわないように…と井筒さんは今日も職人魂を燃やしているのです。

□ 弦楽器いづつ →
http://nttbj.itp.ne.jp/0263586712/index.html

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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筑北村の「やしょうま」

長野県には「やしょうま」という餅菓子があります。毎年2月15日に。
お釈迦様の入滅をしのんで行われる法要にお供えされるもので、各家庭で作るのがもともとなんですが、筑北村の「やしょうま」がすごいんです。
こんなにきれいな細工ものなんですよ~。
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これを薄く油を引いたフライパンで焼いて、砂糖醤油でいただく。すっごくおいしい!
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作っているのは、筑北村坂井郷土食研究会(塚田よしこ会長)のみなさん。
右は会長と「やしょうま」リーダーのアイ子さんとチズちゃん。
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パッケージされた完成品は直径5~6cm、厚さ1cmくらいですが、元は長~いんです。
7~80cmくらいあるでしょうか。これを切っていくんです。まさに金太郎飴状態。
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で、この金太郎飴状態になる前は、もっとぶっとい!直径25cmくらいで長さが30cmくらいのかたまり。
これをゴロゴロ転がしながら押していって細長くしていくんです。チャレンジさせてもらったんですが…重たい!しかも結構硬い。
顔の大きさくらいあるものをげんこつ大にまで小さくしていくんですよ~。
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この美しい細工を始めたのは、玉井アイ子さん、玉井チズ子さん、玉井たか子さんの3人。
昭和の終わりごろ、娘さんたちが同級生だったご縁で、昔お菓子屋さんに奉公に出てた方の指導を受けてスタートしました。
取材日、残念ながらたか子さんはお休み。
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アイ子さんとチズちゃんが子供の頃は、14日の夜、各家庭で「やしょうま」を作り、15日に学校に持っていって交換したりしていたそう。
そのころはせいぜい赤丸を作るくらいで、凝ったものはなかったとか。
研究を始めてからは、お座敷の唐紙の絵柄から松のデザインを作ったり、春に花をじっくり観察したり、子供さんの理科の本の付録を見ながら花のデザインを作ったりしてきたそう。
いったい何種類くらいの図柄があるかというと…。「よく聞かれるんだけど、花がある限りできるのよ。
もし、花が800あるなら400はできるわね」とのお答え。今では胡蝶蘭やサクラソウなど、凝ったデザインもいろいろ。
人気があるのは「梅にウグイス」とか「桜」、「ミヤコワスレ」など。絵柄の注文も受けていて、毎年、村の小学校からは校章デザインを頼まれるそう。
「これが、込み入っててたいへんなの。花だったら崩れても“風吹いた”とか言ってりゃいいけど、校章は文字も入るからそうは言えないしねえ」と。
でも、嬉しそうです。ほかにも「祝」の文字や名前、似顔絵をお願いされることもあるんですって。
おそらく全国一きれいな「やしょうま」を作ってるのが筑北村のお母さんたちではないかしら?
12月~4月ごろの農閑期、ぜひ、筑北村で「やしょうま」を入手してください。

□ 筑北村 →
http://www.vill.chikuhoku.lg.jp/

□ 松本広域連合 →
http://www.m-kouiki.or.jp/tour/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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鬼橋美智子さんと行く・信州の冬を楽しむ旅

2月2日~4日の2泊3日。20人の旅の仲間と信州の冬を楽しんでまいりました。
乗鞍高原では最高の雪景色!全部凍った牛留池の上を歩いて、青空に映えまくる乗鞍岳を堪能!
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スノーシューを履いて、雪の森を歩くツアー一行。最高齢は80歳代。
リトルピークス代表の小峰邦良さんとガイドの宇賀神志保さんの案内で、うさぎの足跡やヤドリギなどを観察しながら歩きます。
「後ろを振り返らずに歩け」と言われ、いつもの5分の1くらいしかしゃべらない鬼ちゃん(笑)。
気温はマイナスでしたが体感は0℃くらい。冷たい空気がここちよいくらいです。
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目的地は凍った「善五郎の滝」。見事な凍りっぷり!迫力!
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みんなで感動していると「どどどっ」と音を立てて部分的に崩落。これまたすごい迫力。
細かーい雪のようになった氷が舞い上がります。
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せっかくなので、小峰さんに滝の氷を取ってもらって、オンザロックを作って飲んでみました。
グラスの中の音がクリアに響いて、とっても心地いい。
もちろんおいしい!鬼ちゃん、一口飲んで「おいすぃ~っ!何か、すーっと入っていく。氷、違うもん。おいしい~。」と、大興奮。
飯塚からツアー参加の水谷さんも「いい音~。…あ、おいしい!天国、天国。
この景色と、この音と、このウイスキーと。天国。」とご満悦。
小峰さんによると「この自然の中で飲むのもありますけど、ここはマイナス5℃で氷が溶けないので薄まらないですし、やっぱり圧縮して凍ってるので氷の中に空気がないんですよね。
だから溶けにくいですし、最上級のロックアイスですよね、これ。」とのこと。
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今回、グラスとウイスキーを提供してくださったのは、前日泊めていただいた「扉温泉・明神館」。松本市の東側、美ヶ原高原に向かう山道の奥、標高1050mにある癒しの宿です。
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私たちのツアーの3日前、「雪による倒木のため道がふさがれ、120人が孤立」と、ニュースになっておりました。
寒さに負けないスペシャリストの工事のおかげで、前日に道路も電気も復旧。
完全復旧後初の宿泊客だったので、お客様の中には信州のTVニュースや新聞の取材を受けた方も(笑)。
この倒木の原因は『雨氷(うひょう)』という珍しい自然現象だったそうで。上空、氷点下の空気の上に暖気が入ったため発生しました。
普通なら雪で降るはずのものが氷点下なのに雨のまま降ってきて(過冷却というんだそう)、その水滴が氷点下の樹木などに当たった瞬間に凍りつく現象なのだとか。
よって、枝など、先のほうにずっしり重い氷が張りついて、頭が重くなってしまい、木が倒れてしまったのでした。
1本の木に1トンくらいの氷が着いちゃうんだそうですよ。たいへんな被害になってしまったのですが、この雨氷、とびっきりの美しさなんです。
枝の表面をつやつやの氷がくるんでいて、ちょっとジュンサイみたいなイメージかな、で、雨氷に光が当たると白~虹色にキラキラ輝いて、氷のシャンデリアになるんです。
まさにディズニーアニメの「アナと雪の女王」の世界!あまりにもきれいすぎて、添乗員さんが涙をこぼしちゃったくらいです。
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明神館のおすすめポイントのひとつが「立ち湯」。
小学校の教室2つ分くらいの広さ(by鬼ちゃん)の、壁四面のうちの一面をぽんと外して庭というか森に向かって開かれている作りで、その外へのキワキワまで、120cmの深さの湯船になっています。
立ったまま胸元まで湯に包まれている感覚と、雪の森のながめが最高に気持ちいい!
また、入り口近くから見ると、湯船に森が映りこんで絵画のようなお風呂なんです。
見て美しいお風呂なんて、すごい!と思いません?
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今回は夕食はナチュレフレンチ。まるで絵画やオブジェのようなお皿が並び、
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お鍋のなかには、びっくり!花びらが敷き詰められた上にお肉!
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デザートもレストランも素敵。
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朝食は、すてきな「信州ダイニングTOBORA」で和食をいただきました。
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親孝行で訪れたいような、すてきなお宿です。

□ のりくら観光協会 →
http://norikura.gr.jp/

□ リトルピークス →
http://www.littlepeaks.jp/

□ 扉温泉・明神館 →
http://www.tobira-group.com/myojinkan/

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/