Monthly Archive for 1月, 2016

乗鞍高原の夜

冬は夜空がきれいです。しかも信州は空気が透明で標高が高いので、より星空が美しい。
その信州の中でも格別な星空ビューポイントのひとつが乗鞍高原なのです。
のりくら観光協会ディレクターの村瀬基行さん(ペンションウインズ・オーナー)、コーディネーターの中原由紀子さん(ペンションマドンナ・女将)、そして乗鞍高原在住の星空写真家・筒木猛さんとLet‘s夜遊びです。
目的地は「いがやレクレーションセンター」駐車場。目が慣れてくると、ぼやっと天の川が確認できます。
天の川を観測するには本来は夏がベストシーズン。しかし、乗鞍高原は冬でも天の川が見えるんですよ~。
「星のきれいなところは日本中いっぱいあるけど、天の川がしっかり見えるのは意外に少ないんです。
乗鞍高原はばっちり見える貴重な場所です」と、村瀬さん&中原さん&筒木さん。
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あいにくの薄曇りのお天気でしたが、村瀬さんが用意してくださった天体望遠鏡で「スバル」を観測。
やっとしているものの星の集まりが!「雲がなかったらまぶしいくらいの青」だそう。
思わず「♪わ~れは行く~。蒼白き頬のままに~♪」とか歌っちゃうな。また、星々は筒木さんの指導のもと撮影も可能です。
一眼レフの重装備でなくても、ミラーレスデジタルカメラでも撮れるんだそう。
「私のカメラでも撮れた!」と、みなさん大興奮らしいです。筒木さん、天の川写真家であり天の川撮らせ家だそう。
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今回は雲が多かったけど(左)、1年前の同じ場所の写真はこれ(右)。天の川、見えるでしょ?
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さらに、途中で中原さんのセッティングで、ホットワインとおつまみのブレイク!
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しかし、曇りの日だって多々あるわけで…。
「山が見えてて、雲があって星が見えない時は“乗鞍岳を夜撮りましょう”っていう猛ちゃんの講座があるんです。写真撮らない人は、真っ暗な森の中へナイトウォーク。常連さんの中には曇ってる方が嬉しいって人もいます」とのこと。
また、月が明るい時は星空が見えないですよねえ?との問いには、「満月の日は月明かりに照らされた雪の景色が幻想的なんです。
白い乗鞍岳も満月に照らされて青白く発光してるみたいで。しかも青白だったり墨絵みたいだったり、同じ山が日によって違って見えるんです」と三人。
さらに月に照らされる雪について「宝石が輝いているような輝き」(筒木さん)。
「ダイヤモンドダストの夜版みたい。月の波長で青っぽく光る」(村瀬さん)。
「積もってる地面の雪も光るけど、ふわふわっと舞ってるのが光ったりすると“もう死んでもいい”ってなっちゃう」(中原さん)。…すごいぞ。
地元民がこんなに熱く語る…。
さらに中原さんが「日が出てちょっと雪が溶け出したら、またきれいなんですよ。
光の透明な水分が出てくるので、光の屈折具合が違うのかなあ。もうスキーしてるどころじゃない。
じーっと木を眺めてたり。スキー場に行っても」と。これは!またスキーをしないけどスキー場が楽しめる方法を教えてもらっちゃいました。
冬は乗鞍高原で朝から深夜まで、何度も何度も自然の美しさを満喫せねば!ちなみに、夜のスキー場の写真もいただきました。
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□  のりくら観光協会 →
http://norikura.gr.jp/

□  新まつもと物語 →
http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

安曇野の冬は白鳥

安曇野市は白鳥=コハクチョウの飛来地なのです。場所は犀川流域。北アルプスの眺めも見事な所です。
犀川白鳥湖と御宝田遊水地が見どころポイントですが、両方とも寝ぐらであって、昼間は田んぼにエサを採りに出かけているとのこと。
朝、川霧が立ち上がる白鳥湖に出かけました。早朝は-11℃だった気温も-8℃くらいにまで上昇。
空気が「ぱりん」としています。さて、水面を見ると、大勢のカモの合間に…いた!白鳥だ!
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ガイドをしてくださったのは、日本白鳥の会副会長でアルプス白鳥の会事務局の会田仁(あいだまさし)さん。
会では30年以上、安曇野の白鳥たちを観察することで見守り、くず米を使って給餌したり、けがの手当てをするなどして支えていらっしゃいます。
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会田さんの一番おすすめのビジュアルは“北アルプスをバックに白鳥が飛ぶ姿”。「こんなきれいな姿はどこの飛来地に行ってもないよ」と。
それを目当てにたくさんのカメラが並んでいます。
「ええ~。いいな~。見たいなあ。」と言っていたら!飛び立って旋回して田んぼに向かう3羽が!おおおお。
アルプスと白鳥~。涙出そうになりました~。
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飛び立つ白鳥は、お腹も真っ白。黒い足と黒×黄のくちばしが際立ちます。で、気が付きました。
「え?白鳥のお腹が薄~く金色に光って見える?」。会田さんの答えは「水がついてたんだと思います。
水滴が。それが朝日に当たって反射したんでしょう」と。あああ。もう、宝物な景色です。
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そして、初めて知りました。白鳥は飛び立つときに水を蹴って離陸…というか離水して空に向かうんです。
その時に「パパパパパパッパッパッ、パッ、パッ…パッ」と、水面をたたく音が響きます。
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これがまたいいっ!会田さん曰く「この水音の迫力を写真に収めようと、みなさんカメラをかまえているんですよ」と。
私は、白鳥の姿を音で捕えようと録音機をかまえているんです。
聞かせられない水音が聞こえるような写真を撮ろうとする人、見えない白鳥の飛翔が見えるような音を録ろうとする私。
「ここは、五感をフル活用して楽しむ場所だ~」と興奮する私の頭上を、カモたちがV字に並んで旋回していきます。
その時「ザーーーッ」という羽音がサラウンドで響きわたります。…最高。心がプルプルしますよ。
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また、「気温が上がった春先には、白鳥が向かい合ってハート型のシルエットを作るんです」と、会田さん。「白鳥同士が向かい合うと自動的に首が上がり、くちばしとくちばしがくっつく。
そうするとハート型になるんです。
そんなのかわいくていいいねえ」とおっしゃってました。うーむ、それも見てみたい。観察館もあるので、暖をとりながら観察させていただきましょう。
白鳥たちが一番活発に動くのは、朝6:30ごろ~8:00ごろ。お昼は、ほとんどが寝てるそうです。
朝寒さに負けずに動きましょう。-10℃だとこんな様子も見られます(笑)。
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例年10月中旬ごろ飛来してきて、早い鳥の北行きが2月中旬だとのこと。冬の安曇野は白鳥!ですね。
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□ 安曇野市観光協会 →
http://www.azumino-e-tabi.net/

□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

乗鞍高原で雪遊び

標高1500m。乗鞍高原はさらっさらのパウダーというよりアスピリンスノー?が満喫できる場所です。
20cmくらい積もった雪の上を歩くとふわふわ+ぱふぱふして、すごく気持ちいい!
ゆっくり力を入れて踏むと「ぎゅきゅきゅ」っと、粉砂糖や片栗粉を押したような音がします。
案内してくれたリトルピークスのガイド・ゲンちゃんこと関谷健司さんは「重量感がないでしょう。
歩いていて雪がのっかっても全然濡れないですから」と。しかも、歩いてると肺がすーすーしてきます。
肋骨の間がきゅっとする感じで、そのあと広がるような、体内が浄化されてるような気分です。
ゲンちゃんも「ここにいると体の調子がいい」と、おっしゃってました。
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さて、一面の雪景色でのお楽しみを、のりくら観光協会ディレクターの村瀬基行さんに教わりました。
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それは『フェイススタンプ』!雪に顔をつけて、ひたすらがまんする。
そうすると顔の温度で雪がきれいにとけて顔の形になるんです。
「はい、膝ついて~。手ぇつく~。垂直に顔を持っていって~、ぐーっと沈める。で、がまんする!限界までやって~…すーっと上げます」by村瀬さん。…。
「あーっはっはっはっ!」爆笑です!「ちょっと目を入れるとシュールになりますよ~」と、村瀬さん。
あ!ウルトラセブンみたいだ!帽子の網目まで付くのでニット帽やマフラーがあったほうがおもしろい!そしてサングラスへぜひものですね。
スタンプ後、顔がぽかぽかしてきます。皮膚が活性化する感じ。小顔になったような気持ちです。
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また、仰向けに寝て、手足を大きく雪面に沿って動かすと…。『スノーエンジェル』のできあがり~。
雪の上に寝転んで空を見てると、これまた別世界のながめなんです。
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私が雪遊びをしたのは、牛留池という池の真上。全面結氷してるからできること。
しかし、暖冬とか雪が少ないとか言ってるのに、氷が割れて落ちる心配はないのでしょうか?と思ってたら、「その反対です。雪が少ない方が固まるんです」と、ゲンちゃん。
「ある程度の積雪があると、中があったかくなるんです。
雪の中ってあったかいので、掘ってみると氷の部分がシャーベット状になってる。カチコチじゃなく。
それを見ると雪の中ってあったかいんだなって感じられますね。
カマクラの中があったかいのと同じことです」と説明してくれました。
しかし、雪遊びって童心に向かって最大ダッシュしちゃいますねえ。
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また、村瀬さんは「スキーもおすすめ」と言います。
「今、スキー板そのものがよくなってるんで、立って動ければ、30分くらいでクリクリ回れるようになりますよ」と。
運動能力も年齢も関係ないくらいの勢いですって。しかも『Mt.乗鞍スキー場』では、お得な『デビューパック』というのがあるんだそう。
初めてスキーする人や、何十年ぶりでスキーも何も持ってない人向けのパッケージです。
スキー板・靴・ストックの三点セット(一日)と一日リフト券、さらに2時間の初心者講習がついて4000円!通常11000円ですからすごいお得!
冬は乗鞍高原で雪遊び三昧いたしましょう。

□ リトルピークス 
→ http://www.littlepeaks.jp/
□ のりくら観光協会 
→ http://norikura.gr.jp/
□ Mt.乗鞍スキー場デビューパック 
→ http://www.norikura.co.jp/snow/14deview/
□ 新まつもと物語 
→ http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

大町市 松崎和紙

大町市の松崎和紙は、平安時代、仁科神明宮の祭祀用に作られたのがはじまりです。
今も手漉き和紙を作り続けている、また、和紙を加工した商品を作っている信州松崎和紙工業で取締役の腰原修一さんにいろいろ教わってきました。
九州にも松崎和紙制作の和紙小物類、出荷されてるんですよ~。
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材料について腰原さん「南の方、九州・山陰・山陽あたりはここらへんよりあったかいので、ジンチョウゲ科のミツマタやガンピが自生してます。
ここらはマイナス20℃近くなるので育ちません。
ですから桑科の楮(コウゾ)の木の表面の皮だけを使って紙を作っていきます」と、教えてくださいました。
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原料を作る釜屋、紙を漉く漉場。見てるとすごく楽しい。溶液にすごく美しい波が立つんです。
で、聞いてるともっと楽しい。腰原さんの紙を漉く水音がリズミカルで、わくわくします。
動かし方で紙の性質が変わってしまうので、絶えず動かしながら均一に仕上げます。
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松崎和紙では、ヒイラギやドウダンツツジ、ケヤキ、モミジの葉やカスミソウのドライフラワーを紙に挟んでアクセントにしたりします。
中には神社の鈴を鳴らすための麻縄をくだいて混ぜ込んだり。これは御利益ありそうな和紙です。
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腰原さん曰く「和紙作りは水が大切」。松崎和紙は生活用品として使われる紙…例えば障子紙とか厚手の番傘用の紙とかのために作られてきました。
一方、ここから5kmほど離れたところで作られる宮本和紙は字を書くための紙で、白く薄手でなければなりませんでした。
実は両者の紙を漉くために使われる水は性質が違ってたんだそう。宮本側は通称“男水”といわれる荒々しい石灰質の多い水で、漂白などに向いています。
松崎は通称“女水”といわれる古い地層から出てる水で、有機質や鉄分が多いため白さの度合いが低いのです。
水の質が紙の質を左右するなんて、考えてもみませんでした。おもしろい!
信州の水の豊かさ=量も質も=を満喫する旅は飲むだけでなく、紙でも楽しめるんです。

□ 信州松崎和紙
→ http://www.shinshu-matsusakiwashi.com/
□ 大町市観光協会
→ http://www.kanko-omachi.gr.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

松本 あめ市

松本市では、1月第二土曜日と日曜日に「あめ市」が開催されます。
商都松本の新春の伝統行事で、あめの博覧会や即売会、時代行列、子供たちの福だるま売り、塩取り合戦と呼ばれる綱引きなどが、街の中心部を歩行者天国にして行われるのです。
「あめ市」、最初は「塩市」だったんです。
そして、その起源は『敵に塩を送る』という故事に因んでいます。戦国時代、武田信玄と上杉謙信が対立していた頃、松本は武田の支配地でした。
そこへ、今川・北条が太平洋側からの塩の供給を止めてしまいます。
当然、松本の民は困窮します。それを知った謙信は「たとえ敵対していても、戦は弓矢や刀でやるものだ」と、塩を越後から送ってくれたのです。
その義捐の塩が松本に到着したのが1月11日。その義侠と感謝の記念で塩を売る市ができ、塩市となりました。
江戸時代になると、飴屋が塩のかますの形をした飴を作って売り始めます。それ以降「あめ市」になったのです。
昨年のあめ市実行委員長・石塚栄一さんが教えてくださいました。
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あめ市の二日間、地元の子供たちが街角で「福だるま」を売ってます。
「福だるまいかがですか~」「縁起のいい福だるまいかがですか~」と、かわいらしい声が響きます。
お世話をしていた美宝堂の高畠なおとさんは「小さい時からお金の出入りを勉強して、お客さんに相対してお勉強したりとか、商売を学んだ場所」と、おっしゃってました。
昔は、仕入れから支払いまで全て子供が担当していたそう。
売れ残ったら上級生が助けて売り切れるまでがんばって、残ったお金は子供会でスキーに行ったりとかしたんだそうです。
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また、街角には町内会ごとに「市神様」とよばれる神様が、臨時の大きな神棚に祀られます。
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2日目には、これらの神様のいくつかを神輿に乗せて街を練り歩きます。
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各店の玄関口に向かって「わーっ」と声を上げながら2回、お神輿を突っ込みます。
“練り込み”とよばれるこの動きは、商売の神様を店先に入れることで商売繁盛を願うものです。
お店からは御礼が渡され、さらに直会的お接待も用意されてます。
「これが本来のあめ市の姿」と、伊勢町商店街振興組合の小田多井昭夫さんが教えてくださいました。
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そういえば、博多どんたくの“門付け”と似たニュアンスです。どんたくって、元々はお正月のお祝い行事なんですよね。
今はパレードがどんたくのように思われてますけど、川端通商店街や新天町を見るとわかります。
各お店は入り口に祝い幕を張ってます。お正月のお祝いですから。
ここへ各どんたく隊…というより連ですね…が、入って歌って演奏して、「祝うたぁ」と新年を寿ぐわけです。
やはりお店からは御礼とふるまいがあります。商都ならではの習わしでしょう。
このタイミングをねらって松本に旅するのもおすすめです。

□ 新まつもと物語 
→ http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ 信州・長野観光協会 
→ http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/