Monthly Archive for 8月, 2015

ヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリー

長野県の東部、東御市にある「ヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリー」。ここのオーナーはエッセイストで画家の玉村豊男さん!
敷地に足を踏み入れた瞬間、「うわ~~~っ!」を声を上げてしまうくらい素敵な庭とその向こうに広がる景色!
ここでテンションが上がらない女性はいないでしょう。うん。白・紫・ピンクにオレンジ色の花々。
垣根づくりに育てられている明るいグリーンのブドウ畑。植物たちが信州・東御の透明な空気の中で、まさに輝いています。
ガーデンの向こうには上田の街や千曲川の流れが見え、その向こうには北アルプスの峰々が見える…。ずっと見ていたい、宝物のような景色です。

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しかも、ワイナリーにはレストランが併設されていて、ヴィラデストのワインに合わせて、地元産の野菜や
信州サーモン、信州牛、信州ハーブ鶏、信州産の豚肉などがふんだんに使われた食事が楽しめます。デザートもステキ。
コーヒーもハーブティーもとびっきりのおいしさ!
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しかも、レストランの席から、厨房だけでなく、ワインが熟成されている樽やタンク、ブドウ畑も見ることができるんです。
玉村さんは「ここで作った野菜を、ここで見えるところで調理して、ワインは“あそこのブドウをこいつがやったんですよ”みたいなことを解りながら飲んでもらう。
ワインの楽しさっていうのは食事と一緒の楽しさだし、ワインができるブドウがどういうところでできてるのか見ながら飲む。
“この光と風の中でこのブドウが育って、このグラスの中に来てんだな”っていうのが楽しいんでね。
夜のバーでボトルのウンチク…とは違って、本当のワインの楽しさ。
見ながら飲んでもらうのがね。料理もフレンチベースで、“風景の中において似合う料理を作れ”ってずっと言ってきて」と、おっしゃいます。
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2008年に東御市はワイン特区に認定され、小規模でもワインの醸造が可能になりました。
同志も増え、3~4年前からさらに今後の参入希望者が増えてきているそうです。
玉村さんはそんな後進の人たちのために学校のようなものを作り、ブドウの栽培から醸造、ワイナリー経営などについて指導もなさっています。
ライバルが増えるのって、複雑な気持ちじゃないのかしら?とお尋ねしたら、
「いや。ワインは同じ土地にたくさん集まっても、畑でみんなできるブドウが違うし、同じブドウでもできるワインが違うんです。
農業ですから一個一個できるものが違うので。1ヶ所に10のワイナリーがあれば、1ヶ所で10の違うワインが味わえるじゃない?
うちは2万本作ってるけど、特区で5千本とか1万本の醸造でも許可されてるのね。1万本が50戸できたら50万本。
今、50万本っていったら中堅ワイナリー1つ分です。中堅ワイナリーが1つあるより、50社できたほうがおもしろいじゃない。
みんなが来て1つ1つ飲んで、それぞれのワイナリーに苦労話させりゃみんな1時間で終んないんだから(笑)。
話聞きながら3日4日歩けるじゃない。観光になるでしょ?集まるのがいいんです」と、おっしゃいました。
そうなってくると、レストラン、ホテルなどなど、ワインをベースにしていろんなものが広がっていく、とのこと。
また醸造家が集まることでグループでPRできたり、ボトリングや大きな機械のレンタル、倉庫など分業されることで新規参入時のコストが抑えられたり、
それによってワインの価格も下げられたり…なんて可能性につながるかも、なんですって。いいなあ。おもしろいなあ。
ほかにも、“ブドウのカスはグラッパに、リンゴの皮カスはカルヴァドスに使い、その残りが肥料に使われる”話や、“ワインづくりは6~7割は自然次第、
3~4割が人による。例えば、ブドウの軸を少し残すとワイルドな味になる、とか酵母の使い方とかいろんな選択肢+勘や運によるところも大きい”なんて話も聞けました。
運がよければ、ワイナリーで玉村さんに会えるかも!ぜひ、おでかけください。
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□ ヴィラデスト ガーデンファーム&ワイナリー →
http://www.villadest.com/
□ 信州・長野県観光協会 →
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

森を歩く@志賀高原Part2

標高1600m、火山活動によってできた志賀高原では、山を見ながらワタスゲの咲く湿原~池~白樺の林やコメツガの森を散策。
それぞれの体力や感じたいもの、また所要時間を考えて、いろんなコースが用意されています。
志賀高原ガイド・自然解説員の赤塚陽子さんと歩いていて教えてもらったのが『やっほーポイント』。
場所は長池という大きな池のほとり。向かいには「お頼申す平」という台形の山。
ここで「やっほー」と叫ぶと…「やっほーっ」と、素晴らしいこだまが返ってきます。
赤塚さんの「やっほー!のほ!で音を切ると、もっといいのが返ってきますよ」とのアドバイスに従い「やっほ!」。
すると「ほー、ほー、ほー、ほー、ほーっ」とさらにすんばらしいこだまが!最高~!楽し~!「わっ!」とか「おっ!」とか、叫びまくり(笑)。
童心に帰りますよ~、やっほーポイント。
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雪の重みで曲がって、それでも成長をするコメツガの木は、みんなに「ゾウさんの木」と呼ばれています。ね?
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森を歩いていると赤塚さんが「森のにおいが変わるところがあるんですよ」と、おっしゃいます。
くんくんしながら歩いていくと…おや?おやや?結構がっしり系のにおい?
「森の中、針葉樹~って感じの清々しいにおいがしませんか?」と、赤塚さん。確かに。まずは、このにおいを記憶。
15分ほど歩くと…「(赤)あ。におい変わった」「(中)甘いにおいだ」
「(赤)これも針葉樹の森ならではのにおいなんです」
「(中)さっきの針葉樹と種類が違うから‘スン’とした匂いじゃなくて‘トロッ’とした匂い?」
「(赤)同じ針葉樹なんですが、生き生き生きているものと、朽ちてしまったものや枯れてしまったものによって発する匂いが違うんですね。
だけどいい香りでしょ?」と。
おおお!木は加齢臭でもいい匂いなのですね~。癒されます~。
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散策中見かけたオレンジ色のトンボ。実は「赤とんぼ」でした。夏の間は高原にいて、その間に日に当たって赤くなるんだそう。
そして秋になると里に下りて行くのだそう。だから里の人間は赤いトコしか見てないんでだそうです。ほかにもワタスゲや山の花々がたーくさん!
真っ白な雪景色の志賀高原しか知らなかった私ですが、夏の緑と花々の志賀高原にすっかり魅了されちゃいました。やはり、ガイドさんと歩くと楽しい!
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□ 志賀高原観光協会 →
http://www.shigakogen.gr.jp/
□ 信州・長野県観光協会 →
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

戦没画学生慰霊美術館「無言館」

上田市にある、戦没画学生慰霊美術館「無言館」には、日中戦争・太平洋戦争で戦死した元画学生たちの作品(絵画や彫刻など)と遺品が約120点展示されています。
さらに、それぞれの作品の横には、出身地やプロフィール、また亡くなった場所などがキャプションとして記されています。
林の中に建てられた無言館はコンクリート打ちっぱなしのシンプルなたたずまいで、上から見ると十字架の形のようになっているそう。
美術館でもあり礼拝堂のような雰囲気でもあります。
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『無言館』という名称についてスタッフの切替遼子さんは「一番最初の意味は、“ここに展示してある絵を描いた人たちは亡くなっていて、
絵があるだけでその人たちは何も語ることはない”というのがあったんですけど、いざ開館してみると、
絵の前に立った人たち自身が言葉を失ってしまう…というような、そういった、もしかしたら後付けかもしれないけど、
意味もあるなあと思います」と、おっしゃいます。確かに、言葉を失うという時間がここにはありました。
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また、切替さんは「学生さんの作品なので、一点一点は未熟。でも、当時一生懸命描いていた人たちのもの。
作品を並べると、全体の空気というかエネルギーというかそういうものを感じてもらえる」ともおっしゃいます。妻、恋人、家族、風景などなど…。
どの作品にも思いがあふれています。個人的に好きだったのは、浴衣を着た妹を描いた日本画、かわいがってくれたおばあちゃんの肖像画。
作品のいくつかは絵葉書にもなっています。「描いた当人は驚いてるかもしれませんね(笑)」と切替さん。
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そして、胸を締め付けられたのは飛行兵の絵。全体に傷みが激しいのに、飛行兵の目がまっすぐこちらに向かってきます。戦争が終わって70年。
「風化していることもあるかもしれないけれど、大切なことは守り通せているか?」そう問われている気持ちになった一枚です。
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無言館を訪れての私の感想は“悲しいというより悔しい”。なぜ、この人たちが描き続けられる世の中を作れなかったのか…。
来館者の思いもいろいろだそうです。「展示作品は、家族を描いた作品とか、見慣れた・好きな風景を描いた作品が多いので、
見ている人がそれぞれ自分の家族や、そういった、今身近な大切なものに思いを馳せるという方もいるし、
あと、戦争のあったたいへんな時代だったけど、好きな絵に一生懸命だった画学生のエネルギーに触れて元気をもらったという人もいます」と、切替さん。
最近は若い世代の人の来館も多いとのこと。また、預かる作品も増え続けているそうで、最近も3名分到着したそうです。
作品は敢えて全修復ではなく、現状からの劣化防止程度にするそうです。
「遺族が大切に持っていた、その年月も表れているので、傷んでいるのも作品の一部」だということでした。
「“画学生”という存在も身近でないと感じる人もいるかもしれないけど、実際に足を運んでみると身近に感じてもらえる。
そして遠い戦争の記憶とか当時生きていた人たちのことを身近に感じてほしい」と、切替さんがおっしゃっていました。
この無言館の開館に尽力なさったのが福岡県飯塚市出身の画家・野見山暁治さん。また、九州・山口地方出身の方の作品も多くあります。
ぜひ足を運んで、何かを感じてください。

□ 無言館 →
http://www.mugonkan.jp/
□ 上田市観光 →
http://www.city.ueda.nagano.jp/kankojoho/
□ 信州・長野県観光協会 → http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
http://www.fujidream.co.jp/

森を歩く@志賀高原Part1

実は、中島の信州デビューの地は志賀高原。ウン十年前、高校のスキー修学旅行でした。
一面の雪で真っっっ白っ!の思い出ですが、「夏はどうなのか?」と訪ねてみたら!美しい山姿を背景に、白樺や針葉樹の森、草地や湿原に花々…。
とーーーってもきれい!標高1600m、火山活動によってできた高原を、志賀高原ガイド・自然解説員の赤塚陽子さんに案内していただきました。

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九州人憧れの白樺。しかし、同じように白っぽい、でも白樺よりベージュっぽい色の木があります。それがダケカンバ。

でも、「幼木の頃は両方とも茶色味がある濃い色をしていて、大きくなるにつれ白くなっていく」=大人になると美白化なんだそうで、見分けるのが難しい時期があるのだそう。見分け方ポイントは、
1. 基本=白いのが白樺。ベージュがダケカンバ。
2. 幹に「へ」の字模様があるのが白樺。白樺は上に上に枝を落としながら成長していくので、枝を落とした後に模様が残るそう。人間の成長線みたいだなあ。
3. 葉の形が丸みのあるハート型なのが白樺。やや長い丸型なのがダケカンバ。しかもダケカンバのほうが葉脈の本数が倍くらい多い(例 白樺6:ダケカンバ11とか)。
これは、より栄養を通すための管を持っているということで、「ダケカンバのほうが白樺より高地で生息できる=寒さに強い」ことに関係してるみたいです。
標高1000~1500mは白樺、それ以上は雪に強いダケカンバが多くなります。生きられるところで生きてるんですね、カンバたち。
さらに、両方の幹に触ってみると…白樺はほんのりあったかくて、ダケカンバはヒンヤリ!温度が違う。
あたたかいから白樺のほうが春早く芽吹いて、ダケカンバはちょっとお寝坊さんらしく…。太陽の光を集めるのが上手なんでしょうね、白樺。
また、ダケカンバの皮は脂分を含んでいて、焚き付けにGOODなんですって。山で遭難した時に役立つ植物です。
また、ペラペラした皮が重なり合っているので、紙が貴重だった時代、この皮に手紙を書いていたことから『草紙カンバ』とも呼ばれていたそう。
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赤塚さんと歩いていると、光が入って明るい広葉樹の森から、しっとりヒンヤリ薄暗い針葉樹の森に移って行きます。
すると、鳥の鳴き声も違ってきます。「鳥たちも広葉樹が好きな子と針葉樹が好きな子がいて、それぞれの場所で生きているので、音が違ってくるんです。
この森でしか聞けない音、ですね」と、赤塚さん。ステキすぎるぞ、志賀高原!
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夏はヒカリゴケやオオヤマレンゲ、ギンリョウソウ(別名ユウレイタケ)なども見られます。
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緑と花々の夏が終わると秋の紅葉が始まり、赤や黄色、オレンジに染まります。
まさに色とりどり!背丈の低いレンゲツツジがオレンジ色になるので、赤みと白樺の白、さらに緑という色のコントラストが、腰の高さぐらいから楽しめます。
そして、冬は青空と真っ白の雪。…四季の志賀高原をこよなく愛する赤塚さんの案内で、すっかり志賀高原ファンになっちゃいました。

□ 志賀高原観光協会 →
http://www.shigakogen.gr.jp/
□ 信州・長野県観光協会 →
http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ →
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野沢菜のふるさと=野沢温泉村

野沢温泉村は長野県の北部、新潟県との県境近くに位置しています。読んで字のごとく!野沢温泉がある村であり、野沢菜のふるさとでもあるんです。
「野沢菜が誕生した畑がある」というので、野沢温泉観光協会事務局の小田切美幸さんに案内してもらいました。
なんと、健命寺というお寺さんの畑なんだそう。健命寺の八代目のご住職が京都へ遊学の折、天王寺蕪の種を持ちかえり、寺の畑に蒔いたところ、
蕪が小さく、葉が大きく伸びて野沢菜に変化したのだとのこと。安藤さんが放送で教えて下さったことには「天王寺蕪は、その名の通りもとは大阪の蕪。
それが京都に移って行って、さらに信州に移って野沢菜になったんだねえ」と。おおお。なーるほど。おもしろーい!なお、健命寺の畑の野沢菜は、交配防止のためほかの野沢菜とは離して栽培が続けられています。
もう、250年以上も守り続けられていて、健命寺の種は「寺種」としても売られている貴重品です。
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また、野沢温泉観光協会では、野沢菜のスペシャルな通信販売活動を行っています。その名も「野沢温泉 のざわな蕪四季会社」!
『蕪主』として出資すると(1口6000円~)『蕪券』が発行され、野沢温泉で漬けこんだ野沢菜漬けが宅配される…んですが、
「発送だけだとただの通販でしょ。四季折々の野沢温泉村の情報を『蕪四季思情(かぶしきしじょう)』として発行したり、
野沢菜を大きく育てるために間引きをしたものを温泉でゆがいて送ったりしてるんです」と。ほかにも『蕪四季配陶(はいとう)』として野沢菜の絵皿が送られます。
また『蕪四季配○(はいとう)』として○に入るトウの字が毎年違うっていう企画も行われてます。
ちなみに去年は配稲でお米が、おととしは配套でオリジナルロゴ入り軍手が、その前は配籐で籐で編んだ楊枝入れ(くろもじの楊枝入り)とか、
配湯で岡本太郎デザイン“湯”文字入りてぬぐいとか…。親父ギャグぽいけど、すてき!大好き!
ちなみに野沢菜の日=11月1日には『蕪主総会』が開催されます。出資者と野沢温泉村のスタッフなどがいっしょに、山歩きしたり、
野沢菜の収穫をしたり、地元食を楽しんだりするイベントなんですって。かれこれ26年続いているこの取り組み。
毎年600人くらいの蕪主さんが出資なさるそうです。あああ。絶対参加したい~。
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□ 野沢温泉観光協会 → http://nozawakanko.jp/
□ のざわな蕪四季会社 →
http://www.nozawakanko.jp/information/kabunushi.php
□ 長野県観光協会 → http://www.nagano-tabi.net/
□ FDA フジドリームエアラインズ → 
http://www.fujidream.co.jp/