Monthly Archive for 5月, 2018

ガイドと歩く!奈良井宿

塩尻市の奈良井宿は、江戸時代、京と江戸を結んだ中山道のちょうど真ん中の宿場町。
ここには、今も、宿場町時代の町並みが残っています。国の伝統的建造物保存地区にも指定されています。
通りの両側に茶色い木造の2階建てがずら~っと並ぶその様は、奥のほうから八っつあんが「てえへんだ!てえへんだ!」とか言って走ってきそうな感じです。
この町を、奈良井宿観光ガイドの青木義利さんにあんあいしていただきました。
取材時、御年81歳。しゃきしゃき、お元気な80代です~。
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1階より2階が前に張り出した「出し梁づくり」や、屋根板を横に並べて階段状にしたのが鎧のように見える鎧ヒサシ、格子の戸など、一軒一軒わくわくする家の造りが並びます。
「約1kmにわたり、330戸、町並みが続いてるんですよ。とても長ーい宿場でしてね。
木曽でも一番大きな宿場になってる。一番古いんですよね。」と、青木さん。
大きく上町・中町・下町に分かれている奈良井宿ですが、上町は櫛の製造を中心とした職人町、中町は「旦那衆の町(by青木さん)」、下町は主に曲げ物=『めんぱ』の製造を中心とした漆職人の町だったそうです。
下町の人々が分家したり、のれん分けしたりして木曽平沢の漆職人の町ができたそうです。
上問屋資料館の「上がり框から板の間を隔てて両サイドに廊下が付いてて、建物の中に庭がしつらえてある」のをのぞいたり、
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今も宿を営む“伊勢屋”の「間口がどの家より広く、9尺間口なのは、馬や牛が一緒に入っていけた宿だったから」というのを教えてもらったり。
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今はおそばやさんの“徳利屋”さんは、江戸時代は大きな穀問屋でした。後に旅館になったそうです。
「徳利屋が旅籠の時代に、小諸から教員として赴任して木曽路に入った島崎藤村が、小説家を志して旅して、ここへ逗留して、ここで『夜明け前』を執筆したと言われております。」と、青木さん。
「十返舎一九とか、正岡子規とか、文人墨客が多く訪ねた宿です」とも。
市の有形文化財に指定されていて、中は改修されず、昔のままの状態でご商売をなさってるんだそう。
次は中に入ってみたいなあ。
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この奈良井宿の特徴のひとつが、寺が多いこと。1km330戸の山辺に5つのお寺があります。
これらの寺は、参勤交代の際に本陣…大名の宿舎として使われたそうです。そのなかでも特筆すべきは『長泉寺』というお寺。
「どんな大名行列より格上とされた、ある行列が泊まった宿」なんだそう。「正式には宇治採茶使。またの名を“お茶壷道中”です。
格式の高いもので、お駕籠に清水の大きなツボを載せて、“下に~、下に”と、行列しるんです。
そのお壷さまにみんな、土下座しとったんですね。松本清張の西海道談綺の説によると、400人の行列、その後ろに馬が110頭付いたというんです。
その馬110頭に、信楽の壷を3つずつ長い杉の木箱に収めて、馬の背に乗せて運んだといいます。」と、青木さん。
さらに、このお茶壷道中を唄ったのが、わらべうたの『ずいずいずっころばし』だそう。
♪ずいずいずっころばし、ごまみそずい。茶壷に追われてとっぴんしゃん。ぬけた~らどんどこしょ♪は、「“やあ、お茶壷道中が来たぞ~!家に入って、戸を閉めて、静かにしてなさい”っていうこと。
ぬけたらどんどこしょ…は、行ってしまったから、さあ、表へ出て遊びなさい。
…これねえ、お茶壷道中を風刺した歌だとは、わりあいみんな知らないんだよね」と。青木さん!そうだったんですね。
「これがなかなかうるさい行列でね。10日前から香を焚いちゃいかん、とか。昔は薬膳として香を嫌ったからね、お茶は。
それから、宿場の中で屋根から煙が出てれば、囲炉裏の火を落とせ、と。」
うわあ。すごい。お茶壷道中は奈良井宿を抜けて下諏訪へ出て、甲州街道へと入ったそう。
甲斐の国で預かられ、富士山の溶岩をくり抜いた氷室で貯蔵して熟成させ、必要に応じて江戸に運ばれたんだそうです。
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往時を忍ぶ「奈良井宿宿場祭」が、毎年6月の第一金・土・日に行われ、日曜にはお茶壷道中の再現もなされるそうですよ~。

□ 奈良井宿観光協会 → 
http://www.naraijuku.com/
□ 塩尻市観光協会 → 
http://www.tokimeguri.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

大町市の特産!日本酒

大町市の人口は3万人弱。そこに日本酒の酒蔵が3軒もあるんです。
すごい!人口の多い時期ももちろんあったのですが、やはり最大の原因は水の良さと米の良さなのではないでしょうか。
3軒のなかのひとつ、『北安大国』という銘柄を醸している北安醸造株式会社におじゃまさせてもらいました。
代表取締役社長の伊藤敬一郎さんに、蔵の中を案内していただきました。
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『北安大国』の特徴について、「大町は米どころです。米のおいしさを表した酒造りがコンセプトですね。
米のうまみが感じられる酒を創業以来作ってて、単純に甘口辛口でいうと、甘口タイプの酒がほとんdpです。」と、伊藤社長。
確かに分類分けすると甘口と言うしかないのでしょうが、甘いというより柔らかくふんわり…という味なんですよねえ。これまでに知ってる甘口とは違うぞ、みたいな。
せっかくなので、『北安大国』に合わせる料理について、ご意見をいただきました。
「甘口には淡泊な料理を…というのが一般的ですが、個人的…で言うと、うちの酒に、けっこう辛いものと合わせるとGOODです。七味系もいいし、わさびも、唐辛子系でも。カレーライスの福神漬効果みたいな感じで。スパイシー辛いものに甘いお酒、実は合うんです。」とのこと。
ほほう。知らんかった~。目からウロコ~。実は、アルコールに弱くてあんまりお酒を飲めないという伊藤社長。
だからこそ見つけた味の組合せなのかも。今度、マネします。
『北安大国』も、もちろん大町のおいしい地下水で仕込まれます。地下水がいい理由について伊藤社長は「酒は微生物の発酵によってできてます。
水質がよければ…大町の水は非常にいいので、酵母の発酵に対して非常にいい微生物が配合されていること。それがひとつ。
もうひとつは、大町の場合、地下水の水温が年間通してだいたい13℃。
夏でも冬でも。お米を洗ったりする時に、米を水に浸けて水を吸わせるんですけど、温度がバラバラだと吸う水の率が変わります。
ですので、水の温度が一定だと同じように吸ってくれるので、そのあとの工程がやりやすいんです。
あと、冬は水があったかいので、外での作業がしやすいです(笑)。」と、おっしゃいます。
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大町市内だけでなく信州各所で買えますが、古いたたずまいの蔵元で、試飲させてもらいながら買い物するのがおススメです。
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□ 北安大国 北安醸造㈱ →
http://daikoku.wpblog.jp/
□ 信濃大町なび →
http://www.kanko-omachi.gr.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

大町市 昔の特産と変わらぬ特産!

くり返しご案内してきたように、大町は北アルプスの眺めのいい場所です。
北アルプスが町の西側にあるので、その向かい側から眺めれば絶景なのですが…。
今回、その向かい側=町の東側にある山の中のほうに入っていったところにも絶景ポイントがあると教えてもらいました。
それが「美麻(みあさ)地区」。もとは美麻村(みあさむら)だったこのエリアは、その名の通り、麻の産地だったそうです。
『麻の館 そば・おやき・麻の資料館』で、新行地域づくり振興会会長の和田俊彦さんにお話を聞きました。
「この麻の館のある場所は、晴れていれば、目の前にアルプスが広がるんですよ。
北葛岳、蓮華岳、鳴沢、それから爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、それから五竜…と。ちょっと向こう側によると白馬岳まで見えるんです。」
おおお、オールスターキャストですねえ。目の前に、小さめの山々があるのですが、その向こうに北アルプスが並ぶ…ということのようです。
残念ながら、私がおじゃました時は雨でして…(涙)。
「春になると、これが新緑の芽吹きと、それから冠雪っていう感じのアルプスが見られるんです。コントラストが。」と、和田さん。
手前の山とアルプスの間に国道が通ってて街並みがあるのですが、麻の館のところからは、それが手前の山影で隠れてて、手前の緑の山→北アルプスの冠雪した峰々…というビジュアルになるそうです。
ううむ。それ、見たいなあ。実は大町からの北アルプス展望計画は、ずーっと頓挫してるんですよねえ…。
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さて、この麻の館。美麻地区で営まれてきた麻栽培~加工の歴史がわかる、なかなかおもしろい資料館です。
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実は美麻の麻って、とっても質がよくて、朝廷への献上品でもあったそうです。
「正倉院に、美麻から麻が献上された…というのが残されているんです」と、和田さん。今は麻の栽培は営まれていませんが、ここで作っていた麻は、麻袋の原料や麻縄などの製品や材料として出荷されていたとのこと。
麻は、皮を剥いで、それが素材になるんだそう。「皮を剥いで残った“おんがら”は、茅葺屋根の下地に使ったんですよ。」と、和田さん。
「私らが子供の頃は、麻の根元の下のほうに、カブトムシの幼虫みたいな虫がついてるのを、食べてましたね。
麻を煮る時に、火であぶって食べたんですよ。」と、信州人のディープな昆虫食ネタを披露してくれました。
時間がなくて、おそばは食べられなかったけど、おやきを食べさせてもらいました。
これが、もう、すんごいおいしい!私の中の「おやきトップ3」にランキングされちゃうくらいおいしいおやきでした。
ぜひぜひ、新行地区の麻の館、訪ねてみてください。
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□ 新行地区 麻の館 →
http://singyou14765.web.fc2.com/profile2.html
□ 信濃大町なび →
http://www.kanko-omachi.gr.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/