Monthly Archive for 12月, 2016

信州・松本のお正月・小正月

日本全国津々浦々、お正月や小正月の行事がありまして、それぞれに趣き深いものでございます。
しかし、信州は特におもしろみを感じてしまいます。
まずは大晦日。私の感覚では、おごちそうは元日の「あけましておめでとう」のおせち料理からなんですが、信州では大晦日からおごちそう大会です。
題して「お年取り」。「お年取り」のごちそう、や「お年取り」用のお酒など、みなさん準備なさるのが普通。
松本市出身で、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズや「永遠のゼロ」、「海賊とよばれた男」などの監督・さんは「え?おせち料理の解禁って大晦日じゃないの?」と言うほど、大晦日からおごちそうなんです。
で、このお年取りに家にいないとかなり顰蹙を買うようです(苦笑)。
また、初詣では大晦日の深夜から出かけて、新年もお参りする「二年参り」というやり方がスタンダードなようです。
「二年参り」という言葉自体が、発見でございますな。写真は安曇野市の穂高神社の元日未明。
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また、全国的に『どんど焼き』と称される行事も盛んです。松本あたりでは『三九郎(さんくろう)』と呼ばれます。
北信や南信では「どんど焼き」というようですが…。町会ごとに、松飾りや前年のお守り・御札・だるまなどを積んで焼くのですが、これが大きい。
背丈ほどのところもありますが、大きいところは高さ5mくらいになるんだそう。
支柱と松で円錐形になるようにベースを作り、燃やすものがどんどん詰め込まれます。
一番外側はだるまさんがぐるりと取り囲みます。まるでクリスマスツリーみたいなビジュアル。
3mとか5mの三九郎を作る町は、1~2週間前から骨組みを作って松を集めて準備なさるそうです。
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これを燃やした後、オキで、柳の枝に付けた餅飾り=「繭玉」を焼いて、いただくのだそうです。
大柳町・新町・袋町の合同三九郎に参加していた地元の渡辺さんに伺うと「この火で焼いたお餅を食べると、一年間風邪をひかないっていわれてるんです」と、教えてくれました。
三九郎の時期にはスーパーに「繭玉」が売ってあるし、自作用に粉や食紅、柳の枝が並ぶそう。
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松本市下馬出(しもうまだし)の料理屋さん「佐の春」では、お餅の形も繭型と鐘型の2種類作り、柳の枝に刺す小さいものと、大黒様にお供えする大きめなものと作ってらっしゃいました。
青・ピンク・白に飾り短冊もあって、華やか~。
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さらに、珍しいのは「御神酒の口」。お神酒徳利にとってもきれいな竹ひご飾りが刺してあります。
松本市の「村山人形店」の村山謙介さんに伺うと「正月に御神酒徳利に刺すんですもので、各地にあるようなんですが、松本のはずば抜けてきれいです。
竹を糸のように割いて結い飾りにしています。
だるまと御神酒の口はお正月の定番商品ですね。
願をかけて一年間お役目を全うしたあとは、新年に買い替えてっていう…」と、教えてくださいました。

城下町で、生糸産業の恩恵にあずかって、もともと冬の農閑期の手仕事文化がしっかりしている松本だからこその風習なのかもしれません。
現在は、小正月行事は成人の日の連休に合わせて、行われています。
あめ市などと併せて、松本の町の風習やお祭りを楽しむ旅もおもしろいですよ~。

□ 新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ 村山人形店 →
http://murayama-ningyouten.com/home/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

心のふるさとを訪ねる信州の旅・報告(3)

12月13~15日の「安藤さんと行く!心のふるさとを訪ねる信州の旅」。おいしいものでおなかいっぱいにもなりました。
初日、信州に到着してすぐのランチは、塩尻のワイナリー「サンサンワイナリー」併設の「ボッテガ」にて!

残念ながら北アルプスの連なりは見られなかったので、美しいコンコードのスパークリングワインを連ねて、かんぱーい!

まずは「味噌バーニャカウダ添えいろいろ野菜」。美しい!おいしい!すんごく幸せ~。
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続いて「信州サーモンとりんご マスカルポーネチーズのタルタル 柿ソース」。
かわいい!おいしい!おいしくてユラユラし始めます。
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んでもって「ピリ辛ミネストローネ」。

さらに「シーフードとオマールエビのビスクのクリームパスタ」。ワインとのマリアージュがいい感じ!
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デザートには「オペラケーキとフルーツ バニラアイス」。顔が…ふわふわにほどけていく~。
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もちろんワインも花マルのおいしさ。私だけでなく旅の仲間もそれぞれに送り状を握りしめて、ワインを買わせていただきましたよ~。
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□ サンサンワイナリー → 
http://e-sunlife.or.jp/regional/winery/
□ 塩尻市観光協会 → 
http://www.tokimeguri.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

心のふるさとを訪ねる信州の旅・報告(2)

12月13~15日の「安藤さんと行く!心のふるさとを訪ねる信州の旅」。
おいしいものでおなかいっぱいにもなりました。柳川からご参加の山田さんは「空気が全然違う。おいしい。
そして食べ物もおいしい」と。東区からご参加の男性は「地酒を飲めたのが嬉しかった~。おいしかった~。幸せでしたね~」と。
ツアーの食事は、私ども信州リポートチームが取材して確認したお店、もしくは信州リポートをサポートしてくださっている信州人が選んでくださったお店をご案内しております。
さて最終日のランチをいただいたのは、時計博物館の1階にある「レストランあぐり」。
安曇野市と大町市にある自家農園の野菜を使った料理は、化学調味料や科学添加物を使っていません。
オーナーの佐々木司さんと奥様の佐知子さんが、丁寧においしく美しいお料理を提供してくださいます。
この日のランチメニューは、九州から来た私たちのための特別構成です。
まずは「日本四大匠の大久保醸造店特製甘酒」。そして「あぐり手作りのお漬物2品と自家製ひたし豆」。
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続いて「自家農園の野菜サラダ・安曇野ドレッシング」と「黒毛和牛ロースト・じっくり煮込んだ玉葱ソース」、「極上地鶏の白ワイン煮テリーヌ仕立」。
どれも、くらくらするくらいのおいしさ。中でも安曇野ドレッシングは最高~。
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さらに「ファルファッレ安曇野産ふきのペペロンチーノ」。このふきが絶妙なアクセントなんですわ~。
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そして!あろうことかランチ直前にアップルパイを食べてしまい、パスタまでで「もう食べきれないなあ」と弱音を吐いた安藤豊さんが完食した逸品が、このハンバーグ!「あぐり自慢のハンバーグ・黒毛和牛シチューソース」。
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佐々木オーナーに聞くと、ビーフシチューを作る課程でシチューとソースに分けるのだそうですが、肉とほぼ同じ量の、一番おいしい野菜だけを入れて全部で8時間煮込むとのこと。
入れる野菜は玉ネギ・トマト・セロリ・ちょっとハーブ・にんじん(赤と黄)。あとは赤ワインだけ。
ちなみに黄色いにんじんは少し苦みがあって味が締まるのだけど、それだけでは苦みが出るので赤いにんじんと混ぜて使うのだそう。
セロリも採れる時期によって濃厚さが違うので、葉を多くしたり茎を多くしたり調節なさるのだそうです。
煮込んで6時間の時点で、大きな塊と煮崩れたものに分け、大きいほうはビーフシチューに、煮崩れたほうをソースに仕立てていきます。
デザートは「レアチーズムース・信州りんご添え」。
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野菜ソムリエの妹さんがセレクトした野菜をご両親とオーナーで育て、お米もはぜ掛け米を作り、ご自身が「おいしい」と思うものだけを出してくださる佐々木さん。
おいしいものを作る才能はお母さん譲りなのかもしれません。
「最初にお出しした奈良漬も母作なんですけど、作り方を教えてくれないんですよ。『教えてよ』って言っても『あれ、難しいんだよ』って。
『どうやってるの?』って聞いたら『教えてやんない』って(苦笑)。彼女の中でも試行錯誤があって、去年の奈良漬と今年のは全く別物。
今年のほうがおいしいんです。いくらでも食べられるくらい。
教えてくれない理由が、ここにあるっていうのがわかる」と、佐々木さん。お母さんの進化はまだまだ続くんでしょうね。それについて行くのが楽しみです。

□ レストランあぐり → 
http://agrie.net/
□ 新まつもと物語 → 
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
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心のふるさとを訪ねる信州の旅・報告(1)

12月13~15日の「安藤さんと行く!心のふるさとを訪ねる信州の旅」。総勢15名の旅の仲間と、童心に帰り、来し方を想い、ふるさとや父母を想う…そんな時間を過ごさせていただきました。
飯山市の「高橋まゆみ人形館」では、涙腺崩壊しちゃった人、顔をななめにそらす人、続出。生き生きとした、険しい、やさしい…いろんな表情のお人形たちに、自分の大切な人たちや思い出の中にいてくれる人たちを想わずにはいられなくなるのがここのすごいところです。
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気温はマイナス4度。寒さが心地よいくらいですが、積雪!思わずみんな触ってウキウキ!ローカル線のJR飯山線が走る姿にもウキウキ。
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中野市では、唱歌「故郷(ふるさと)」の作詞者・高野辰之記念館の館長・寺島正友さんの案内で、歌詞に出てくる「かの山」と「かの川」を見に行きました。
子供たちがうさぎ追いをして、捕まえてみんなで食べて冬のタンパク源としていたそうなので、割と近くの山なんです。
ここのポイントは♪うさぎ美味しい♪と思ってたら先生に注意されたけど間違いじゃなかった、「追いし」と「おいしい」のかけことばだったってことでしょうか。
目の前に「かの山」足元に「かの川」が見られる「ふるさと橋」は、欄干に仕込んである鉄琴を叩くと「故郷」のメロディが聞けるようになってます。
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また寺島館長が記念館で教えてくださったのは、高野辰之が、幾多の困難を乗り越えて学問(国文学)の道を進んだ人だったということ。
「ついに博士号をとって帰郷し、村中から歓待された時に残した文章の中に、“喜びを抱きてくれば今さらに 雪成す髭の父は尊し”という歌があるんですが、これには真っ黒だったお父さんの髭が真っ白になってしまった。
そんなにしてまで息子を信じて支えてくれた父親への尊敬と感謝の気持ちが込められているんです」と。
黒髭父さんと白髭父さんの写真両方がありますので、かみしめましょう。
また、「春が来た」の♪春がきた春がきた、どこに来た。山に来た、里に来た、野にも~来た~♪の歌詞、もともと国語の教科書に載った時には、山→野→里の順だったことも知りました。
高野辰之、筆書きの美しく細かい字で資料を残している人で、そういったことも面白く感じました。
ほかにも「もみじ」「春の小川」「朧月夜」なども高野作品です。
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同じ中野市にもう一人、日本を代表する音楽の生みの親がいます。童謡、唱歌、流行歌など判明しているだけで1795曲を作曲した中山晋平。
「しゃぼん玉」「てるてる坊主」「カチューシャのうた」「ゴンドラのうた」「東京音頭」など、知ってる曲のオンパレードです。
中山晋平記念館では、カロヨンのメロディに迎えられ(私達の到着時には「あの町この町」を流してくださいました)、館内では資料を見たり聴いたり!曲数の多さもですが、竹久夢二が晋平作品の楽譜の装丁を手がけていて、その美しさに驚かされました~。
福岡とのご縁でいうと北原白秋の作詞作品ですね。
福岡市東区から参加の金内さんも「歌はいっぱい知ってるけど、作詞作曲が誰かなんて気にせず歌ってるから、今回初めて知ってびっくり」と両記念館を訪ねての感想をおっしゃってました。
ついでに言うと、スタジオジブリのアニメ作品のサウンドトラック作曲でもおなじみの久石譲さんも中野市のご出身です~。北部信州へのディープな旅もおススメです。

□ 高橋まゆみ人形館 → 
https://www.ningyoukan.net/
□ 高野辰之記念館 → 
http://www.city.nakano.nagano.jp/tatsuyuki/index.htm
□ 中山晋平記念館 → 
http://www.city.nakano.nagano.jp/shinpei/index.htm
□ 信州いいやま観光局 → 
http://www.iiyama-ouendan.net/
□ 信州なかの観光協会 → 
https://www.nakanokanko.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

おすすめ!松本みやげ(2)

ふたつめは水。その名も「信州松本の水」。
しかし、この水、2014年モンドセレクションで金賞を受賞したんです。
販売を担当しているのは松本市上下水道局。そう、この水は、松本市の水道水になる水なんです~。
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松本市上下水道局総務課課長補佐の上條泰正さんにお話を伺いますと、「松本市内には何か所か水源地があるんです。
その中でも松本の第一水源・島内の水源地の水を採取してペットボトルにしたものがこの“信州松本の水”なんです」とのお答え。
なるほど。実際の水道水は殺菌しますから、まあ、水道水から塩素を抜いたものって感じですね。
しかし、このペットボトルの「信州松本の水」がおいしい。上條さん曰く「軟水なのでコーヒーやお茶に合うんです」とも。
販売をスタートしたのは2015年の3月から。それまでは、松本市のおいしい水のPR用や備蓄用にプレゼントされていたそう。
現在は、松本城売店、松本市博物館、松本市美術館、上高地食堂、上高地アルペンホテルの5か所で販売されていますが、想像以上の売れ行きだとか。
今年から5か国語の説明付きにデザインがリニューアルされました。
これまで松本の水がおいしいと連呼してきましたが、おみやげに持って帰るには空いたペットボトルにつめるしかなく、自分用以外にはしにくかった私。
しかし、これで解決!1本120円。たくさん買うと重たいけどおすすめのお土産です。
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□ 新まつもと物語 → 
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□ FDA フジドリームエアラインズ →
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おすすめ!松本みやげ(1)

ひとつめは、かわいい松本城。その名は「まめぐい松本城」です。取り扱ってるのは、ナワテ通りにある和雑貨の店「和来(わらい)」。
手拭いの老舗「かまわぬ」が展開している、ハンカチサイズの手拭いで“何か”を包む商品シリーズのオリジナル展開です。
思いついて「かまわぬ」と共同で企画制作したのは、和来を運営している和紙専門店「島勇」の伊藤慶さん。
松本城のしゃちほこが、まめぐいをしばった先で表現できるよう、うろこのデザインを入れました。
また、松本城の特徴でもある月見櫓も描き、お堀には白鳥も泳がせています。
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包んだ中身は松本の老舗店が作る銘菓。
伝統的な飴菓子Ver.では「まめ板」や「あめせんべい」を3タイプ、洋菓子テイストの和菓子Ver.では味噌モナランタンを包んでいます。
伊藤さんは、観光客の利用も多いナワテ通りに店を構えていて「松本城モチーフのおみやげ」は、いつか作りたいと思い続けていたとおっしゃいます。
伊藤さんにとっての松本城は「常にそこにある、なくなることは考えられないもの。
他の人から“スゴイね”と言われたり“一番好きなお城だ”と言われるとちょっと誇らしい」存在だそう。
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ちなみに、一回ほどいても結びなおしは簡単。ただのふろしき包みです。
包んで真結びして、下の一枚を引っ張って結び目の上から巻き込むだけ。
お菓子の入ってた箱だけ取っておいて違うものを入れておくのもありだそう。
おちゃめな松本城、ぜひお持ち帰りくださいな。

□ 和来 → 
http://warai.biz/
□ 島勇 → 
http://shimayu.co.jp/
□ 新まつもと物語 → 
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飯山市・道の駅「花の駅・千曲川」の朝ごはん

飯山市の道の駅「花の駅・千曲川」の「Cafe 里わ」では、朝ごはんが提供されています。
朝ごはんを出している道の駅って、あんまりないんだそうです。シェフの小林雅洋さんにお話を伺いました。
「里わ」では、地元飯山産の食材を主に使った料理を出しています。
もちろん朝ごはんも飯山食材満載。私がいただいた『今日の朝ごはん』は、北信州みゆき米飯山産幻の米こしひかりに、地元・加賀屋の信州赤味噌を使ったお味噌汁。
卵料理は地元・吉越養鶏場の「菜の花みゆき卵」、サラダと漬物も地元野菜、という内容。
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スタッフが食べたのは「モーニング エッグベネディクト」。
地元の「菜の花みゆき卵」で作った温泉卵に、ベーコンと、とろり濃厚なオランデーズソースの組み合わせ。
パンも地元のパン屋さんのもの。お野菜ももちろん飯山産。さらに朝カレーもあるんです!
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小林シェフの自慢ポイントは卵。「この“みゆき卵”、うちの場合は近所から直接いただいてきてるので、新鮮さが全然違います。
車で5分かからないところの農家さんからもらうんですから。
店頭に並ぶ卵よりずっと新鮮。味も違うと思います」と。
7時半のオープンと同時に待ってる人が次々に入店。こりゃ人気ですな。小林シェフ曰く「飯山の景色を見ながら食事を楽しんでください。
店内はもちろん、オープンテラスでも食べられますから、ゆっくり時間を過ごしていただきたいですね」と。
春は、道の駅の前の道路に並ぶ桜がきれいで、菜の花も咲く美しい景色が広がるそうです。
夏は緑、秋は紅葉、冬は真っ白な景色を見ながらの「里わ」ごはん。
「オールシーズン楽しんでください」と小林シェフの笑顔がやさしいのでありました。
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□ Cafe里わ → 
http://www.chikumagawa.net/cafe/
□ 道の駅「花の駅千曲川」 → 
http://www.chikumagawa.net/
□ 信州いいやま観光局 → 
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飯山市・小菅の里

かつて信濃三大修験場のひとつとされた飯山市の小菅の里(こすげのさと)。
今も残る森林、水路、垣根や屋敷林、住居などの利用のされ方の価値から、国の重要文化的景観に選定されています。
山上に小菅神社の奥社が鎮座し、ふもとの山の斜面の里には坊のあとが残っています。
この小菅の里を小菅柱松柴燈神事保存会会長の望月武さんに案内していただきました。
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昔、室町時代くらいまでは、小菅には仁王門から大書院という寺まで37門のお寺があり、僧侶、茶人、麗人、学人が住んでいたのだそう。
ところが戦国時代、戦火にあって里は燃えてしまいます。武田信玄が上杉を追ってきて火をかけたと言われています。
残ったのは山上の奥社だけ。
江戸時代に入って、焼けた坊のあとに庶民が移り住んで、明治の神仏分離を経て、現在に至っているとのこと。
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ところで、この小菅神社奥社につながる参道は、妙高山を向いているのですが、そうなったのは室町時代ではないかといわれているそう。
その前は奥社から風切峠~斑尾山へ向かった跡があるのだとか。
「そんな大事ができるのは上杉しかいないですよね。自分の信仰する山=妙高山に小菅の軸線を向け、僧坊も配置する…。壮大な話ですよね」と、望月さん。
今後の発掘や研究で、さらに詳しくわかってくるのでしょうが、戦国時代の名残を感じられるのって、すごい場所です。
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また、小菅神社奥社への参道は、すごい雰囲気のある杉並木です。入り口の鳥居を過ぎただけで、がらりと空気が変わります。
奥社までは1260m続く石段、そのあとが山道、そしてさらに石段と続くそうで、そりゃもう登山ですよね(汗)。
でもこの奥社参道は歩く価値あり、なんですって。望月さんは「ここは朝日が当たるとすごいんですよ。ぱーっと入ってくるんです。
杉木立の間を朝日のビームが差し込んで。それで奥社まで登って夕方帰って来て妙高山が見えると“ああ、帰ってきたな、行ってきました”って。
ゆっくり行くのが楽しい道のりですよ」と、教えてくれました。
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□ 小菅の里(飯山観光局) → 
https://www.iiyama-ouendan.net/special/walk/
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