新緑の白骨温泉に泊まる!

松本市の西側に連なる北アルプスの峰々、そして乗鞍岳。その美しい乗鞍岳の山腹・標高1400mに位置するのが白骨温泉です。
乳白色のお湯が特徴で、その温泉成分が湯船に付着すると白く固まることから「白船温泉」、そして中里介山の小説『大菩薩峠』で白い骨のように見えると書かれて以降は「白骨温泉」と呼ばれるようになりました。
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この白骨温泉、5月下旬からようやく新緑が始まり、6月に入ってが本番だといいます。
白骨温泉旅館組合副組合長で山水館湯川荘のご主人・斎藤元紀さんは「緑がすごい。その中でもすばらしい緑って言うのか…。
木の下を歩いていると自分が緑になるんじゃないかっていうような感じ。山が、風が吹くとうねるっていうか…宮崎駿の世界みたい。
雨降ったら雨降ったで、若芽が“ああ…”って。“きれいだなあ…”って。夕方なんかね、暗くなるかならないかの寸前の緑って、そういう時、光ってる。
緑が。そのぐらいの緑。暗い中で光るって感じ」と、表現なさいます。これは、見て、感じて、緑にならなきゃ!でしょう。
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また、斎藤さんのお宿「山水館湯川荘」が気持ちいいところなんです。
3つの貸切露天風呂があるんですが、これが絶妙な雰囲気とぬるいお湯で、長風呂しちゃうんです。
スナッピー卒業取材の江口さんといっしょに夕食前に「ちょっと入る」つもりが小1時間の長風呂(正しくは長話風呂)に…。
超絶気持ちいいお湯で心身ともにほぐれ、体内どころか心中のどろどろが全部出ていきます~(笑)。
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湯川荘のごはんが、またすんごくおいしい!旬の山の恵みがモリモリいただけるだけでなく、白骨温泉のお湯も活かしたメニューも考案なさっています。
それが、『温泉鍋』!お出汁は、白骨温泉のお湯+清水牧場の牛乳+信州味噌。
ちなみに、清水牧場は、お取り寄せのチーズやヨーグルトで有名なところ。同じアルプス山岳郷の奈川にあります。具は豚肉と季節の野菜。
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びっくりするほどお肉がやわらかで、お豆腐はふわっふわになります。ぱくぱくぱくぱく…いくらでも入る!しかも〆のおじやが…ちょっとリゾットみたいな風味になってます。
まろやかマイルド~。満腹というより満足感で満たされます。
もりもり食べてるのに食べ疲れしない!あまりの美味しさに写真を撮るのを忘れるところでした。食べてる途中でごめんなさい。
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女将さんの斎藤理恵さんが「身体の中に白骨の温泉成分を取りこんでもらって、血行が良くなるからなのか、汗がしらないうちに滲んだりするんですよね」と、おっしゃいます。
うむ。確かに。しかも心地よいぞ。食後に飲泉しつつ入浴したらパーフェクトですな。
この温泉鍋、「温泉がゆはどの旅館でも朝食でお出ししてますけど、おかゆが苦手な方もいらっしゃるし…。
入るだけでなく飲めるお湯ですし、もう少し違うことで温泉を身体に取りこむことはできないのかなあって思って…」と、いう気持ちで考えたそう。
ひらめいたのは、まかないで食べていた湯豆腐や鍋。「もしかして…もったいないないかな?まかないだけにするのは」と。
白骨のお湯でホウレンソウなど菜っ葉をゆでると、緑がびっくりするほど濃く美しいと言います。
また、山菜をゆでるとアクぬけがよく色もよくなるそう。お湯の力と山の力を、身体の中からいただきましょう!
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朝ごはんもおいしいんです~。温泉がゆにお豆腐。信州らしさ満点の山の幸。朝風呂もあいまって、元気100倍!
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この湯川荘のお湯に入り、食事をいただく旅を企画しました。もちろん安藤豊さんといっしょです。
日程は6月15~17日。詳しくは西日本新聞旅行092-711-5518へ。
また下記アドレスからホームページをご覧ください。

□ 西日本新聞旅行 →
http://www.nnpryoko.co.jp/

□ 白骨温泉 →
http://www.shirahone.org/

□ 山水館湯川荘 →
http://www.sansuikan-yu.com/index.html

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野の天蚕

つややかな萌黄色…というのでしょうか。透明感のある淡い黄緑色の絹糸が天蚕(てんさん)という蚕から取れる糸なんです。
この天蚕、皇后陛下も飼ってらっしゃるそうですが、江戸時代、天明年間に日本で最初に飼育し始めたのが安曇野市の穂高有明地区(当時は有明村)なのだとか。
その天蚕の飼育と、操糸、機織り技術の継承を行いつつ紹介しているのが、安曇野市天蚕センター。
安曇野市天蚕振興会事務局の上田能理子さんに案内していただきました。入り口にいきなり方言系だじゃれが…。
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天蚕糸の特徴について上田さんは「糸自体が、電子顕微鏡で見ると、たくさん穴が開いている多孔性糸。
そこに光が乱反射して光るって言われています。天蚕糸が“繊維のダイヤモンド”って言われるのはそれが理由です」と、教えてくださいました。
光沢があるので、普通の蚕からの絹地に刺しゅう糸として使われたりします。
なめらかな絹地の上に、天蚕糸が艶やかに光るんですよ~。
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普通の蚕と天蚕って、蚕の種類が違うんです。普通の蚕は家蚕種といってかいこ蛾科。桑の葉っぱを食べて育ちます。
天蚕は野蚕種といってヤママユ蛾科。ナラやクヌギ、カシワの葉を食べて育つんです。
比べると、大きさが二回りくらい違います。左の大きなほうが天蚕。
家蚕種は、何千年もかけて人間が飼いやすいように改良してきたものですが、野蚕種は天然もの。
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飼育する時ネットは張りますが、雨が降ろうが風が吹こうが外でそのまま飼われています。外で育つので外敵の脅威にもさらされます。
鳥や蟻、カメムシなどが天蚕を狙います。また、1年に1回しか繭がとれない。
さらに「家蚕だとひとつの繭から1200mくらい糸が取れるんですけど、天蚕はその半分くらい。
6~700mくらいしか取れないんです」と、上田さん。結果、貴重な糸になるんですねえ。
全部天蚕糸で織った着物一着分って、700万円とかっておっしゃってました…。何の染色や刺繍、地模様もなしで。
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また、天蚕センターは天蚕糸を織る職人への道を目指す人たちが学ぶ場所でもあります。
研修生の金原百恵さんは「絹糸とは違うピカピカした光り」も天蚕糸の魅力だとおっしゃいます。
まだまだ天蚕の糸を織るところまではたどり着いていないのだそう。
ちなみに布にする時は、天蚕糸だけでなく家蚕糸と組み合わせて織っていくのだそうです。
「天蚕は普通の蚕の糸と違って伸びるんですって。それを、普通の絹糸と天蚕糸をいっしょに混ぜながら織るのは容易なことではないんです。
しっかり勉強して織れるようになってからでないと、天蚕はとても高価なモノなので、練習でバンバン織れるものではないんです」と、おっしゃってました。
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宝くじに、どーんと当たったら着尺買わせていただきます。ストールとかネクタイでも美しい艶は堪能できますが、かなりのお値段(汗)。
でも、紬糸を使った小物なら、今でも買えますよ~。カードケースやポーチなど、素敵です。

□ 安曇野市天蚕振興会 →
http://azumino.tensan.jp/index.html

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

世界の草間彌生

米・タイム誌が選ぶ「今年の“世界で最も影響力のある100人”」に、日本人で唯一選ばれたのが、芸術家の草間彌生さん。御年87歳です。
福岡にも作品があって、例えば、福岡市美術館にある黄色いかぼちゃのオブジェとか、あいれふにある巨大な帽子とか…。
で、故郷である松本市の松本市美術館では常設展として常に作品が展示されているのです。しかも入れ替えあり!
驚いたのは「撮影OKの作品がある」ということ。まずは屋外にある世界最大の草間彌生作オブジェ「幻の華」。
私、ここは一緒に行った方に「作品を観て感じたことをポーズにして!」と、要求して撮影してるんです。
3月の私はこんな感じで。また館内2階から撮影したら右みたいになります。
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入り口ロビーにある彫刻『考えるかぼちゃ』。案内してくださった松本市美術館学芸員の渋田見彰さんと。
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そして、1階の自動販売機そのものとショーウインドーの「水玉強迫」。ちょっとはりきって、水玉合わせ~(笑)。
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「作品の一部であるかのように中に入って撮影してもいいのでしょうか?」私の問いに、渋田見さんは「もちろん。作品の中に入り込んでる状態をぜひ写真に収めていっていっていただいて、それを多くの人に見せて、“ここに行ってみたいな”と、宣伝になれば、こちらとしてはありがたい」と、おっしゃいます。
んでは!展示室にある『いのち』の一部になる私。そして私とスナッピー卒業生の江口香織さんの2人バージョン。
おバカな二人をちゃんと撮ってくださった渋田見さん、ありがとうございます。
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また、館内は外国人のお客様もけっこういらっしゃいます。
渋田見さんは「開館したころは、草間さんの故郷が松本だということも知られてなかったと思いますけど、この十数年の間で徐々に、“ここが故郷で、ここに作品があるんだ”ということを知った世界中のファンが足を運んでいただけるようになってきました」と、おっしゃいます。
去年の7月から始まった、今見られる展示も、ほんとうは6月末までの予定でしたが、好評で、10月10日まで期間が延長されました。
松本市美術館の常設展の入場料は410円。でも、すごいボリュームの展示なんです。
たぶん特別展として各地の美術館で開催される場合の入場料は1500円とかでしょう。
はっきり言って、超お得な常設展です。あ。エレベーターで3階まで上がって展示室に向かうと、入り口も草間彌生アート!でございますのよ。
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□ 松本市美術館 →
http://matsumoto-artmuse.jp/

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

福岡とのつながり 穂高神社

はるか古代。福岡…玄界灘沿岸を拠点に活躍した海の民・安曇族。その人々の神様=『綿津見命(わたつみのみこと)』が祀られた中心が、福岡市東区志賀島の志賀海(しかうみ)神社です。
綿津見命というのは、伊弉諾命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻ってきた後、禊をした時に生まれた海の神様です。
で、綿津見命の子供が『宇都志日金析命(うつしひかなさくのみこと)』=『穂高見命(ほたかみのみこと)』で、これが安曇野市穂高にある穂高神社の主祭神なのです。
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いっしょにお父さんである海の神=綿津見命も祀られています。
海上交通の安全や、潮・魚介類の恵みの神様の子供が、海から遠く離れた山の真ん中で祀られてるのもおもしろいでしょう?
しかも秋の大祭は「御船祭(おふねまつり)」。船の形をした大きな山車をぶつけ合って、子孫繁栄と五穀豊穣を祈ります。
ちなみに、志賀海神社本殿の横にある若宮神社の祭神は宇都志日金析命!しかも、山誉祭という春と秋のお祭りでは「あーら、いい山…」と、山を誉めて舞うんです。
北アルプス沿いの『安曇』とよばれた地域を流れる川の下流は、新潟県の姫川・糸魚川。
古代の超高級品である翡翠が採れる場所なんです。ここの翡翠は日本国内だけでなく、海を経て朝鮮半島にも流通していました。
運んでいったのはもちろん海の民である安曇族。
海を介して大陸とも交流をしていた安曇族の経済活動の一環として、川の上流にも翡翠の産地や鮭が獲れるところもあったので、安曇の人々は川を上り、新天地である拠点を築いていったのでしょう。
安曇野市の、なかでも穂高の人たちは「福岡は自分たちの祖先のふるさと」と感じてくださっていて、とても優しくしてくださいます。
穂高神社では、7年に一度、本殿の遷宮が行われ、お宮が新しく整えられます。
その時、「無事に終わりましたよ」と、志賀海神社に報告に行くのだそう。
穂高神社・禰宜の保尊勉さんは「やはりこちらの基ですから」と、おっしゃいます。
ここ20年くらいは、本殿の下に志賀海神社の氏子さんたちが持ってきてくれた志賀島の砂が撒かれているそうです。
「玄海の砂もち行事」として平成14年のご遷宮から始められました。「高天原という浜から持って来られると聞いてます」と、保尊さん。
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安曇野の伝説に『泉小太郎』の話があって、これは松谷みよ子さんの書いた「竜の子太郎」のもとになっています。
アニメ「まんが日本むかしばなし」のオープニングで♪ぼうや~よい子だ、ねんねしな~♪の歌とともに子供が龍の背に乗って飛んでるシーンのあれ、です。
大きな湖があって、その周辺で耕作するしかないものの、作物がよくできなかった安曇の地。
小太郎は母親である犀龍(さいりゅう)の背に乗って、山を切り開き、湖の水を流して、豊かな大地を開きます。
母・犀龍は諏訪大社の神様なのですが、お父さんは…出てこない。「父親が綿津見命といわれている」とは、保尊さんのお言葉。
神話や伝承に残る不思議なお話の数々は、意外にいにしえの出来事の記録だったりします。穂高神社をお参りして、古代ロマンに思いをはせてみませんか?

□ 穂高神社 →
http://www.hotakajinja.com/

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ 志賀海神社 →
http://www.shikaumi-jinja.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

塩尻市 サンサンワイナリー

塩尻市の10番目のワイナリーとして、去年から醸造を始めている「サンサンワイナリー」。
日本ワイン(日本産ブドウだけを使って作らレ瓶詰めされたワイン)に詳しい人なら知ってるであろう醸造家の戸川英夫さんが手がけるこのワイナリーに、4月15日、ショップとレストラン「ボッテガ」がオープンします。
醸造棟の隣に作られていたレストランからも、いい眺め!足元に広がるぶどう畑と向かいに連なる北アルプスの峰々!
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レストラン「ボッテガ」オーナーでライフデコレーション代表取締役の柳茂さんも「このロケーションを見ると2倍も3倍もおいしさが増すと思います」とニコニコ顔。
ピザやパスタ、リゾットにタパスと、イタリアンベースのメニューを提供することになるそうですが「ワインをよりおいしくする調味料的役割ができれば」と、おっしゃいます。
サンサンワイナリーのよさを知ってもらい、そのワインと一緒に料理を食べた時に、より感動してもらえるレストランにしていきたいとおっしゃってました。
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現在仕上がっているワインは、コンコード。微発泡タイプで、すごく甘い香りが立ち上っています。
色はルビーより明るい赤…ちょっと朱赤を思わせるくらいの不思議な色です。
口にふくむと…すーっと入っていく!香りで感じたような甘さは、味にはない!最後に少―し軽い酸味が感じられます。
これは食事といっしょにいただくとかなりおいしいぞーーー!オープン時には、このコンコードがグラスワインとしてレストランで提供されるそうです。
6~7月頃には氷結を含めたデザートワイン系が提供され始め、12月ごろから本格的樽貯蔵ものが提供され始める見込みです。
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サンサンワイナリーの管理者で醸造家の戸川英夫さんは「今年でワイン歴50年になるけど、50年目にふさわしいロケーションとすべてがかみ合って、ワイン作りの最終章にふさわしいワイナリーになってる」とおっしゃいます。
おお、戸川さんとワイン醸造の金婚式状態ですね。このさいエメラルド婚式とかダイヤモンド婚式まで、よろしくお願いいたします。
そんなベテラン戸川さんをして「想像といい意味で違った」というのが、サンサンワイナリーのワインの出来。
「この畑では、赤も白も、ブドウがうまくできたんです。メルローはボルドーの代表品種、シャルドネはブルゴーニュの代表品種。ボルドーとブルゴーニュと両方採れるんで“ボルゴーニュの郷”って言ってるんです(笑)。両方が同時にできるっていうのは、ここが標高860mくらいあるから。こんな高いところで採れたブドウだからピリリと酸味も効いてるし。赤の場合はマロラクという乳酸で柔らかくしてるんだけど。ちょっと最近の地球温暖化で酸味不足ぎみのワインが多いなかで、しっかりした酸味があるので他のワインと違いますね」と、おっしゃってました。
また、ワインの仕上がり具合はほぼ理想通りというか予定した品質になっているとのこと。
「通常ワイン作りというのはシャクタリナシオン…糖度が足りない時に砂糖を添加、アルコールを高めるために補糖するんです。それ無しでやれたのは珍しいこと。まったく、ひとかけらの砂糖も使わないで仕込みができたのは、ブドウの糖度が全部20度を超えて22度くらいあったから。糖度調整なしでできたのは私も初めての経験でした」と、戸川さん。
ああ、ますますすべてのラインナップを飲んでみたくなりました~。
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醸造棟ではガラス越しにワイナリー見学も可能です。ワイナリーでは珍しいそうですが、工場内は完全土足厳禁。ワインを詰める担当者は非喫煙者のみ。
気圧を調整して、工場内に虫が入らない仕組みになっています。また、小動物や昆虫の入り込みを防ぐためタンクは足長な作りになってます。
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部屋全体を温度コントロールすると同時にタンク一基ずつもコントロールされています。工場の壁は二重になっていて、夏涼しく冬暖か。
エアコンを使うと樽が渇き、“天使の分け前”=自然蒸発分が抜群に増えてしまうので、自然換気で醸造できるようぜいたくな造りになっているのだそう。
タンクの大きさは最大で3000リットル。この量だと農家単位、畑単位で仕込みができるのだそうです。ほかにも洗浄や保存、安全管理についていろんな工夫がなされていました。
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何はともあれ、まずは微発泡のコンコードをランチと一緒に楽しんでみませんか?6月15~17日に安藤豊さんと行く信州ツアーで、サンサンワイナリーを訪れます。
上高地に泊まり、白骨温泉に泊まる、新緑のハイキングを楽しむツアーを予定しています。
詳しくは後日お知らせしますので、まずはスケジュールだけ。ぜひ、一緒に旅しましょう。
□ サンサンワイナリー →
http://e-sunlife.or.jp/regional/winery/

□ 塩尻市観光協会 →
http://www.tokimeguri.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野 大王わさび農場

環境省が名水百選の30周年を記念して行った「名水百選選抜総選挙」の結果、“景観がすばらしい名水部門”と“観光地として素晴らしい名水部門”の両方で第1位となったのが『安曇野わさび田湧水群』です。
見事な二冠達成!(平成28年2月中旬~3月中旬投票。3月29日結果発表)
その「安曇野わさび田湧水群」を最も手軽に体験できるのが「大王わさび農場」です。
わさびの栽培をしながら観光向けに整備してくださっていますが、実は100年の歴史があるんです。
透明な湧き水の中に白いわさびの花が咲き誇る3月のわさび農場は、それはそれはきれいです。
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大王わさび農場広報室室長で別名“わさびマスター”の濱重俊さんに案内していただきました。
濱さんの腰にはおろし金。胸ポケットにはハサミとカッターナイフ。これがわさびマスターの三種の神器。
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せっかくの取材だから、と、引き抜きたてのわさびを食べさせてくださいました。
わさびって、「いも」と呼ばれる根っこの近くにできるところがメインなんですけど、ここ、切っただけじゃあんまり辛くないんです。
すりおろして組織細胞が崩れることによって、そこに酵素が入り込んで反応を起こし、辛み成分が出てくるんだそう。
これが揮発する物質なので時間がたつと辛みが飛んでいってしまうんだそう。
「宿命の3分」といわれるくらい3分経つだけでだいぶん辛みがおさまってしまうとのこと。
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大王わさび農場のわさびを育んでいるのが、1日あたり12万トンも湧き出す水。
12万トンって、人口25万人都市の生活のすべてが賄えるくらいの水量なんですって。
わさびの植えられているその真下から湧いて出てきているそう。
「全部が、100%湧き水どころか、生まれたばっかりの水が流れている…そういうところなんです。
ここで湧いて、ここから流れ始めてるんですよ」と、濱さん。
わさび田は全体に5度の傾斜がつけてあって、上のほうで湧いた水が下で湧いた水を押す、押す、押す…。さらにわさび田の左右からも水が集まってくる。
これを連続させるのであたかも川の流れのように見えているのだそうです。
そして、ここで湧き出た水が犀川に流れ込み、それが千曲川に入り、信濃川に名前を変え、日本海に到達するまでの270kmを旅していくのです。
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濱さん曰く「わさび作りは機械文明から一番遠いところにある仕事」だと。
機械を受け付けない、入れるわけにいかないのだそうです。
わさび栽培は水が命、水がすべてなので、機械を入れることで水を汚してしまったら何にもならないとおっしゃいます。
しかも、下流にニジマスなどの養殖をしている池があるので、油が浮いたり、消毒や殺虫剤もダメなのだそう。
「植える手間は人間がやりますけど、本来わさびってのは自然が作ってくれる、育ててくれるんです。
人間は水のわきをよくする、というか悪くしない。
それから流れがよどみなくいくように水路を洗う」と、濱さん。
石洗いといって、石に付いたコケや藻を、クワのような道具でこすりながら洗うんだそうです。
また水について「北アルプスに降った雪が、とけて森の落ち葉を通過する時に、窒素、リン、カリ、石灰をたっぷり吸収して栄養を蓄えて、地下にもぐって10年20年してここに湧いてくるんです。
その水の栄養がわさびに行きわたってわさびは育っていくんです」と、話してくださいました。
その熱い話しぶりと愛に満ちた目は“わさびマスター”というより“わさび仙人”ってお呼びしたいくらいです。
「言ってみれば子供みたいなものですよ、この子たち。守ってあげる感覚ですね」と、微笑む濱さんは、71歳とは思えない若さと元気にあふれています。
「んー、水が湧き出すっていうことは、たいへんなエネルギーなわけです。つまりパワースポット、ですね。
毎日パワースポットの中にいるんですから元気でますよ(笑)」と。
おおお。さらにお話してると、大王わさび農場は、55年前、濱さん15歳の時の初恋の場所だと判明。
「最後の仕事場が初恋の場所で…。これ、男のロマン?」と笑う濱さんは、すごくかわいい。そして、大王わさび農場で記念撮影する時にかける言葉は「はいチーズ」ではなく「はい、わさびー!」ということで。
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□ 大王わさび農場 →
http://www.daiowasabi.co.jp/

□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ 名水百選選抜総選挙結果 →
https://www.eeel.go.jp/water-project/meisui/election-result/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

門司出身 カラマツ染め作家さん

長野県朝日村でがんばってらっしゃる北九州出身者に出会うことができました。
正しくは、カラマツだけでなく「草木染め」作家の大久保匡晃さん。門司のご出身です。
カラマツや赤ジソ、アカネなど、朝日村で採れた植物を使って染物をし、『草木染めmito(ミト)~ヒト・コト・オト~』というブランドを立ち上げてらっしゃいます。
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カラマツ染めって聞いたことないでしょ?たぶん大久保さんの他にやってる人、いないと思います。
こんなかっこいいグレー、ちょっと砂地っぽい土色が入ったようなグレーに仕上がります。
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カラマツの木の皮を剥いで、それを煮詰めて染料を作って染めていくそうですが、「朝日村はカラマツが特産、というか山の素材で一番多い植物なので、“カラマツで何かできないかなあ”って村長も言ってて、“染物で使えるかやってみます”って試しにやったのが最初です。
そしたら“スゴイ!こんな色出るんだ”って思って」と、大久保さん。
「今まで捨てられていたところを使って何かできないか」と思っていたことが実現した喜びは大きいけれど、作業はたいへんなんだそうです。
「扱いにくいんですよ、今でも。手間が、ほかの草木に比べるとすごくかかるんです。
細かいトゲみたいなのが樹皮にいっぱいついてて、樹皮を煮出してそのまま染料にすると、全部繊維に入りこんじゃってチクチクイガイガするんです。
何とか濾してイガを取って染めるんですけど、めんどくさい…正直やりたくない…でも、いい色が出るので“やる価値あるなあ”ってやってますけどね」と、苦笑いしながら話してくださいました。
アカネや赤ジソはこんな感じに仕上がります。もちろん藍染もいろいろ。
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2015年の1月から朝日村に住んでいる大久保さん。染物の素材が採れるところを探して信州にたどり着いたそうです。
「東京だと、素材を買って、染めて、売る、となる。ちょっとやってる意味がわからなくなって。
染めるための素材はわざわざ買わなくても、田舎に行けば山に入ればいくらでもあるので、そういう生活をしようということで妻とこっちに来ました。
その場所で採れたものを使おうと」と、大久保さん。
朝日村に住んでみて、消防団や地区の集会など体験したことがないことがたくさんあった、と言います。
また「近所の人が、僕がいない時でも玄関に野菜を置いててくれたりして。村・地区全体が家族ぐるみで付き合ってる感じ」だそう。
大久保さんは、ご自身の仕事の特性を活かして、朝日村の『地域おこし協力隊』としての活動もなさっています。
それが、草木染め体験のワークショップ。私も(今回の取材チームを含めて)藍染にチャレンジさせてもらいました。
デザインを決めて、木綿の晒しを輪ゴムでしばって、
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染料の中に浸けこみます。みんなで「いーち、にーい…」と数えながら、さらに浸けこみます。
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絞ってまた浸けこんで…途中で輪ゴムが外れても全然OK。縛りなおせばいいだけでなく、その方が模様の出かたに変化が出ておもしろいくらいなんですって。
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さらに浸けこみ、仕上げの濃淡に合わせて調整して、
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水でざぶざぶ洗って(これが冷たいんだ!)
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輪ゴムを外してみます。ドキドキ…。
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さあ、完成!
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できばえは十人十色。それぞれが大満足!旅した思い出を作品にして持って帰るのって、なんだか楽しい。嬉しい。これは最高のお土産です。
大久保さん、ありがとうございます~。
□ 朝日村 →
http://www.vill.asahi.nagano.jp/

□ 松本地域観光ガイド →
http://www.m-kouiki.or.jp/tour/

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

松本民芸家具

松本を代表する工芸品のひとつ、松本民芸家具。深い茶色に、しっかりとした美しい細工が特徴の家具は、心を落ち着かせてくれる力を持っています。
松本市街地だと「ホテル花月」や喫茶店の「まるも」、また上高地の「五千尺ホテル」など、各所でその施設の雰囲気を作り出している家具でもあります。
テーブルやタンス、中でも椅子は、木製の椅子に関しては日本最高峰と言われるほどなのだそうです。
「民芸=民衆工芸の精神を追求した家具は、実直なものづくりをなされたものでなくては。
変に奇をてらったり自分を主張するものではなく、常に使う人たちのことを考え、人の暮らしの助けになるように」と、松本民芸家具・常務取締役の池田素民さんがおっしゃいます。
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松本民芸家具の主原料はミズメザクラ。
この木は「堅くて丈夫で、長年の使用に耐えられる。また日本にしか生えてない日本固有の木」なんだそう。
カンナが木を削る音が響く工房には、大量の木型やおびただしい種類のカンナが並んでいます。
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ひとつの製品が完成するまで一人の職人さんが担当する決まりになっているそうで、最後に担当した職人さんの名前が入れられます。
作るものに責任を負うというのがひとつ。また違う職人さんが同じタイプの製品を作るのですが、それぞれの製品の出来は同じでないといけない。
でも、もしも故障して製品が戻ってきた時に、分析をするのだけれど誰が作ったものかわからないとうまくフィードバックできないので、それを防ぐというのがひとつ。
作品と工業製品のいいとこ取りを実行しているのだそうです。
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見学に伺った時、職人さんはみんな窓に向かって作業をなさってました。これは「午前中はみんな削り仕事をするんです。
モノのディテールに一番こだわるんですが、陰影を見るのにお日さまの光が一番いいんです。
蛍光灯では凹凸がきちんと見えない」からなんだとのこと。午後は組みの仕事をするのが基本なんですって。
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また池田さん曰く「うちの家具のひとつの特徴として、地元にすごく愛された。これは大きいんです。地元の人たちが“いいもんだね”って言って、みんな使ってくれた。
松本じゅうで育ててもらったようなものです。家具なんて作っただけじゃダメなんです。使ってくれる人がいなきゃダメ。
『丈夫で長持ちするもの』って、自分たちで100万だら言ったって、使ってもらわなきゃ、その実績はでないんです。
それが自然に松本の平の人たちが使ってくれて、使いこんでくれて、時には叱咤してくれて…それがあった。
気づいたら60年70年の時間の中で、昔作ったものが今でも使い続けられていて“やっぱりよくできてたわ”って話になるわけです」と、池田さん。
町の外では有名だけど地元じゃ使われてない、なんてことがない、本当に地元に愛されている製品なんですねえ。
確かに街の中を歩くと、薬局の中に椅子が一脚とか、酒屋さんの机がひとつとか、松本民芸家具の存在が光ってますもん。
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山に囲まれて木材が豊富なこともありますが、松本は材木の感想に適した環境だということも木工業の発展に影響しています。
「松本はいつも南から北に風が吹き抜けている場所です。それに晴天率が全国一高くて非常に湿度が低い」と、池田さんが教えてくれました。
また、松本の木工が盛んになったのは、安土桃山時代からだと言われているそうです。
つまり松本城築城とほぼ同じ時期に始まっている、と。おそらく築城の時に様々な大工が、しかも名うての大工が集まってきたのだろうと。
今みたいにすぐに建物ができるわけではないので、建てている間にそういう人たちが松本に住みついてしまう。
それが、大工、建具屋、家具屋になっていったのではないか、というのが池田さんの説です。
また、松本の木工を分析していくと、割と建築の延長線上にある組み方が多く、複雑な組み方をして、ものすごく丈夫に作るのが特徴なのだと。
それを外側に“いかにも組んだ”ように見せない、みんな内側に隠してしまうのだとのこと。
というのは、建物で考えると…建物の場合は雨風に当たるので、組んであるところが外に出ているとそこが腐ってしまう。
そうならないように中にみんな隠しちゃう。そういう組み方が松本の家具作りにもよく見られると、池田さん。おもしろいですねえ
。高価なものなので、おいそれと買えるものではありませんが、見学だけでも楽しい松本民芸家具。
また、大物だけでなく額やペン立て、茶托もあります。同じ精神の延長線上で作られた美しいものを手にするチャンスもありますよ。
職人さんの魂を感じてください!
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□ 松本民芸家具 →
http://matsumin.com/

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

「真澄」蔵元 宮坂醸造

福岡の百貨店でも手に入る唯一の信州の地酒が「真澄」。真澄のラインナップが生まれる、諏訪湖畔にある本社・諏訪蔵におじゃまさせていただきました。
どっしりと、でもシンプルでモダンな店の造りは、おしゃれでワクワクしちゃいます。
お話は、宮坂酒造株式会社 生産本部長で総杜氏の那須賢二さん。
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「真澄」の特徴について那須さんは、「香りがほどほどにあり、味が柔らかいお酒。それを意識して作っています。
水でお酒の味が変わりますが、ここはもともと水がいい場所なんです。軟水なので柔らかいお酒になりますね」と、おっしゃいます。
「諏訪のいい水といい環境がお酒のおいしさにつながっている」という那須さん。
環境がいいというのは、空気中の汚染物質やお酒を腐らせる生物が少ない…雑菌汚染の少ない酒造りに恵まれた環境、ということだそうです。
その環境の良さは酒だけでなく精密機器の製。にも通じる条件なので、諏訪には精密機器の会社が多いのです。
お米は酒造米の王様・山田錦はもちろん、県産の美山錦、ひとごこち、金紋錦などが使われます。
仕込みの時期は…?「新米を使った酒造りしかしません!をうたっているので、10月から製造開始して4月、5月のゴールデンウィーク前半くらいまで続きます。
長野県内でも諏訪は雪が少なく、さらに寒い土地。冬の寒い環境を利用して、低温でゆっくりゆっくり発酵させることによって、香り高く味がきれいなお酒ができるんです」と、那須さん。
9月に取材におじゃましたので、蔵の中はメンテナンス中。
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じつは、宮坂酒造、名酒を生み出すという『協会7号酵母』が誕生した蔵なんです。
見学中、蔵の奥に誕生の地の碑がありました。「昭和21年に“真澄正宗”というお酒が品評会の1位になったあと、何回も上位を独占したんです。
そこで、国税庁醸造試験場の山田先生がうちの蔵のタンクから酵母を採って調べたら、今までにない新しい酵母だったんです。
そこで真澄酵母…別名協会7号酵母っていうのが分離され、今でも全国の酒屋で使用されております」と、那須さん。
「誕生の地の碑はここにありますが、当時、仕込み樽はこのあたりにコの字に並んでたんだそうです。
このへんで仕込むとおいしいのが出来てたから、いつもこのへんで大吟醸を仕込んでたんです。
で、発酵したものを調べたら7号酵母が見つかったので、一番近いところに碑を建てたんです」とも。
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しかし、おいしさの素をそんなに広めちゃって大丈夫だったのでしょうか?
「もともと“こうやって作ったらいい酒できたよ”って、オープンでみんなしゃべるんですよね。
ほかの業界じゃ信じられないだろうけど」と、那須さん。
「ほかの酒蔵の方がうちに見学に来て“いつもありがとう”って、言われることもあります」と。
すごいなあ。そういや、酒蔵さん同士が仲良しだったり、杜氏さんが勤める酒蔵を異動してたりするし、横のつながりがしっかりしてる業界なのかも。
また、見学途中で見た冷凍庫は-80℃。中には酵母が保存されているそう。この中には東北の「うらかすみ」さんから預かった酵母も入っているとのこと。
「預けっこしようよ」と手配した数年後に東日本大震災が発生。
即、預かっていた酵母をお返しして、「うらかすみ」さんは再度仕込みに入ることができたんだそうです。
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蔵とショップをつなぐ中庭には、立派な松の木が。これ、創業当時、お酒代をお金で払えなかった人が松の盆栽で払ったものを植え替えたものが育った松だそう。
堪能できる「松の間」は、イベントなどで一般開放されます。
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ショップでは、試飲してお買い物も楽しめます。試飲はできないけど、期間限定商品のスパークリング日本酒「真澄スパークリング」が超おすすめ!
シャンパンと同じ製法で作られた日本酒。
今までに味わったことがない、華やかで軽やかで香り高い日本酒です。
社長が「日本酒で、フルコース料理全部に対応できるようにそろえたい」という気持ちで、真澄のラインナップを充実させていらっしゃいます。
ぜひ、諏訪湖畔で「真澄」三昧してください。
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□ 真澄 蔵元 →
http://www.masumi.co.jp/

□ 諏訪観光協会 →
http://www.suwakanko.jp/

□ 長野県観光協会 →
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
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民泊・ふれあい農園おおた

飯田市も農家民泊の活動が盛んな所です。中でもエリアのリーダー的存在「いくちゃ」=太田いく子さんが切り盛りする「ふれあい農園おおた」に泊めていただきました。
日が暮れてからおじゃましたので、途中の道では「こっちでいいのか?」「このあたりで曲がるんだよね?」と、車中で盛り上がるくらい田舎です(笑)。
でも「いらっしゃーい」といういくちゃの笑顔で、全部逆転!家の中に入ると囲炉裏のあったかーい空気と匂いに癒されます。
奥の部屋が泊まりのために用意されてますが、ほんとに親戚のおばちゃん家に来た感じ!
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囲炉裏端でいただく食事は、いくちゃといくちゃのお母さんの手作り。食べてるとどんどん元気が出てきます。
馬の燻製にさしみこんにゃく。
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にじますの塩焼きも出してくださいました。
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ブリ大根も心和むお味。
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キャベツとかぼちゃは、これがまた劇的なおいしさ!「おいしいら?蒸かしただけら。野菜は完全無農薬だけどな」と、いくちゃ。
育て方がちがうんだなあ、と実感しながらぱくぱく。
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そして、自家製のどぶろくが最高においしい。「囲炉裏でワインは合わねえら。“どぶろく”飲んでみたいろー?ここには合うもんな」と、いくちゃ。
で、グリーンツーリズム特区で、ここの田んぼで採れた米で作る等々の条件を整えて醸造免許を取得したんだそう。
はざかけ米を脱穀・もみすり・精米して、麹と酵母を混ぜて作ったどぶろくは、ほどよい酸味があり、さらりふわりと喉を通っていきます。
しかもごはんに合う!「腹、ふくれるかもな」と、いくちゃは笑いますが、こんなにやめられないお酒はめったにありません!
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食後もいくちゃと楽しくおしゃべり。飯田で農家民泊が始まり続いてきたいきさつなどを聞くと、地元の人たちの気持ちやつながりが見えてきます。
修学旅行や教育旅行で、都会の子供たちを受け入れている飯田の農家民泊。
観光農業ではないので、民泊に来たその時にある農業を手伝ってもらっているのだそう。
修学旅行のこどもたちを受け入れるなかでも、いろんな出来事があって、いくちゃが真剣に怒ったことが「悪そぼうず」の性根を正した件や、亡くなった元大工のおじいちゃんがとある少年に与えた影響など、話は尽きません。
ちなみに、囲炉裏もお風呂も(これがまた広い。大人3人寝そべられるくらい)水車もおじいちゃんが作ったもの。
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また、個人で宿泊する大人でも、希望すれば農作業のお手伝いをさせてもらえるそう。
「大人は、飲んでしゃべって、“はーっ”って…そんな感じかな。でもやりたい人はやってもらっていいら。
朝、散歩して…春はわらびもたけのこもあるに」と、いくちゃ。
初めて触れる飯田の方言ですが、妙に懐かしさと楽しさが感じられます。

心を伸ばしに、いくちゃに会いにお出かけください。
□ 南信州ナビ →
http://www.ii-s.org/

□ 千代地区まちづくり委員会 →
http://www.chiyo-x.jp/index.html

□ 農家漁家民宿おかあさん100選  →
http://www.kouryu.or.jp/okasan100/intro/detail/jdr02800000c932q.html

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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飯田市の桜

長野県の南部・飯田、下伊那エリアって、実は桜の名所なんです。樹齢200年を超えるヒガンザクラやシダレザクラの古木が120本ちかくあるんですよ~。
日本花の会・桜の名所づくりアドバイザーで南信州日本花の会代表の森田和市さんに案内していただきました。
立派な桜が残っている1つ目の理由は「殿様」。350年ほど前、飯田の藩主を務めた脇坂様が桜が大好きで、神社仏閣にシダレザクラを植えたのだそう。
寺社にあると、やたらなことでは切られにくいですもんねえ。
しかし、300年以上前に殿様が残した桜が今も残っているって、すてきです。
立派な桜が残っている2つ目の理由は「地形と気候」。南アルプスと伊那山脈が南北に走っているその間に伊那谷があるのですが、これがヒガンザクラの生育に向いているのだそう。
ヒガンザクラは潮風に弱いので、海岸地域ではあまり立派に育たないんですって。
3つ目の理由は「木材としての価値」。
桜は大別すると『ヤマザクラ』『ヒガンザクラ』『サトザクラ(ソメイヨシノなど)』ですが、ヤマザクラは材質がよく、家屋にも使われるほど堅くしっかりしており、また炭にしても質がよかったので、切って使われてしまったそう。
一方、ヒガンザクラは材木としてはもろく、木材価値がゼロ。炭にしても柔らかくてよくない。
使い勝手の悪い木だったことが切られずにすんだ理由だったそうです。
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いくつか桜の樹を見せていただきました。これは「安富桜」。
飯田市美術博物館の前にある、高さ20m、胸高周囲6.4mの巨木です。
遠く離れないと全体が見られないくらいで、「タチヒガンとしてすばらしい形」と森田さん。
小さな花がたくさん咲くのだそうです。350年前に飯田に来た安富さんという家老の屋敷があったことから名づけられたようですが、「樹齢はそれ以上で、450年どころか500年ある」とのこと。
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また、県の合同庁舎が建っている、元飯田城の桜丸にあるのが「夫婦桜」。
一本の木のように見えて、実はシダレザクラととエドヒガンザクラが、寄りそってくっついて咲くのだそう。
しかも2本の木の向こうに仙丈ケ岳が見えています。
お姫様が愛でたであろう桜と山を、時代を超えて私たちも見ることができるんですねえ。
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また、一番人気なのが「黄梅院のシダレザクラ」。高さが18mとかなり高く、「数ある桜たちの中でも一番赤みの強いピンクの濃い花が咲く」と森田さん。
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そして、「麻績の里 舞台桜」。樹齢は約350年。半八重のベニヒガンシダレザクラで、「桜の綿菓子が降るみたい」な咲き方をするんだそうです。
5枚の外弁の中に3枚の中弁で計8枚の花弁があったり、6枚だったり、先のほうには10枚だったり、どこで見てもランダムに枚数の違う花が咲いていて「日本中探してもどこにもない」桜だと、森田さんがおっしゃいます。
舞台桜という名前は、この桜が植えられているそばに、1階が歌舞伎舞台で2階が小学校という造りの建物があることから。
これまたおもしろい文化財が残ってるもんです。
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120本の桜の古木が点在する飯田下伊那エリア。じっくり時間をかけて周るのが正解です。

□ 南信州ナビ →
http://www.ii-s.org/

□ 飯田市桜開花情報 →
https://www.city.iida.lg.jp/site/sakurasaku/

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「麻績」って、読めますか?

長野県麻績村。よみかたは「おみ」です。麻績村村長の高野忠房さんに教わってきました。
これ、麻を績む(うむ)って読むんだそうです。
績む(うむ)っていうのは、糸をつむぐ、ひく、と同じように、長いものを接いで糸にしていく作業の事だそう。
「この麻績(おみ)では古代から、麻を績む…苧麻(ちょま)を作って、信濃布を作っていたんです。
信濃布は有名で超一級品だったんです。正倉院にも刻印を押されて納められている…そのくらい上質だったんですね。
またお伊勢さんにも納められていて、麻績村は伊勢神宮の御厨だったんです。麻を作り、鮭・筋子、勝ち栗、干しナツメを送っていたんです」と高野村長。
また「麻績部(おみべ)」というのは麻布を担当する部族で、その部族がいたから地名が麻績となるので、全国に麻績という地名があるのですが、自治体名で残っているのは麻績村だけなんだそう。
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で、この麻績村。りんごの名産地でもあるんです。なかでも日向(ひなた)という地区のりんごは格別だと評判なんだそうです。
その日向のりんごを加工して「干しりんご」にしたのが、麻績村地域おこし協力隊の白木和真さん。
特徴は、リンゴを八つ切りにした、そのままの厚い状態で干していること。スライスしたリンゴチップスは見たことあるけど、これは初めて!
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いわゆるセミドライタイプって感じで、外は少し硬いけど、中はソフトな感触が残ってます。
噛んでみると…最初は、ややしっとり感はあるものの“ぱすん”とした感じ。
10秒後、噛めば噛むほど甘みが膨らんできます。
唾液がリンゴと絡まってくるからでしょうか。最後にはリンゴの繊維質が復活してきます。これは、おいしい!
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白木さんんは「麻績のリンゴはほんとうにおいしいので、何とか加工できないか」と工夫したそうです。
生のリンゴの味・風味をそのまま残す形で干せないかと考えて、この形になりました。
「生がおいしいので生が一番と思うんですけど、リンゴは流通の規格がなかなか厳しいこともあって、キズがついたり形が悪かったり、小さいという理由で、生食での流通にのらないモノが結構あるんです。
そういった“ハネ出し”を再利用して新しい商品ができないかと」開発なさったんだそうです。
「これだったら軽いのでおみやげにいいですね」と申し上げましたら、白木さん曰く「おみやげもですが、アウトドア…山登りにいいんですよ。持ち運びしやすいし、軽くて栄養価が高いから。
これ、1袋で30個分入ってるんです」と。
おおお。これは、朗報。2015年秋にデビューした『ひなたの干しりんご』。
少しずつ販売スタートしています。麻績村内の施設のほか、各地での物産展でも販売されることがあるようです。
白木さんの「ふたごや」でも通販してくれるようです。
私もお土産にいただいたのでスタジオに持っていきましたが、スタッフにも大人気でした~。
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□  麻績村観光 →
http://www.vill.omi.nagano.jp/kanko/

□  ふたごや →
http://blog.futagoya.org/

□  松本広域連合 →
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楽都・松本のバイオリン職人

今年2月、楽都・松本に嬉しいニュースが飛び込んできました。
2013年の「サイトウキネンフェスティバル松本(現・セイジオザワ松本フェスティバル)」で収録された、小澤征爾さん指揮の「歌劇 子どもと魔法」のCDが、アメリカ音楽界の最高峰=グラミー賞を受賞したのです!街もお祝い~。
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世界中から音楽家が集まる、そして音楽を使った教育をおこなう「スズキメソッド」の発祥地でもある松本市でバイオリンを作っていらっしゃるのが、「弦楽器いづつ」の井筒慎一さん。御年79歳。
バイオリン職人歴は約60年。木工ろくろ職人さんの息子さんですが、20歳でバイオリン作りの世界に入られました。
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「松本は空気がいい。湿気がなくさわやかで、楽器を作るには最高の場所だと思う」という井筒さん。
最高の材料を丸太で買い付けて、楽器にします。使うのは、北海道産のカエデやアカエゾマツ。
日本の木は堅いけど材質的にはいいんだそう。「堅いのはワザで何とかする。よく響くように」と、おっしゃいます。
いい材料のものは、すでにベースの形までは作って保管してあるんです。「自分でどこまでも手掛けたいんです。
僕が死んだら息子がやることになる。何もせず持ってかれるのは悔しいから、できることは自分で使いこなしていきたい」と笑っておっしゃる井筒さん。
さらに「娘とか“作っておけ”言うのね。僕が“死んだあと高く売れるから”って(笑)。
でも、作り置きって好きじゃない。注文くださるご本人の気持ちを話の中で聞いて、その思いで作りたいんです。
色や好み、どういう心をしているかわかるから。そういう作り方ですね」と。
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「僕は常に“もっといいもの、もっといいもの”って、そういう思いで作ってる。だから、死ぬ前に作ったやつが一番いい楽器だよ」と、井筒さん。
井筒さんの作る楽器の特徴は「明るいいい音」だというのが、みなさんからの評価だそう。
「何回注文しても井筒さんの楽器はわかる」って言われるくらい、同じような音がするんですって。
ちなみにお値段はバイオリン一台が30万円~200万円くらい。
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また、井筒さんのところではバイオリンを“作る”教室もなさっています。
材料や部品がセットされたものを購入し(35万円)、月に2回通って1年数か月かけて作るんだそう。
月謝が1万円だから50万円くらいで完成かな。長野県内だけでなく、東京や千葉から通ってくる人もいるそうで、“6年生の娘さんのコンサートのために”とか、“自分のを作って、次は子供さんの”とか、いろいろ。
しかも、井筒さんがバイオリンを作る時に使う道具をそのまま使わせてくださるんです。
え?道具って職人の魂っていうか…他の人に触らせたくないんじゃないのかしら?
「僕、そういうの嫌いなの。変なのは使わせない。よく切れる道具だと楽しいんだよ」と。
ちょっとチャレンジさせてもらいましたが、確かに楽しい。
削りすぎても修理したりしながら完成にこぎつけられるそうで、完成後は作った人それぞれの個性がよく出てるんだそう。
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あ。バイオリンの中ってこんなふうになってるんですよ~。
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作ることもさせてもらえますが、工房の見学も歓迎だと井筒さんはおっしゃいます。
「松本でバイオリンを作ってるんだよって、で、作ってるトコ見てもらいたいんだよね。
どうやって作るのか見せたいの。こういう職人の仕事は、あらゆるモノづくりの人間ってのはこうだよっていうのを伝えていきたいんです。
バイオリンだけでなくモノをつくるっていうのは、こういうたいへんなことなんだよ、っていう」と。
「何でもいい」ではなく、職人の作るものを大切に使っていく。そういうことを大事にしてきたのが日本人だった。
その部分をなくしていくと職人がいなくなるだけでなく、職人が使う道具を作る職人(例えば鍛冶屋さんだったり、のこの目立てをする人だったり)がいなくなってしまう。
そういうことも含めて、自分で終ってしまわないように…と井筒さんは今日も職人魂を燃やしているのです。

□ 弦楽器いづつ →
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筑北村の「やしょうま」

長野県には「やしょうま」という餅菓子があります。毎年2月15日に。
お釈迦様の入滅をしのんで行われる法要にお供えされるもので、各家庭で作るのがもともとなんですが、筑北村の「やしょうま」がすごいんです。
こんなにきれいな細工ものなんですよ~。
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これを薄く油を引いたフライパンで焼いて、砂糖醤油でいただく。すっごくおいしい!
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作っているのは、筑北村坂井郷土食研究会(塚田よしこ会長)のみなさん。
右は会長と「やしょうま」リーダーのアイ子さんとチズちゃん。
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パッケージされた完成品は直径5~6cm、厚さ1cmくらいですが、元は長~いんです。
7~80cmくらいあるでしょうか。これを切っていくんです。まさに金太郎飴状態。
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で、この金太郎飴状態になる前は、もっとぶっとい!直径25cmくらいで長さが30cmくらいのかたまり。
これをゴロゴロ転がしながら押していって細長くしていくんです。チャレンジさせてもらったんですが…重たい!しかも結構硬い。
顔の大きさくらいあるものをげんこつ大にまで小さくしていくんですよ~。
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この美しい細工を始めたのは、玉井アイ子さん、玉井チズ子さん、玉井たか子さんの3人。
昭和の終わりごろ、娘さんたちが同級生だったご縁で、昔お菓子屋さんに奉公に出てた方の指導を受けてスタートしました。
取材日、残念ながらたか子さんはお休み。
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アイ子さんとチズちゃんが子供の頃は、14日の夜、各家庭で「やしょうま」を作り、15日に学校に持っていって交換したりしていたそう。
そのころはせいぜい赤丸を作るくらいで、凝ったものはなかったとか。
研究を始めてからは、お座敷の唐紙の絵柄から松のデザインを作ったり、春に花をじっくり観察したり、子供さんの理科の本の付録を見ながら花のデザインを作ったりしてきたそう。
いったい何種類くらいの図柄があるかというと…。「よく聞かれるんだけど、花がある限りできるのよ。
もし、花が800あるなら400はできるわね」とのお答え。今では胡蝶蘭やサクラソウなど、凝ったデザインもいろいろ。
人気があるのは「梅にウグイス」とか「桜」、「ミヤコワスレ」など。絵柄の注文も受けていて、毎年、村の小学校からは校章デザインを頼まれるそう。
「これが、込み入っててたいへんなの。花だったら崩れても“風吹いた”とか言ってりゃいいけど、校章は文字も入るからそうは言えないしねえ」と。
でも、嬉しそうです。ほかにも「祝」の文字や名前、似顔絵をお願いされることもあるんですって。
おそらく全国一きれいな「やしょうま」を作ってるのが筑北村のお母さんたちではないかしら?
12月~4月ごろの農閑期、ぜひ、筑北村で「やしょうま」を入手してください。

□ 筑北村 →
http://www.vill.chikuhoku.lg.jp/

□ 松本広域連合 →
http://www.m-kouiki.or.jp/tour/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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鬼橋美智子さんと行く・信州の冬を楽しむ旅

2月2日~4日の2泊3日。20人の旅の仲間と信州の冬を楽しんでまいりました。
乗鞍高原では最高の雪景色!全部凍った牛留池の上を歩いて、青空に映えまくる乗鞍岳を堪能!
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スノーシューを履いて、雪の森を歩くツアー一行。最高齢は80歳代。
リトルピークス代表の小峰邦良さんとガイドの宇賀神志保さんの案内で、うさぎの足跡やヤドリギなどを観察しながら歩きます。
「後ろを振り返らずに歩け」と言われ、いつもの5分の1くらいしかしゃべらない鬼ちゃん(笑)。
気温はマイナスでしたが体感は0℃くらい。冷たい空気がここちよいくらいです。
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目的地は凍った「善五郎の滝」。見事な凍りっぷり!迫力!
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みんなで感動していると「どどどっ」と音を立てて部分的に崩落。これまたすごい迫力。
細かーい雪のようになった氷が舞い上がります。
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せっかくなので、小峰さんに滝の氷を取ってもらって、オンザロックを作って飲んでみました。
グラスの中の音がクリアに響いて、とっても心地いい。
もちろんおいしい!鬼ちゃん、一口飲んで「おいすぃ~っ!何か、すーっと入っていく。氷、違うもん。おいしい~。」と、大興奮。
飯塚からツアー参加の水谷さんも「いい音~。…あ、おいしい!天国、天国。
この景色と、この音と、このウイスキーと。天国。」とご満悦。
小峰さんによると「この自然の中で飲むのもありますけど、ここはマイナス5℃で氷が溶けないので薄まらないですし、やっぱり圧縮して凍ってるので氷の中に空気がないんですよね。
だから溶けにくいですし、最上級のロックアイスですよね、これ。」とのこと。
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今回、グラスとウイスキーを提供してくださったのは、前日泊めていただいた「扉温泉・明神館」。松本市の東側、美ヶ原高原に向かう山道の奥、標高1050mにある癒しの宿です。
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私たちのツアーの3日前、「雪による倒木のため道がふさがれ、120人が孤立」と、ニュースになっておりました。
寒さに負けないスペシャリストの工事のおかげで、前日に道路も電気も復旧。
完全復旧後初の宿泊客だったので、お客様の中には信州のTVニュースや新聞の取材を受けた方も(笑)。
この倒木の原因は『雨氷(うひょう)』という珍しい自然現象だったそうで。上空、氷点下の空気の上に暖気が入ったため発生しました。
普通なら雪で降るはずのものが氷点下なのに雨のまま降ってきて(過冷却というんだそう)、その水滴が氷点下の樹木などに当たった瞬間に凍りつく現象なのだとか。
よって、枝など、先のほうにずっしり重い氷が張りついて、頭が重くなってしまい、木が倒れてしまったのでした。
1本の木に1トンくらいの氷が着いちゃうんだそうですよ。たいへんな被害になってしまったのですが、この雨氷、とびっきりの美しさなんです。
枝の表面をつやつやの氷がくるんでいて、ちょっとジュンサイみたいなイメージかな、で、雨氷に光が当たると白~虹色にキラキラ輝いて、氷のシャンデリアになるんです。
まさにディズニーアニメの「アナと雪の女王」の世界!あまりにもきれいすぎて、添乗員さんが涙をこぼしちゃったくらいです。
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明神館のおすすめポイントのひとつが「立ち湯」。
小学校の教室2つ分くらいの広さ(by鬼ちゃん)の、壁四面のうちの一面をぽんと外して庭というか森に向かって開かれている作りで、その外へのキワキワまで、120cmの深さの湯船になっています。
立ったまま胸元まで湯に包まれている感覚と、雪の森のながめが最高に気持ちいい!
また、入り口近くから見ると、湯船に森が映りこんで絵画のようなお風呂なんです。
見て美しいお風呂なんて、すごい!と思いません?
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今回は夕食はナチュレフレンチ。まるで絵画やオブジェのようなお皿が並び、
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お鍋のなかには、びっくり!花びらが敷き詰められた上にお肉!
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デザートもレストランも素敵。
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朝食は、すてきな「信州ダイニングTOBORA」で和食をいただきました。
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親孝行で訪れたいような、すてきなお宿です。

□ のりくら観光協会 →
http://norikura.gr.jp/

□ リトルピークス →
http://www.littlepeaks.jp/

□ 扉温泉・明神館 →
http://www.tobira-group.com/myojinkan/

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

乗鞍高原の夜

冬は夜空がきれいです。しかも信州は空気が透明で標高が高いので、より星空が美しい。
その信州の中でも格別な星空ビューポイントのひとつが乗鞍高原なのです。
のりくら観光協会ディレクターの村瀬基行さん(ペンションウインズ・オーナー)、コーディネーターの中原由紀子さん(ペンションマドンナ・女将)、そして乗鞍高原在住の星空写真家・筒木猛さんとLet‘s夜遊びです。
目的地は「いがやレクレーションセンター」駐車場。目が慣れてくると、ぼやっと天の川が確認できます。
天の川を観測するには本来は夏がベストシーズン。しかし、乗鞍高原は冬でも天の川が見えるんですよ~。
「星のきれいなところは日本中いっぱいあるけど、天の川がしっかり見えるのは意外に少ないんです。
乗鞍高原はばっちり見える貴重な場所です」と、村瀬さん&中原さん&筒木さん。
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あいにくの薄曇りのお天気でしたが、村瀬さんが用意してくださった天体望遠鏡で「スバル」を観測。
やっとしているものの星の集まりが!「雲がなかったらまぶしいくらいの青」だそう。
思わず「♪わ~れは行く~。蒼白き頬のままに~♪」とか歌っちゃうな。また、星々は筒木さんの指導のもと撮影も可能です。
一眼レフの重装備でなくても、ミラーレスデジタルカメラでも撮れるんだそう。
「私のカメラでも撮れた!」と、みなさん大興奮らしいです。筒木さん、天の川写真家であり天の川撮らせ家だそう。
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今回は雲が多かったけど(左)、1年前の同じ場所の写真はこれ(右)。天の川、見えるでしょ?
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さらに、途中で中原さんのセッティングで、ホットワインとおつまみのブレイク!
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しかし、曇りの日だって多々あるわけで…。
「山が見えてて、雲があって星が見えない時は“乗鞍岳を夜撮りましょう”っていう猛ちゃんの講座があるんです。写真撮らない人は、真っ暗な森の中へナイトウォーク。常連さんの中には曇ってる方が嬉しいって人もいます」とのこと。
また、月が明るい時は星空が見えないですよねえ?との問いには、「満月の日は月明かりに照らされた雪の景色が幻想的なんです。
白い乗鞍岳も満月に照らされて青白く発光してるみたいで。しかも青白だったり墨絵みたいだったり、同じ山が日によって違って見えるんです」と三人。
さらに月に照らされる雪について「宝石が輝いているような輝き」(筒木さん)。
「ダイヤモンドダストの夜版みたい。月の波長で青っぽく光る」(村瀬さん)。
「積もってる地面の雪も光るけど、ふわふわっと舞ってるのが光ったりすると“もう死んでもいい”ってなっちゃう」(中原さん)。…すごいぞ。
地元民がこんなに熱く語る…。
さらに中原さんが「日が出てちょっと雪が溶け出したら、またきれいなんですよ。
光の透明な水分が出てくるので、光の屈折具合が違うのかなあ。もうスキーしてるどころじゃない。
じーっと木を眺めてたり。スキー場に行っても」と。これは!またスキーをしないけどスキー場が楽しめる方法を教えてもらっちゃいました。
冬は乗鞍高原で朝から深夜まで、何度も何度も自然の美しさを満喫せねば!ちなみに、夜のスキー場の写真もいただきました。
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□  のりくら観光協会 →
http://norikura.gr.jp/

□  新まつもと物語 →
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□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野の冬は白鳥

安曇野市は白鳥=コハクチョウの飛来地なのです。場所は犀川流域。北アルプスの眺めも見事な所です。
犀川白鳥湖と御宝田遊水地が見どころポイントですが、両方とも寝ぐらであって、昼間は田んぼにエサを採りに出かけているとのこと。
朝、川霧が立ち上がる白鳥湖に出かけました。早朝は-11℃だった気温も-8℃くらいにまで上昇。
空気が「ぱりん」としています。さて、水面を見ると、大勢のカモの合間に…いた!白鳥だ!
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ガイドをしてくださったのは、日本白鳥の会副会長でアルプス白鳥の会事務局の会田仁(あいだまさし)さん。
会では30年以上、安曇野の白鳥たちを観察することで見守り、くず米を使って給餌したり、けがの手当てをするなどして支えていらっしゃいます。
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会田さんの一番おすすめのビジュアルは“北アルプスをバックに白鳥が飛ぶ姿”。「こんなきれいな姿はどこの飛来地に行ってもないよ」と。
それを目当てにたくさんのカメラが並んでいます。
「ええ~。いいな~。見たいなあ。」と言っていたら!飛び立って旋回して田んぼに向かう3羽が!おおおお。
アルプスと白鳥~。涙出そうになりました~。
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飛び立つ白鳥は、お腹も真っ白。黒い足と黒×黄のくちばしが際立ちます。で、気が付きました。
「え?白鳥のお腹が薄~く金色に光って見える?」。会田さんの答えは「水がついてたんだと思います。
水滴が。それが朝日に当たって反射したんでしょう」と。あああ。もう、宝物な景色です。
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そして、初めて知りました。白鳥は飛び立つときに水を蹴って離陸…というか離水して空に向かうんです。
その時に「パパパパパパッパッパッ、パッ、パッ…パッ」と、水面をたたく音が響きます。
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これがまたいいっ!会田さん曰く「この水音の迫力を写真に収めようと、みなさんカメラをかまえているんですよ」と。
私は、白鳥の姿を音で捕えようと録音機をかまえているんです。
聞かせられない水音が聞こえるような写真を撮ろうとする人、見えない白鳥の飛翔が見えるような音を録ろうとする私。
「ここは、五感をフル活用して楽しむ場所だ~」と興奮する私の頭上を、カモたちがV字に並んで旋回していきます。
その時「ザーーーッ」という羽音がサラウンドで響きわたります。…最高。心がプルプルしますよ。
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また、「気温が上がった春先には、白鳥が向かい合ってハート型のシルエットを作るんです」と、会田さん。「白鳥同士が向かい合うと自動的に首が上がり、くちばしとくちばしがくっつく。
そうするとハート型になるんです。
そんなのかわいくていいいねえ」とおっしゃってました。うーむ、それも見てみたい。観察館もあるので、暖をとりながら観察させていただきましょう。
白鳥たちが一番活発に動くのは、朝6:30ごろ~8:00ごろ。お昼は、ほとんどが寝てるそうです。
朝寒さに負けずに動きましょう。-10℃だとこんな様子も見られます(笑)。
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例年10月中旬ごろ飛来してきて、早い鳥の北行きが2月中旬だとのこと。冬の安曇野は白鳥!ですね。
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□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

乗鞍高原で雪遊び

標高1500m。乗鞍高原はさらっさらのパウダーというよりアスピリンスノー?が満喫できる場所です。
20cmくらい積もった雪の上を歩くとふわふわ+ぱふぱふして、すごく気持ちいい!
ゆっくり力を入れて踏むと「ぎゅきゅきゅ」っと、粉砂糖や片栗粉を押したような音がします。
案内してくれたリトルピークスのガイド・ゲンちゃんこと関谷健司さんは「重量感がないでしょう。
歩いていて雪がのっかっても全然濡れないですから」と。しかも、歩いてると肺がすーすーしてきます。
肋骨の間がきゅっとする感じで、そのあと広がるような、体内が浄化されてるような気分です。
ゲンちゃんも「ここにいると体の調子がいい」と、おっしゃってました。
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さて、一面の雪景色でのお楽しみを、のりくら観光協会ディレクターの村瀬基行さんに教わりました。
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それは『フェイススタンプ』!雪に顔をつけて、ひたすらがまんする。
そうすると顔の温度で雪がきれいにとけて顔の形になるんです。
「はい、膝ついて~。手ぇつく~。垂直に顔を持っていって~、ぐーっと沈める。で、がまんする!限界までやって~…すーっと上げます」by村瀬さん。…。
「あーっはっはっはっ!」爆笑です!「ちょっと目を入れるとシュールになりますよ~」と、村瀬さん。
あ!ウルトラセブンみたいだ!帽子の網目まで付くのでニット帽やマフラーがあったほうがおもしろい!そしてサングラスへぜひものですね。
スタンプ後、顔がぽかぽかしてきます。皮膚が活性化する感じ。小顔になったような気持ちです。
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また、仰向けに寝て、手足を大きく雪面に沿って動かすと…。『スノーエンジェル』のできあがり~。
雪の上に寝転んで空を見てると、これまた別世界のながめなんです。
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私が雪遊びをしたのは、牛留池という池の真上。全面結氷してるからできること。
しかし、暖冬とか雪が少ないとか言ってるのに、氷が割れて落ちる心配はないのでしょうか?と思ってたら、「その反対です。雪が少ない方が固まるんです」と、ゲンちゃん。
「ある程度の積雪があると、中があったかくなるんです。
雪の中ってあったかいので、掘ってみると氷の部分がシャーベット状になってる。カチコチじゃなく。
それを見ると雪の中ってあったかいんだなって感じられますね。
カマクラの中があったかいのと同じことです」と説明してくれました。
しかし、雪遊びって童心に向かって最大ダッシュしちゃいますねえ。
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また、村瀬さんは「スキーもおすすめ」と言います。
「今、スキー板そのものがよくなってるんで、立って動ければ、30分くらいでクリクリ回れるようになりますよ」と。
運動能力も年齢も関係ないくらいの勢いですって。しかも『Mt.乗鞍スキー場』では、お得な『デビューパック』というのがあるんだそう。
初めてスキーする人や、何十年ぶりでスキーも何も持ってない人向けのパッケージです。
スキー板・靴・ストックの三点セット(一日)と一日リフト券、さらに2時間の初心者講習がついて4000円!通常11000円ですからすごいお得!
冬は乗鞍高原で雪遊び三昧いたしましょう。

□ リトルピークス 
→ http://www.littlepeaks.jp/
□ のりくら観光協会 
→ http://norikura.gr.jp/
□ Mt.乗鞍スキー場デビューパック 
→ http://www.norikura.co.jp/snow/14deview/
□ 新まつもと物語 
→ http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

大町市 松崎和紙

大町市の松崎和紙は、平安時代、仁科神明宮の祭祀用に作られたのがはじまりです。
今も手漉き和紙を作り続けている、また、和紙を加工した商品を作っている信州松崎和紙工業で取締役の腰原修一さんにいろいろ教わってきました。
九州にも松崎和紙制作の和紙小物類、出荷されてるんですよ~。
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材料について腰原さん「南の方、九州・山陰・山陽あたりはここらへんよりあったかいので、ジンチョウゲ科のミツマタやガンピが自生してます。
ここらはマイナス20℃近くなるので育ちません。
ですから桑科の楮(コウゾ)の木の表面の皮だけを使って紙を作っていきます」と、教えてくださいました。
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原料を作る釜屋、紙を漉く漉場。見てるとすごく楽しい。溶液にすごく美しい波が立つんです。
で、聞いてるともっと楽しい。腰原さんの紙を漉く水音がリズミカルで、わくわくします。
動かし方で紙の性質が変わってしまうので、絶えず動かしながら均一に仕上げます。
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松崎和紙では、ヒイラギやドウダンツツジ、ケヤキ、モミジの葉やカスミソウのドライフラワーを紙に挟んでアクセントにしたりします。
中には神社の鈴を鳴らすための麻縄をくだいて混ぜ込んだり。これは御利益ありそうな和紙です。
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腰原さん曰く「和紙作りは水が大切」。松崎和紙は生活用品として使われる紙…例えば障子紙とか厚手の番傘用の紙とかのために作られてきました。
一方、ここから5kmほど離れたところで作られる宮本和紙は字を書くための紙で、白く薄手でなければなりませんでした。
実は両者の紙を漉くために使われる水は性質が違ってたんだそう。宮本側は通称“男水”といわれる荒々しい石灰質の多い水で、漂白などに向いています。
松崎は通称“女水”といわれる古い地層から出てる水で、有機質や鉄分が多いため白さの度合いが低いのです。
水の質が紙の質を左右するなんて、考えてもみませんでした。おもしろい!
信州の水の豊かさ=量も質も=を満喫する旅は飲むだけでなく、紙でも楽しめるんです。

□ 信州松崎和紙
→ http://www.shinshu-matsusakiwashi.com/
□ 大町市観光協会
→ http://www.kanko-omachi.gr.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

松本 あめ市

松本市では、1月第二土曜日と日曜日に「あめ市」が開催されます。
商都松本の新春の伝統行事で、あめの博覧会や即売会、時代行列、子供たちの福だるま売り、塩取り合戦と呼ばれる綱引きなどが、街の中心部を歩行者天国にして行われるのです。
「あめ市」、最初は「塩市」だったんです。
そして、その起源は『敵に塩を送る』という故事に因んでいます。戦国時代、武田信玄と上杉謙信が対立していた頃、松本は武田の支配地でした。
そこへ、今川・北条が太平洋側からの塩の供給を止めてしまいます。
当然、松本の民は困窮します。それを知った謙信は「たとえ敵対していても、戦は弓矢や刀でやるものだ」と、塩を越後から送ってくれたのです。
その義捐の塩が松本に到着したのが1月11日。その義侠と感謝の記念で塩を売る市ができ、塩市となりました。
江戸時代になると、飴屋が塩のかますの形をした飴を作って売り始めます。それ以降「あめ市」になったのです。
昨年のあめ市実行委員長・石塚栄一さんが教えてくださいました。
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あめ市の二日間、地元の子供たちが街角で「福だるま」を売ってます。
「福だるまいかがですか~」「縁起のいい福だるまいかがですか~」と、かわいらしい声が響きます。
お世話をしていた美宝堂の高畠なおとさんは「小さい時からお金の出入りを勉強して、お客さんに相対してお勉強したりとか、商売を学んだ場所」と、おっしゃってました。
昔は、仕入れから支払いまで全て子供が担当していたそう。
売れ残ったら上級生が助けて売り切れるまでがんばって、残ったお金は子供会でスキーに行ったりとかしたんだそうです。
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また、街角には町内会ごとに「市神様」とよばれる神様が、臨時の大きな神棚に祀られます。
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2日目には、これらの神様のいくつかを神輿に乗せて街を練り歩きます。
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各店の玄関口に向かって「わーっ」と声を上げながら2回、お神輿を突っ込みます。
“練り込み”とよばれるこの動きは、商売の神様を店先に入れることで商売繁盛を願うものです。
お店からは御礼が渡され、さらに直会的お接待も用意されてます。
「これが本来のあめ市の姿」と、伊勢町商店街振興組合の小田多井昭夫さんが教えてくださいました。
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そういえば、博多どんたくの“門付け”と似たニュアンスです。どんたくって、元々はお正月のお祝い行事なんですよね。
今はパレードがどんたくのように思われてますけど、川端通商店街や新天町を見るとわかります。
各お店は入り口に祝い幕を張ってます。お正月のお祝いですから。
ここへ各どんたく隊…というより連ですね…が、入って歌って演奏して、「祝うたぁ」と新年を寿ぐわけです。
やはりお店からは御礼とふるまいがあります。商都ならではの習わしでしょう。
このタイミングをねらって松本に旅するのもおすすめです。

□ 新まつもと物語 
→ http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ 信州・長野観光協会 
→ http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

飯田水引

長野県の南部・飯田市は「水引細工」の産地なんです。全国の水引製品の約70%が生産されているそう。
江戸時代に野州(栃木)から飯田に移封になった堀のお殿様が技術を伝えたのが事始めで、その後、髷を結うための「元結(もとゆい・もっとい)」で全国に名を馳せたとのこと。
今も、相撲取りの髷、芸者さんの紙結いは飯田の元結が使われてます。よく目にするお相撲さん用は白ですが、芸者さん用はいろんな色があってびっくり~。
というようなことを知ったり、見たり、買ったりできるのが『水引の里 山都飯田』です。
山都飯田を運営している木下水引(株)専務の関奉さんにいろいろ教わってきました。水引細工って、祝儀袋の華やかな飾りくらいしか思いつかなかった私。博物館で大反省!の巻。
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その大反省の最大原因が、山都飯田内にある「水引博物館」!この細工、大きさが1~2m弱くらいの超大作!
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超大作絵巻「竜宮城」や、純金で巻かれた水引で作った畳も!
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さて、豪華な水引細工でいえば結納飾りがありますよね。自分がやってないのですっかり失念。
ちなみに九州はかなり豪華らしいですね。大きく分けて、関西は立体系、関東は寝せてる系の飾りだそう。
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ここ10年くらいは、水引を使ったお正月飾りがよく動いているとのこと。水引だけでなくプリザーブドフラワーとの組み合わせも人気があるのだそう。
手にすることの多い祝儀袋の飾りですが、最近の人気は1.松のイメージ系2.鶴系3.梅系。
ハートマーク、なんてのもあるんだそう。
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また、山都飯田では水引細工の体験もできるんです。ほどけない結び方『あわじ結び』を使ってチャレンジできます。
左のピンクが中島の初水引細工~。
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ほかにも簡単に箸置きが作れちゃう。
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売り場内には思いもよらない水引細工があって、おもしろい!
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水引細工の花々もクオリティ高いできばえ。
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そしてカチューシャやイヤリングも!?驚いていたら関さんが「今は、個々の希望に合わせて髪飾りを作るんです。
ウエディング用とか、成人式の振袖用とか。和装だけでなくドレスにも合いますよ」と、衝撃発言。おおお。
すごい~。水引細工おそるべし!
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□ 飯田水引 → http://iidamizuhiki.jp/
□ 木下水引株式会社 → http://www.mizuhiki.co.jp/
□ 飯田観光協会 → http://www.ii-s.org/
□ 信州・長野観光協会 → http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

南信特産・市田柿

長野県の南のほうで作られる「市田柿」という干し柿は、全国的にその名をとどろかせている名品です。
真っ白な粉をまとった大ぶりな実は、中がきらめくようなオレンジ色。
しっとりというよりねっとりに近い食感、甘みは強いけれどふんわり軽やか…。白い粉がびっしりつくちょっと前の市田柿。
オレンジの美しさがわかりやすいですね。右の写真だと、完成←途中←干したてがわかりやすいでしょ?
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南信では11月末から1月いっぱいくらいまで、市田柿作りの最盛期。
建物の中は干された柿がつり下げられており、その姿は「柿すだれ」とか「柿のれん」と呼ばれています。
飯田市の農家・小木曽清一さんをお訪ねして、見せていただきました。
いやはや見事な景色!テンションあがります~。
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市田柿を収穫したら、ひとつひとつ皮をむいて、硫黄燻蒸(殺菌を兼ねた表面漂白のため)を施し、乾燥させて粉出しします。
置いておくほど果糖分が出てきて表面で白く結晶して「粉きた、粉きた」って言うんだそう。
市田柿は種がほとんどない品種だそうですが、種に当たることもあるとのこと。「食べて種出ていいのは1月2日に出る柿だけ。
たくさん出ると金儲かるっていうね。歯固めだから。1つ種出ると『何億だなあ』とかね。
ま、うちは1億あるけど」と、小木曽さん。「?」私。「向こうに、奥に、おるでねえ」と、小木曽さん。あああ。なるほど!
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□ 市田柿 → 
http://www.ja-mis.iijan.or.jp/product/ichidagaki.php
→ 
http://www.ichidagaki.org/ichidagaki/index.html
□ 飯田観光協会 → 
http://www.ii-s.org/
□ 信州・長野観光協会 → 
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安藤さんと行く 信州の城と戦国の歴史を訪ねる旅

安藤さんをリーダーに、10人のゆかいな仲間たちと「城と戦国ロマン」を感じながら旅してまいりました。
伊那人のソウルフード「ローメン」と「ソースかつ丼」を食べて腹ごしらえし、いざ、高遠城址へ!枯れた枝々とグレーの山なみが戦国時代を脳内描写するのを手伝ってくれます。
案内は、伊那市桜守の稲邊健次郎さん。
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2日目の朝は早起きして、日の出時間に合わせて行われる「お朝事」に参加。
善光寺庶務部長で徳寿院住職の清水雄介(しみずゆうかい)さんのご案内で、仏様とのご結縁。お数珠も頂戴し、お戒壇めぐりも行い、過去の回向柱も見学。
着々と極楽浄土への道を固めております(笑)。
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5回行われた川中島の戦いの中でも最も知られる、第4次川中島の合戦の舞台=八幡原(はちまんぱら)古戦場では、川中島の戦い語りべの会・ボランティアガイドの伊藤隆さんに念入りに上杉vs武田の戦いについて教わりました。
もう「へえ」の連続ですよ。安藤さんと私で謙信vs信玄ごっこ~。テンション上げ上げです。
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川中島の戦いの全体像をつかんだあとは、武田方の本拠地だった海津城跡(松代城址)へ。
ここでは戦国時代の武田の戦いぶりと、江戸時代に入ってから真田信之(真田幸村の兄。真田家を後世につないだ人)の居城となった松代城としての二つの顔を味わいます。案内してくださったのは、松代文化財ボランティアの会・大島俊二さん。一番の驚きは、天守台跡に上ると目の前に見える山が上杉方の拠点「妻女山」だということ。
「近っ!」思わず声を上げてしまいました。
だって、下にある4枚目の写真・まん中のお父さんの左こめかみの延長線にあるお山なんですよ~。
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そして、真田一族のふるさと上田市へ。ここは上田観光ボランティアの会副会長・宮下新司さんにご案内いただきました。
真田家の本拠地上田城は、復元された門と櫓、それから江戸時代に入っての櫓が残っていますが、実は「真田が作ったものは、関ヶ原後、全て破壊されました。
徳川幕府の時代になって堀も埋められました。建物もすべて破壊、です」とのこと。
後に松代に移封される真田信之が、その前の22年間上田藩主となりますが、本丸など中心部はその間ずっと畑にされていたそうです。
許しが出ないので仕方なく三の丸へ屋敷を作ったのだそう(これが現上田高校の敷地)。
信之が松代に移った後、小諸から仙石氏が上田城に入ってきます。ここで初めて、江戸幕府は仙石氏に対して上田城の再建を許可、真田時代の堀をそのまま掘り上げることも許したのだそう。
どんだけ真田家を恨んでいたんだ、徳川家…。
堀り直ししたとはいえ、お堀や城の基本設定は真田時代と変わってませんから、戦国時代に思いをはせるのは容易です。
水堀を切って電車道にしてしまった過去がホーム跡とともに残ってますけど…。
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また、少し離れた真田町エリアでも戦国の真田一族を満喫。
上田城以前に一族が過ごしたお屋敷跡では、野面積み(のづらづみ)といわれる戦国時代の石垣の積み方をじっくり見られます。
また、ここから目の前に「砥石城」が見えるのがまた感慨深い。
幸村の祖父・幸隆の時代、目の上のたんこぶ=村上義清が砥石城にいたんですよねえ
。ここでも、敵はほんとに目の前の山に陣を張ってるというのを実感。
戦国時代の戦って、けっこう狭いところでドンパチやってる感じ?
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そして国宝・松本城。戦国時代と江戸時代、両方の建築が合わさった五重六階建ての名城です。
最上階まで上ってよし、外から眺めてよし。
松本に行ったら必ず足を運びたくなる場所です。
今回の旅は西日本新聞旅行とのコラボレーションツアーです。
参考になさりたい場合はお気軽にお問い合わせくださいね~。
真剣に歴史を追うのもいいし、楽しいネタを追うのもいいですよ~。
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□ 伊那市観光協会 → 
http://inashi-kankoukyoukai.jp/
□ 松代観光情報 → 
http://www.matsushiro-year.jp/
□ 善光寺 → 
http://www.zenkoji.jp/
□ ながの観光コンベンションビューロー → 
http://www.nagano-cvb.or.jp/
□ 信州上田観光情報 → 
http://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho
□ 上田観光コンベンション協会 → 
http://www.ueda-cb.gr.jp/
□ 松本城 → 
http://www.matsumoto-castle.jp/splash
□ 新まつもと物語 → 
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ 信州・長野観光協会 → 
http://www.nagano-tabi.net/
□ 西日本新聞旅行 → 
http://www.nnpryoko.co.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

激熱!野沢温泉~

熱いんです。野沢温泉。盛り上がってるとか、そういう意味じゃなくて、リアルにお湯が熱いっ!
野沢温泉観光協会事務局の小田切美幸さんの案内で、一番有名な『大湯』へ向かいました。
江戸時代と同じ建築法で建てられた趣のある湯屋建築です。
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中は「あつ湯」と「ぬる湯」の二つの浴槽があります。「まずはぬる湯から…」と湯船に近づくと、あふれたお湯が足にふわっとあたるだけで、かなり熱い。
湯船に手を入れると…「あっつーーっ!」湯船には長野市から来たという超おねえさまが三人。
なんで、浸かってられるんだ?この人たち。
おねえさま曰く「入れるもん、大丈夫よ」「お湯自体は気持ちいいの。さっぱりしますよ」「ゆっくり浸かってちゃダメなんだって。野沢は」と。
いやいやいや。ゆっくりなんて浸かれませんよ、この温度。
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「ぬる湯」でこの高温なら「あつ湯」はどうなるんだ?チャレンジ!ぽちゃっ。「あぢーーーーーっ!」…終了~。瞬殺でした…。
TVバラエティの熱湯風呂のレベルでしょ、これ。小田切さんが「ああ、熱かったですか。
『あつ湯』と『超あつ湯』って感じですよね」とニコニコ笑顔で返してきます。先に言ってくれ…。
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野沢温泉の外湯は13か所。すべて無料で入れます。入り口に賽銭箱があるので、お気持ちをお願いします。
掃除用具や電気代の補助に使われます。野沢温泉のお湯は飲むこともできます。還元力が高くて、お酒を飲みすぎても温泉のお湯を飲むと二日酔い知らずと言われているそう。
また、おじいちゃんおばあちゃんの肌が全然違う!つやっとしてるんです。長年入り続けてるからでしょうね、とのこと。
肌はもちろん体も元気な方が多いとか。
ちなみに、じいちゃんばあちゃんが、野沢菜漬けやおやきを作って、「じば産」って屋号で日曜の朝市で売ってるそうです。
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さて、大湯から表に出ると目の前に「足湯」が!自由に使えるので、野沢温泉を手軽に体験できます。
「外気に触れてるし、これならすんなり…」と思いつつも、ぬる湯の例があるので、用心して足を浸けてみました。「せーの、はっ!……っつーーーっ!」…討ち死に。
熱さに興奮しすぎて手拭いを忘れてくる始末。写真は足を浸ける前のにこやかショットです。
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野沢温泉の源泉は90℃あるそうで、代表的なのは「麻釜(おがま)」。
昔、この湯に麻を浸して皮をむいたことからに由来する呼び名ですが、今は“あけびづる”が麻にとって代わってます。
麻釜の並びには、大釜、たけのし釜、まる釜などと種類分けがしてあって、野菜を茹でるのは大釜、とか、温泉卵はたけのし釜とか、中段はあけびのつるだけで野菜は入れない、とか地元のルールがあるんだそう。
小田切さんも麻釜を使うそうで「山菜を採ってきたりするとアクの抜けが違ったり、野菜をゆでると甘みが全然違うんです」と、おっしゃってました。
麻釜を使えるのは地元の人だけ。観光客用の温泉卵作りは、すぐ近くの『ミニ温泉広場ゆらり』で挑戦できます。
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□ 野沢温泉観光協会 → 
http://nozawakanko.jp/
□ 信州・長野観光協会 → 
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

名物・駒ヶ根ソースかつ丼

よく「B級グルメ」のタイトルを背負って登場する「駒ヶ根ソースかつ丼」。
私は声を大にして言いたい。「B級じゃない!A級だ」と。
庶民度の、また日常性の高さゆえ、B級と自ら称しているのでしょうが、これまでいただいたソースかつ丼のおいしいことおいしいこと。
ごはん+キャベツ+ソースかつという基本構造ですが「シンプルな材料ですが、店ごとに全部味が違うんです。
見た目も違うし。その奥深さというか、各々こだわりがあって出されてる、シンプルな中におもしろさがあるんです!」と力説するのが、今回の案内役=『駒ヶ根ソースかつ丼会』事務局員で『駒ヶ根ソースかつ丼フライヤーズ』メンバーの梶田審さん。前者はお店の会で、後者はソースかつ丼好きの市民団体だそう。
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おじゃましたのは『中華 きよし』。え?中華料理屋さんにソースかつ丼?
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しかし、店内は老若男女ソースかつ丼食べまくり!でした。おそるべし。
確かにおいし~い。カツそのものもすごくおいしいし、アツアツのカツとシャキシャキの線キャベツとほかほかの白ご飯が混然一体となる、その感じが最高~。
しかもソースが絶妙。これはただのソースとは違うぞ…。と思っていたら、梶田さん。
「ソースって言ってますけど、醤油が入ってるところがほとんどですね。ソースに対する醤油の分量で味が変わりますし、そこに鶏がらスープ、だし、みりん、はちみつなどなどあって、店ごとに特徴が出るんです」と、教えてくれました。また、カツはロースが基本ですが、ヒレもある、とのこと。
カツをソースに浸して、切って、キャベツの上に載せるのが「駒ヶ根ソースかつ丼」です。
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梶田さんの本職は駒ヶ根商工会議所総務企画課主任ですが、そんなの横に置いていても、ソースかつ丼愛と駒ヶ根愛にあふれる言動を見せてくださいました。
「僕達はかつ丼のプロじゃないですけど、駒ヶ根を愛する、ソースかつ丼を愛する心を持って自分たちのふるさとを元気にする、次の世代の子供たちが誇れて“駒ヶ根っていいとこだよね”って言ってもらえるようなところにしたいんです」と、おっしゃってました。
意識して、わざわざ「卵とじのカツ丼」って行かない限り、私たちが普通にイメージするあのカツ丼を食べることはないという駒ヶ根人。
「卵とじカツ丼を作る家庭ってあんまりないと思います」と、梶田さんが言うほどです。一度は食べましょ、駒ヶ根ソースかつ丼。
信州って豚肉が、ほ~んと、おいしいんですよねえ。ああ。食べたい。

□ 駒ヶ根ソースかつ丼会 → 
http://www.komacci.or.jp/katsu/
□ 中華料理きよし → 
http://sourcekatu.com/index.html
□ 駒ヶ根観光協会 → 
http://www.kankou-komagane.com/
□ 信州・長野観光協会 → 
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
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伊那名物・ローメン

全国各地にソウルフードがあるわけですが、長野県の南の方・伊那エリアでは「ローメン」が、それ。
ざっくり言うと「やきそばと太麺皿うどんとチャンポンのいとこ」って感じかなあ。硬めの蒸し麺とマトン、キャベツが基本構成要素。
ローメンには、うっすらお汁が入っているスープ風と、ソース味の焼そば風がありまして、新しく始めたお店は焼きそば風が多いそうです。
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今回おじゃましたのは、ローメンを提供する27店で結成されている『伊那ローメンズクラブ』会長の唐澤正也さんのお店「日本料理あすなろ」。
え?なんで日本料理屋なのにローメン?答えは「初代の母の時はローメンとソースかつ丼の店だったので、それを引き継いだんです。
切るわけにはいかないメニューですし、お客さんからもやめちゃダメだと言われまして…」と。
「会席料理の締めは、普通、そばやご飯をお出しするんですが『ローメンにしてくれ』とか言われたりします」とも。
「え?じゃ、伊那人にとっては、締めのラーメン…じゃなくて締めのローメン?」という私の疑問への答えは…。
「いやあ。飲みの締めというより、つまみのローメンと締めのローメンと2回食べるんです。
つまみで大盛りを1コ頼んでおいて、最後、店を変わってローメン食べて帰るっていうパターンが伊那の人、ですねえ」と、唐澤さん。
どんだけローメン好きなんだ?伊那人。
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これには、ローメンの味付けが影響しているのかもしれません。ローメン(スープ風)は、ほんのりとした甘めのスープ味で供されます。
客は、好みで酢やにんにく、七味唐辛子などを投入して自分の味を作って自分流のローメンを食べるのです。ですから、複数人数でつまみとしてローメンを頼むと、ちょっと年上の人とか先輩とかが「わーっ」と自分好みに味付けしちゃうんだそうで、場合によっては「ちっ、あんなにかけやがって…」てな気持ちでつままねばならんのだそう。
結果、「締めは自分のローメンが食べたい!もう一軒!」となるんですって。
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自分で味付けを加えて完成させるって、なんとなくアジアっぽいと思うんですが、せっかくいろいろと工夫して作った料理を勝手にいじられて抵抗はないんでしょうか?
例えば4人で「あすなろ」に来たお客さんは4人全員違う味のローメンを食べてるわけですから。
唐澤さん曰く「もう、慣れました(笑)。ローメンズクラブの前会長も前々会長も“ローメンはお客さんがつくるもの”って言ってましたし」と。
ちなみに「あすなろ」のローメンはスープ風で、奥深いやわらかさの甘みが特徴です。マトン臭さは皆無。
お店のお姉さんは「“酢だく”(=酢をたっぷりかける)が、さっぱり食べられておすすめ。にんにくを入れるとコクが出ますよ~」と教えてくれました。
さらに、お皿に残ったスープに、白ご飯を投入して、最後はおじや風にして完食するのが通。
お母さんから引き継いだ、しょうゆベースにりんご、玉ねぎ、にんにくが加わり、それを鶏ガラでのばして丁寧に作られたスープだからこその味わいです。
ちなみに、これまたお母さんから引き継いだソースかつ丼もすっごくおいしかった!
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唐澤会長をはじめ「伊那ローメンズクラブ」のメンバーは「ローメンと信州・伊那の地をこよなく愛し、さらなる味の研鑚と、ローメンの普及に努める」ことを第一義としているわけですが、「クラブ」とネーミングしたところがポイントなんだそう。
「地域貢献が大事なんです。ロータリークラブとかライオンズクラブとかあるでしょう?それに匹敵するものにしていこう!という思いなんです。」とのこと。
ぜひ、伊那のローメン、チャレンジしてみてください。初回よりも2回目、回数を重ねるごとにハマっていく不思議メニューです(笑)。
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□ 伊那市観光協会 → 
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□ 信州・長野観光協会 → 
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真田家のその後・松代藩

真田幸村(信繁)の兄・真田信之が真田の家の実を残した地、それが長野市松代です。
ちなみに九州とのご縁もあって、10代目藩主は大村藩から奥さんをもらってます。
あと小倉藩と一緒に、ペリー来航時に横浜の接待所の警護にあたっていたとのこと。
その松代の城下町を、まつしろ文化財ボランティアの会・宮澤惠夫(しげお)さんの案内で歩きました。
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松代には武家屋敷が点在して残っています。武家屋敷で国の重要文化財指定を受けた5つのうちの一つが松代にあるとのこと。
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そんな街並みのなかで格別の存在感があるのが「真田邸」。ずーーーーっと続く壁で規模がわかるでしょう。
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ここは殿様のお母様のために作られたお屋敷です。
文久2年にいきなり「参勤交代制度緩和!」ってんで、「江戸屋敷にいる奥方さまが地元に戻るぞ~。
お住まいがないぞ~。」と大慌てで作られたそうです。
250年帰ってきたこともない、見たことすらない松代に戻る、いや来るって、そりゃあたいへんですよね。
ま、お迎えする方はもっとたいへんでしょうけど。
しかも、すぐに緩和が取り止めに名ちゃって、結局お母様がお住まいになられたのは2年だけ。
そのあとは隠居なさった殿様のお住まいになり、明治維新後は真田子爵・伯爵の家になりました。
女性のためのお屋敷なので、松葉模様が美しい壁紙や宝袋型の釘隠しなどが配されています。
畳敷きのお手洗いや板張りのお風呂場も残されてますよ~。
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寒い土地柄ですから、各部屋にこたつが立てられるよう炉が(?)切ってあるのが特徴です。
さらに象山を借景にしたお庭がすてきです。
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真田邸のすぐそばの「文武学校」も見どころです。
江戸時代の藩の学校の様子が見事に残っていて、TVや映画の撮影にもよく使われています。
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藩主も重臣も家来の子も出入りするので、玄関も学び舎もランク分けされています。
廊下にも戸があって、中級武士以上しか入れない、さらに家老以上しか入れないエリアもあるんです。
一番奥は殿様しか入れない空間が!殿様が家老と話したいときは「近う」と言って呼び寄せます。
その距離、畳2枚分=一間分です。結構離れてますよ、これ。いろいろたいへんだ。
ちなみに、殿様とお会いして目が合わせられる=話せる距離に近づけるのが「御目見え」で、そんなことできない距離の人たちが「御目見え以下」なんだそう。
なお、年に2回、殿様の前でテストが、つまり口頭審問が行われていたそうで、ここでの出来が悪いと城からいただくお米=禄高が変わってしまうという、家の名誉と実をかけた試験だったんだそうですよ。
試験日には父兄が付き添ってきて、各式順にずらっと並び、子どもが変な答えをしちゃったら、父兄は自ら謹慎したってんだからおそろしい。
やっぱりガイドしてもらいながら歩く城下町は、わくわくと「へえ」がいっぱいです。
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□ 松代観光情報 → http://www.matsushiro-year.jp/
□ ながの観光コンベンションビューロー → http://www.nagano-cvb.or.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

寒い時期こそ!善光寺

背筋までぴん!と伸びそうな透明な空気に磨きがかかる寒い時期こそ、善光寺がおすすめです。

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なかでも日の出とともに本堂で始まる「お朝事」は格別な時間です。

宗派のない善光寺、門前にある天台宗25院、浄土宗14坊の僧がお勤めして運営なさっています。
お朝事の前半は天台宗の、後半は浄土宗の僧侶の読経・声明が本堂に響き渡ります。
本堂の中は、誰でも入場料なく入れる部分は「外陣(げじん)」、入場料が必要な仏様の前のエリア「内陣」があって、ここまでが私たちの生きる世界=此岸(しがん)です。
さらに結界を越えた向こうは仏様の世界、つまり極楽浄土=彼岸で、僧侶だけが入れる「内々陣」とさらに限られた僧侶しか入れない「るり壇」という構成になってます。
で、仏様の前の幕が上がった瞬間に、すべてが同じ空間になるんだそうです。
「遮るものがなくなって、その瞬間、みなさん極楽浄土にいらっしゃるということになるんです」と、案内してくださった善光寺庶務部長で徳寿院住職の清水雄介(しみずゆうかい)さんが、教えてくださいました。
こういう「結縁(けちえん)=仏様とご縁を結ぶ、つながること」が体験できる場所が善光寺なんだそうです。
お朝事の時は「お数珠頂戴」といって、本堂前をお通りになるお導師様の水晶の数珠で頭に触れていただくという儀式もあります。
これも「結縁」。極楽浄土への一歩なのです。
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お導師様がお出ましになるタイミングは鐘と太鼓で知らされます。
本堂で拍子木と鐘の音が響くのを合図に、夜の間閉められている「るり壇」前にかかっているお幕が上がります。
さらにそれに呼応するように大勧進から太鼓が聞こえてきます。
この太鼓が「お導師のお出ましですよ」っていう合図なんです。これは大昔から、毎日毎日、変わらずに続けられています。
携帯電話やスマートホンが当たり前の現在になってもそれは変わらない。
「その“変わらないこと”が大切なのであって、だから毎日繰り返しているわけです」と清水さん。
これらの音の響きは、冬の冷たい空気の中のほうが、より澄んだ響きに感じられます。だから、善光寺は冬がいい!
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またさらに雪の季節になると、お勤めなさる僧侶のみなさんが『ゆきぼうし』という外套を着用されます。
雪で衣が濡れないように、真っ黒なコートのようなもので頭から覆われ、顔だけだしているので、「千と千尋の神隠しの“カオナシ”みたいでしょ?」と清水さんが笑います。確かに!これも冬の見どころです。
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□ 善光寺 → http://www.zenkoji.jp/

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高遠城址で戦国時代を感じる

伊那市の高遠城といえば、桜の名所として超がつく名所です。
赤みの強いタカトオコヒガンザクラが城址に見事に咲き誇る様子は、TVや新聞、雑誌などで見かけたことがあるでしょう。
このお城の戦国時代の面影について、高遠城の桜を育ててらっしゃる伊那市桜守の稲邊健次郎さんに教えていただきました。
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高遠城は、武田信玄~勝頼の時代に、武田勢VS織田・徳川勢の重要軍事拠点だった場所。
信玄の熱い信頼により命を受けた山本勘助(城造りの名人)が設計に関わったという名城です。
高遠城の最期は、信玄の五男・仁科五郎盛信(信盛とも)がわずか3000の兵で織田伸忠53000の兵と戦い、死に際に自分の腹を裂いてそのはらわたを投げつけたという伝説があるそうです。
桜守の稲辺さんは「冬こそ戦国時代が感じられる」と、おっしゃいます。
「ごまかしがきかないので、はっきり戦国の城閣の跡を見ること感じることができるんです。
花が咲いたりすると花に目がいっちゃうんで、城郭としての魅力が隠れてしまうんです。
花が終わり葉が散ってからが本格的にこの城のよさが出てくる時期ですね」と。
さらに「向こうに見える山々に木がなかったとイメージして見ると、またおもしろいですよ。稜線が変わってきますからね。
年がたって木々の高さは変わってきてます。戦国時代はほとんどなかったはず。
山の上の方は馬用の草っぱらだったはずです」ともアドバイスが。おおお。そうなんですねえ。
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また、城址に残っている空堀は戦国時代とほぼ変わらないそうです。
堀に下りて「今立ってるとこも戦国時代のまんまですよ」なんて言われると、テンションが上がります。
薬研掘なんですが、掘った後その土を上にあげて土手にして、さらに堀の深さを加えているんですって。
堀に下りて見上げると「ほー」って、なります。本丸近くの堀なんて、ゆうに3mはあります。
また「外と内で土の固さが違う、角度も違う」と稲邊さん。「踏んでみると、結構柔らかいんです。空堀の土手は。
上がりにくくするために。崩れやすいんです。昔、鎧冑着けてると重いんですね。だから戦力的にいいんです。
石垣だと登られちゃうんです、引っかけて」と稲邊さん。石垣は見栄えのためのもの、なんですねえ。江戸に入って充実したそうです。
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高遠城は冬はバードウォッチング天国だとのこと。理由は稲邊さんたちが薬を使わず桜を育ててらっしゃるから。
ムササビやフクロウといった鳥たちや小動物が増えて、桜の害になる虫を食べてくれて、いい生態系が作られるんだそう。
桜守として薬を使わない育成方法を選んだのは、消毒をすると稲邊さんご自身の身体がまいってしまうことからだったとのこと。
止めたらいい結果が得られたんですね。また「桜を育てるのは人を育てること」と、稲邊さん。
「そうでないと桜は育てられない」ときっぱりおっしゃいます。「僕が今育ててる人が、その次の人を育てていかないと100年もたないでしょ」と。
いつまでもお話させていただきたくなる、桜守の稲邊さんでした。
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□ 高遠城址公園 → 
http://inashi-kankoukyoukai.jp/cms2/archives/852
□ 伊那市観光協会 →  http://inashi-kankoukyoukai.jp/
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真田家は松代藩へ

 

関ヶ原の戦いを前に、真田家は父昌幸(上田城で徳川勢を足止めした)と幸村=信繁(次男)が豊臣方に就き、信之(長男)が徳川に就くことを決めます。
結果、信之が真田の家を継いでいくことになるんですね。しかし、もともとの上田治めることはできず、大きく山を超えた松代に移封になります。
居城は松代城ですが、戦国時代ファンには「海津城」と言ったほうがなじみがいいでしょう。川中島の戦い=上杉勢と武田勢の大合戦の舞台の一つです。
松代の町は、江戸時代の武家屋敷が点在しています。松代文化財ボランティアの会・宮原惠夫(しげお)さんにご案内いただいたのは「長国寺」。
松代・真田家の菩提寺です。
屋根瓦の六文銭が、真田探訪のハートをくすぐります。宮原さん曰く「ここのお寺の本殿は、屋根にしゃちほこがのっかってるでしょう?珍しいんですよ。
普通は鴟尾(しび)をのせますから」と。
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本殿の奥のエリアに初代・三代・四代藩主の御霊屋(おたまや)が建てられています。
初代・信之公の御霊屋は豪華!左甚五郎作といわれる鶴の彫刻や、ふすま絵、金箔の扇、格天井には狩野探幽筆と伝えられている天井画など、思わず「おお」と声が出ます。
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しかし、三代・四代の御霊屋はかなりおとなしめというか質素というか…。宮澤さんの見解は「実は、四代目以降の御霊屋はないんです。作られてない。
だんだん幕府に責められ、経済力が低下していたんです。
幕府はどうやって松代藩=真田家をつぶすか考えていて、真田はつぶれる寸前まで追いやられたんです」とのこと。
でも、元の土地・上田からさほど遠くない所への移封だし、松代藩主になる時に4万石加えられたはずです。
でも宮澤さんがおっしゃるには「実際の禄高=実高はもっと低かったのかもしれません。
実高が問題で、表高は十万石というけれど実際は11万とか12万とか、もっとギャップが大きいのが普通なんですね」と。
てことは、表高ほど実高がなかった可能性もあるのか?松代藩?「だってね、二代将軍秀忠は“真田憎し!”で固まってるわけですよ。
“自分が関ヶ原の戦いに間に合わなかったのは真田のせいだ!”って、目の敵にしたろうと思いますよ」と宮澤さん。
そうよねえ。38000兵も連れて進軍してたのに、たった3000の兵の真田に上田城で足止め喰わされて、挙句の果ては肝心かなめの関ヶ原に間に合わず、家康父さんを激怒させ、しばらく会ってももらえなかったんだもんなあ。
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その御霊屋の奥に、歴代藩主の墓所があります。ずらっと並んで見事ですが、黒田の殿様のお墓を見ているので、正直な気持ちは「なんか…ちっさい」。
高さ2mないくらいなんです。まあ、石高5分の1ですもんね。ここで発見。初代信之公のお墓の向かいに、幸村・大助親子の墓碑があります。
宮澤さんが「これが建てられたのは大正時代なんです。幸村とその子供の大助は大坂の陣で亡くなった人。
死んでから墓碑まで300年ほどかかってるのは、江戸時代通じてこの二人を祭るなんて考えられないことだったんですよ。
徳川と刃を交えた男をお祭りするのは、はばかったんですね。江戸時代を通じて幸村のことはここでは無視、ですよ。
幸村という名前が何故ついたのかは不明ですが、信繁という名前を広めるわけにはいかなかったのではないでしょうか」との見解を示してくれました。
ああ、そうだ。きっとそうだ。信之公だって、もともとは信“幸”だったもの。
真田姓で幸が付くということは反徳川の印とイコールだったんでしょう。
この菩提寺だって元は上田地域の長“谷”寺です。谷を国に変え、同音異字にして批判をかわしたのではないでしょうか。
いろんなことに思いがはせられる長谷寺。必見です。
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□ 長谷寺 → http://chokoku-ji.jp/
□ 信州松代観光情報 →  http://www.matsushiro-year.jp/
□ ながの観光コンベンションビューロー → 
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