Monthly Archive for 7月, 2016

松本の夏行事

松本の夏、しかも8月の初めは、城下町らしい商都らしいお祭りが目白押しです。
月遅れで行われる七夕、そして、女の子のお祭り「ぼんぼん」、男の子のお祭り「青山さま」。
お話を、松本市立博物館館長の窪田雅之さんに伺ってきました。
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まずは、七夕。最大の特徴は「七夕人形」を飾ること。松本のように、顔がしっかり書いてあるような七夕人形を飾る地域はほとんどないんだそうです。
織姫と彦星のペアなのですが、和紙人形のような『紙雛型』と、板製の顔付きハンガーのようなベースに子供の浴衣や洋服をかける『着物かけ型』があります。
ちなみに着物をかけると「襟数を増やしてくれる」と、言われています。江戸中期には人形を飾っていた記録があるそうです。
昭和30年代をピークに下火になっていましたが、近年、博物館と協力して、街を挙げて復活に取り組んできました。
7月の半ばから1ヵ月間、中心商店街などで七夕人形が飾られています。
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織姫と彦星に加えて『かーたり』という、四角い木材のボディに長いひもの足がついた人形があるのも特徴です。
天の川をはさんで離れ離れになっている織姫と彦星は、雨が降ると会えません。その時、かーたり君は自分の着ものをめくり上げて織姫をおぶって長い足で川を渡り、彦星に会わせてくれる…愛のキューピッドのような役割を果たすのです。
川を渡る=川渡り→かーたり、と音が変化していったとか。「この時期松本では雨が少なくて“三粒でも降れば豊作”と言われるほどです。
雨を待つ農耕儀礼的部分と、“年に一度だけの逢瀬”という都会的星祭り部分のミックスの象徴ともいえるのが“かーたり”の存在です」とも、窪田館長。右の写真の一番右が「かーたり」。
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「ぼんぼん」も「青山さま」も8月の1週目くらいに、町内会ごとに行われるお祭りです。
「ぼんぼん」は、女の子たちがほうずき提灯と言われる提灯を手に持って、♪ぼんぼんとても今日明日ばかり…と、街の中を静かに歌い歩く行事です。
ご先祖様の霊を鎮めるためではないかと言われているお祭りだそうです。江戸や上方で流行っていた小町踊りが街道筋を伝わってきたものが元だろうとのこと。
今では「松本ぼんぼん」という名のお祭りが同時期に行われますが、こちらは歩行者天国になった中心市街地を、曲に合わせて踊りながら練り歩くもので、両者はまったく別物です。
ちょっと「博多どんたく」っぽいですね。
どんたくも、元々はお正月に、町人が福岡城内の殿様のところに新年のお祝いを申し上げに行く「松ばやし」の行事でしたが、戦後、復興を願って市民の祭りとしてゴールデンウィークに行われ、盛大なパレードになっていきましたから。
「青山さま」は、男の子たちが、杉の葉を盛った神輿に“青山神社”と書かれた幟をつけ、「青山様だいわっしょいこらしょ」という掛け声とともに担いで、各家をまわるものです。
しかし「青山神社というお宮はこのあたりにないんですよ」と、窪田館長。明治10年代まで、松本の正月行事である初市=あめ市の時に、この青山様は作られており、当時は大人のお神輿だったそう。
しかし、ぶつかり合いやケンカ、警察沙汰が絶えなかったため中止になってしまったようなのです。
そして、青山様は子供たちのお盆の時期の行事として生まれ変わったとみられるそうです。
大人が初市=あめ市でやってた頃は商売繁盛を、そして子供が盆時期にやる今は人々の無病息災を願って行われるお祭りです。
一度、見てみたいなあ。

□  松本まるごと博物館 → 
http://matsu-haku.com/

□  新まつもと物語 → 
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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戸隠で忍者体験!

戸隠神社のある戸隠は、実は忍者の里でもあるんです。平安時代末には修験道の名道場として都にも知られていた戸隠。
ここで修業を積んだ仁科大助を祖とするのが戸隠流忍術。なお、地名は「とがくし」で、忍術は「とがくれ」と読みます。
で、ぜひぜひおススメなのが戸隠神社・奥社への参道入り口近くにある、戸隠民俗館・戸隠流忍法資料館といっしょにある「忍者からくり屋敷」!もう、童心に帰ること間違いなし!
正直最初は、「はいはい。どんでん返しの壁とか脅かしの飾りとかがある、アレね」くらいにしか考えてませんでした。
ほんっとうにごめんなさい!私、入り口からして入れませんでしたーっ(汗)。
入場前に『どうしても出口が分からない場合、お助け用電話があります』と書かれてありましたが、「…いや…ここ…まだそんな段階じゃないよね?まだ入ってもないもんね…」と、困惑。
案内してくださった、ながの観光コンベンションビューローの市村久子さんが、一度体験したことがある経験を活かして「ほら、こうやれば開くのよ~」と、誘導してくれて、なんとか中へ。
壁や迷路にぶち当たりながらも中ほどまで進んだところで…『出口が…ない』。
可能性を探って、動ける範囲を2度も周り、全ての戸や壁を当たり、壁にかかっていた棒を謎の穴に突っこみ…。でも、出口がない。
目の前には『お助け用電話』。いやだ。悔しい。電話なんてしたくない。40代・50代・60代と、いい大人が3人、がんくび揃えて座り込み状態です。
「ねえ。市村さん、前に来たんですよねえ?」「そう。でも、こんなんじゃなかったわよ。憶えがないもの。」「ええええ?マジで?」…座り込むこと数分。
次の人が来る気配が!来たーーー!20代のカップルだ~。もちろん彼らもめっちゃ悩んだんですが、見事に彼女が出口を発見!おおおお、そうか、そうなっていたのか~。
そして、後半もまだまだ簡単には進めない楽しいからくり屋敷なのでありました(苦笑+汗)。
しかし、一度来た人が「?」になるのには理由がありました。屋敷の管理をしている徳武芳夫さんと松澤英雄さん曰く「我々はからくりを変えるのが楽しみなんですよ。
からくりをかけ替えるの。仕掛けをやり変えるのね。適当に、仲間でね、“今日は変えようか”って。」と。ええええーっ?道理で、市村さんの記憶にないわけだ。
真剣にチャレンジする羽目になった私たちの精神と体力と思考力を奪ったのが「ななめの部屋」という仕掛け。
部屋全体に斜度がついている部屋なんですが…。松澤さん曰く「最初の頃、私も難しくて。掃除に入るんだけど、非常口から出てました。
最初の頃って“ななめの部屋”に入ると変になってねえ。ななめの部屋では一生懸命前進してても、靴下履いてたらムーンウォークになっちゃうしね。」と。
そうなのです。よくよく考えたら、私たちが入場する時に屋敷から出てきた子供たちって、裸足だったんだよなあ。
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からくり屋敷の後には「手裏剣道場」も楽しめますよ。たくさん当たるとプレゼントがもらえます。なかなか難しいですけどね(笑)。
やっぱりスポーツが得意な人のほうが忍者に向いてるんですって。
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ほかにも、つり橋の一本渡りとか、薬草&毒草園とか、忍法資料館とかで、忍者度をアップさせてくださいませ。
私は顔ハメパネルで「くのいち」に!想像以上の楽しさですよ~。
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□ 戸隠民俗館・からくり屋敷 → 
http://www.togakushi-ninja.com/

□ ながの観光コンベンションビューロー → 
http://www.nagano-cvb.or.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
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乗鞍のお花畑

乗鞍岳・畳平は、標高2702m。ここには高山植物のお花畑が広がります。しかも、登山能力不要!乗合バスでたどり着けるんです~。
ちなみに「日本自動車道最高地」だそう。標高の高さが樹木が育つ限界を超えているので、木らしいものはハイマツしかありません。
岩と山肌、という景色に囲まれて、花の大きさが5mm~2cmくらいの花々が、白、黄、ピンク、紫…と点描のように広がってます。
気分は『アルプスの少女ハイジ』!思わず「おじいさ~ん」「ペーター~っ」と、叫んでしまうほど(笑)。
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案内してくれた、のりくら観光協会コーディネーターの中原由紀子さんが、お花畑の楽しみ方について、「目線を下げて見てください。
一面の花のところに目を持ってくると、絨毯みたいに見えるんです。もうちょっとしゃがんで~。
ミニチュアの森を見てるみたいで、ワクワクしますよ~。」と、アドバイスをくれました。これは、おもしろい!
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クロユリも、目線を下げると花の中が見えてきます。ちなみに、クロユリを見たのは生まれて初めて!花の大きさは2cmくらい。
こんなに小さい花だったんだ~。色は紫と黒の間くらいの色。ちっちゃいけど、葉っぱはしっかりユリの葉の形です。
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また、のりくら観光協会ディレクターの村瀬基行さんが、いろんな高山植物の花々を教えてくださいました。これはチングルマ。
直径2cmくらいのクリーム色っぽい花ですが、花が終わるとふわーっとしたピンク色の綿毛ができるんだそう。
「その綿毛が風にたなびくと、とってもきれいなんです。霧の時、綿毛に水滴がつくと幻想的な景色になりますね。
お盆過ぎくらいかな。」とのこと。右のほうの白いぼわっとモコモコしたのはコバイケイソウ。これがいっぱい咲く年は大雪になるんだとか。
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濃いピンクの花はコイワカガミ。葉っぱが丸くてピカピカ光ってるのが鏡のようなのでコイワカガミというんだそうです。
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白くて細い花弁が特徴的なのはイワツメクサ。
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直径5mmくらいの小さい白い花をつけているのはアオノツガザクラ。珍しい植物だそうですが、実はこれ、木、なんです~。
「ツガの仲間なんですよ。栂ね。木なんですど高山帯なので高さ5cmくらいにしかならないんです。
ここでは、葉と木が同じ高さなんですね。高さ5cmでも木。盆栽みたいでしょ。」と、村瀬さん。
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ほかにも高山植物の女王コマクサ。

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黄色いのがミヤマキンバイ(深山金梅)。

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紫のヨツバシオガマ(四葉塩釜)。
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花弁の端っこがウサギの耳みたいなウサギギク。内気な咲き方の高山植物たちの中にあって、ちょっと主張するゆとりがある花(by中原さん)。
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今年は、冬の積雪量が少なかったので、雪解けが早く、結果、お花が咲くのが早かったんだそう。お池も水も、例年より少ないとのことでした。
バスに乗るだけでたどり着ける「天空のお花畑」。最高です!こんな日輪も見られました~。また、山の向こうに山が連なっていく、すごい景色に、感動!ですよ~。
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□ のりくら高原観光協会 →
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戸隠神社 その2

戸隠神社は、高天原から飛んできた「天の岩戸」からできたといわれる戸隠山の麓にあり、5つの社からなっています。
一番奥は「奥社」と戸隠の地主神の「九頭竜社」。「奥社」は戸隠神社の本社で、天の岩戸を開き戸隠へと投げ飛ばした天手力雄命(アメノタヂカラオノミコト)が祀られており、五穀豊穣・開運・心願成就・スポーツ必勝を祈ります。「九頭竜社」は、戸隠の地主神様で一番古くからこの地にいらっしゃいます。
水の神様であり、五穀豊穣と縁結び、さらに虫歯の神様という珍しい神様です。
ここまでは、車道から約2km、歩いてお参りいたします。その参道がすばらしい!前半は、明るい緑にはさまれた広い参道。
両側の森から伸びた枝々が緑のトンネルを作り、ずっと鳥たちのさえずりが響きます。心が洗濯される感じの道なんです。
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参道の道のりのまんなかに「随神門」という茅葺の朱色の門があります。これは、神域に邪悪なものが入るのを防ぐ役割だとのこと。
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そして、門を越えると、見事に参道の空気が変わります!道幅が若干せまくなり、道の両側には樹齢400年のクマスギが並びます。
流れる空気も鳥の声の響きもシャープに、すーっと細い線を引くような感じになり、こちらの道は心が砥がれる感じです。
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すでに平安時代には、修験道の名道場として有名だったという戸隠。参道の両側には、石組だけですが坊の跡が残っています。
ようやくたどり着いた奥社と九頭竜社。私が行った時は、まさに雨上がり!本当なら、お社の向こうに山姿が見えるはず、なんです。
案内してくださった、ながの観光コンベンションビューローの市村久子さんは「切り立った感じの迫ってくるような、黒っぽい感じで山が見えるんですよ。
木々の間、社殿の後ろ側にね。」とおっしゃいます。うーむ。これはまた、次回への宿題だな。
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□ 戸隠神社 →
http://www.togakushi-jinja.jp/

□ 戸隠観光協会 →
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□ ながの観光コンベンションビューロー →
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戸隠そば

戸隠といえば「戸隠そば」!という方も多いでしょう。そう、戸隠はおいしいそばの産地なんです。
「標高が高くて、朝晩の気温差が大きいことが、戸隠でいいそばができる理由。
さらに朝、霧が立つので、その下で育ったそば=霧下そばは格別なおいしさ」と、教えてくださったのは、戸隠キャンプ場にあるおそば屋さん「手打そば 岳」の若大将・曽根原功さん。
建物はログハウス風で、ちょっと意外な感じ。しかもテラス席でいただけるという驚き!これは素敵なシチュエーション。
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戸隠そばの特徴のひとつに「ぼっち盛り」という、独特の盛り方があります。
当地で採れる『根曲がり竹』を編んだざるの上に、馬蹄形にまとめたそばを5~7つ盛って提供します。
ちなみに「岳」のおそばを盛るザルは曽根原さんのお父さん=大将の手編み。
曽根原さんは「ぼっち盛りをしないと水が切れるんですが、ぼっち盛りは水が残ってるんです。
水も一緒に盛り付けてるような感じです。そばといっしょに水も楽しむというか…水がおいしいし。
戸隠は、夏の水道水でもすごく冷たくておいしいんですよ。」と、おっしゃtってました。
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「手打そば 岳」の特徴としては、戸隠の在来種=固有種のそばを使っていること、だそう。
おじゃまさせていただいた6月は、雪室に入れて熟成させたものを使っているとのことでした。
「お酒でよくやるんですが、雪室で熟成させるとまろやかでおいしくなるというでしょう。
そばも、雪室で熟成させると、湿度が一定で温度も0℃のままになるので、糖度が増していくみたいで、おいしくなるんです。」と、曽根原さん。
初夏におじゃましたので、盛りそばだけでなく根曲がり竹とサバのみそ汁もいただけました。
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スタッフがいただいたのは、おろしそばと鴨そば。
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前菜的に山菜が出てきて、〆にそばのおもゆみたいなのをいただきましたよ~。
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夏は戸隠産夏野菜の前菜や一品、天ぷらなどが、また秋には、自ら採りに行く天然きのこを使ったメニューが登場するそうですよ。
冬はお休みなので、春から秋の間に「手打そば 岳」のおいしさをお楽しみください。
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戸隠神社 その1

戸隠神社は、高天原から飛んできた「天の岩戸」からできたといわれる戸隠山の麓にあり、5つの社からなっています。
一番ふもとに近いのが「宝光社」。社殿に上がるまでに270段の石段があり…下から社殿が見えない!しかも急!
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途中、女坂と記された坂道がありますが、この勾配も急!こりゃ、女坂が平坦とかではなく、着物の裾がめくれるのを防ぐために石段を避けただけのことだな…。
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息が切れそうな石段ですが、両側の木々が立派で、気持ちがいい参道です。
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本殿は神仏習合時代の面影が残る寺院建築を取り入れた権現造り。あ。全体写真がない。ので、彫り物をどうぞ。
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宝光社のひとつ上が「火之御子社」。天照大神(アマテラスオオミカミ)に天の岩屋からお出ましいただくために岩屋の前で艶やかな舞いを舞った天鈿女命(アメノウズメノミコト)をお祀りしています。
舞楽芸能上達の神様でもあります。社殿のそばにある二本杉が、これまた魅力的でした~。
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そして五社のまんなかが「中社」。ここには、天照大神に岩屋からお出ましいただくための方法を考えた智恵の神様・天八意思兼命(アメノヤゴコロオモイカネノミコト)が祀られています。
立派な杉の木や滝に、心がすーすーしてまいります。
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そして、この中社でのおすすめは!大人向けおみくじ!自分の年齢を言うと、神職さんが奥の部屋に行って、なんと祝詞をあげてから一枚おみくじを持ってきてくださるんです。
内容も、ほら、大人向け。
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この三社は、車でそばまで行けるので、お参りししやすいですよ~。

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□ 戸隠観光協会 →
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