Monthly Archive for 6月, 2015

曇っても上高地!(大正池~河童橋)

松本市を代表する、いや、日本を代表する景勝地、上高地。標高1500mの緑に包まれた空間には、梓川の清流が流れ、空に向かって穂高連峰が美しい稜線を描き出しています。
今回はあいにくの曇り空でしたが、穂高の山々の山肌と残雪の部分とのコントラストが、よりくっきり!なんだかシャチみたいだなあ…ってビジュアルでした~。
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今回は初めて、大正池から河童橋までの遊歩道を歩きました。
距離は約3.5km。大正池は、上高地に入る道路の入り口側に近いのですが、奥の河童橋あたりで見るより穂高連峰が近く見えるんです。
大正池は、そばにある火山・焼岳の大正時代の噴火によってできた池で、池からにょきにょき姿を現す立ち枯れの木々が特徴だったそうですが、今ではその数が激減。
ほんとに枯れちゃったのか朽ちちゃったのか…残念ですが自然のなせる業ですから。
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河童橋に向かって梓川沿いを歩きます。印象的なのは、川原の白い石、もこもこと柔らかく連なる緑の木々、そして蛇行する梓川の流れ…。
以前、五千尺ホテル総支配人の田中寿穂さんが「大きな荷物は先に宿に送っておいて、歩けるだけの必要最小限の荷物だけ持って上高地入りするのがいいんだよ」とおっしゃってた意味がよーーーくわかりました。
今回はツアーなので、バスに置いたままでバスセンターまで運んでもらえましたが、次回個人で来る時は、送りつけパターンにして、大正池から宿泊先まで歩きたいですねえ。
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この道のりを案内してくれたのが、河童橋のそばの五千尺ホテルを基地として活動している「上高地ナショナルパークガイド」のガイドネーム“アディ”こと西岡悠真さん。
西岡さんも新緑の季節が大好きだとおっしゃいます。「新緑がきれいで、残雪の穂高が見えて、人が少ない。最高です(笑)。
人が少ない分、ゆったりと自然が楽しめて、気温も低い時期なので空気が澄んでておいしいんです」と満面の笑み。
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また梅雨の時期だっておもしろい!とすすめてくれました。「山野草の中には雨対策をしているものもあるんです。
下向きに花を咲かせて花粉を流されないようにしたり、とか、葉が水をはじく構造になってて雨水で汚れを落としたり、とか、上向きに筒状の種がついて雨水が溜まったら流されて増えていく種、とかあるんです。
そういう植物の工夫を見るのも梅雨時期ならではの楽しみですね」と。おおお。これはやはりガイド付きでないと!
ちなみに下向きに咲くのはアマドコロ。赤ちゃんの人差し指くらいの大きさの花でした。山菜としてもおいしいらしいです。
河童橋のすぐそばにも咲いてましたよ~。
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他にも、年に1~2回だけ、梓川が真っ茶色になるのが見られるのが梅雨時期だそう。
雨の多い時期に累積雨量が6~70mmになると茶色くにごるのですが、そこに流れ込む清水川(河童橋のすぐ上流)は、どんなに雨が降っても濁らないので、清水川と梓川の合流点では透明と茶色の全く2色にきっぱり分かれていて、激レアな景色なんだそう。さらに、雪解け水や梅雨時だけ流れていて、夏になると消えてしまう沢もあるとのこと。
やっぱり梅雨の上高地も魅力的~。もちろん真夏は最高の避暑地!梅雨旅も避暑旅も上高地がおすすめです。
□ 上高地公式 → http://www.kamikochi.or.jp/
□ 上高地ナショナルパークガイド → http://npg-alps.net/
□ 上高地五千尺ホテル → http://www.gosenjaku.co.jp/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/

山菜三昧~!

山の恵みあふれる信州は、山菜天国!ゴールデンウィーク頃から6月始めくらいがベストシーズンです。
「安藤さん行く!新緑の信州満喫ツアー」でも、山菜を味わいまくりました。
乗鞍高原では、地元の宿や食事処のおかみさん会特製の「山菜のお弁当+天ぷら」!うりっぱ・こごみ・うど・つる菜・うとぶき・いらくさ…。???。知らないものばかり(驚)。
卵とじや胡麻和え、酢の物や一夜漬け、炊き込みご飯まで、どれもおいしいっ!
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「乗鞍のおかみさんたちは、料理名人で保存名人なんですよ~」と自慢げに笑うのが、のりくら観光協会コーディネーターの中原由紀子さん。
今年は2週間くらい収穫時期が早かった山菜を、しっかり保存~調理して、たくさんの種類が食べられるようにしてくださったんだそうです。
私たちが、多種多様な山菜に驚き喜ぶなか、中原さんにも発見があったそうで。
それは「いらくさ」についてのこと。シソに似た感じの葉っぱを天ぷらで出してくださっていたのですが、ツアーの参加者が「福岡のと、ちょっと形が違うけど葉っぱが似てて“いら”っていうの」と、さらに「いらの茎をぱーん!って叩いて遊んだのよ~」「そうそう、やったやった~」と盛り上がったんだそうです。
中原さん、「こっちの“いら”は茎にとげとげがあって、ぱーん!なんてやったらかゆくなるだろうけど(笑)。
でも、形が似てるって。味も似てるんじゃないかなあ。私も九州に行きたくなっかった、いらを見に。地図上では遠いけど近いですよね。
うれしい。“また来て”って言いやすくなりました~」って、その時のやり取りで感じたことを楽しそうに話してくれました。
違うけど同じようなものがあって、距離感を感じつつ食べてくれた…そんなおもしろさと嬉しさだったそうです。
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また、山菜とサバ缶(水煮)で作ったお味噌汁が激ウマ!なんです。山菜料理の定番ごちそうだそうで「この時期、スーパーマーケットからサバ缶が消えるほど」と、中原さん。
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初日にお昼ご飯をいただいた『村の駅アルプスの里』代表取締役の奥原捷人さんも、山菜とサバ缶の組み合わせが最高のぜいたくだと力説します。
「山菜採りに行く時に、鍋と味噌、そしてサバの水煮缶を持って、おにぎり持って行くのね。
で、採ったあと、沢へ降りて水を汲んで、ウド汁とか山菜汁とか作るの。これが一番贅沢。その時のおにぎりのおいしいこと!」と。
また、出してもらったウド汁に天然ものと栽培ものを両方入れてくださって、味の違いを教えて下さいました。天然物は苦味があるんですよ~。
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松本市街地にもどって、『佐廼春(さのはる)』での夕食でもコシアブラや根曲がり竹などの天ぷらをいただき、大満足。来年は山菜を採って食べたいなあ。
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□ 白骨温泉 → http://www.shirahone.org/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/

美人になるわ!白骨温泉

「あたし、美人になってくるわ!」と、中継リポートをおちゃめな発言で締めくくった安藤さん。
はりきって訪ねたのは白濁のお湯・白骨温泉。読み方は「しらほね」ですからねっ!
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温泉成分が湯船にくっついて白く固まる様から「しろふね」温泉と呼ばれてきましたが、固まり方が骨のようにも見えると、中里介山の小説「大菩薩峠」で『白骨温泉』と書かれたことをきっかけに「白骨=しらほね」にネーミングが固まりました。
『3日入ると3年風邪をひかない』と言われる白骨のお湯は、さらりとなめらかでやわらかい!で、湯からあがるとつるつるさらさらのお肌になるんですよ~。
今回、安藤さんと旅の仲間は白骨温泉公共野天風呂に入浴~。うっすら白く濁った湯船からは、新緑が目に眩しく、川の流れが耳に心地よい…。
湯上がりのみなさん…あれ?なんか、つるんとさわやか?心も身体も毛穴の奥深くの黒ずみが取れちゃった感じ?
ここからさらに旅の仲間感がアップしていったんですよねえ。白骨温泉、団結力にも効果あり?
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□ 白骨温泉 → http://www.shirahone.org/

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乗鞍岳の雪の回廊

6月8~10日まで、西日本新聞旅行とのコラボレーションで実施した旅「安藤豊さんと行く!新緑の信州満喫ツアー」。
25人の旅の仲間と出かけたハイライトのひとつが「乗鞍岳の雪の回廊」。
道路の両側に高さ7~10mくらいの雪の壁ができていて、その壁の間をバスが通り、壁のそばまで歩いていけるんです。雪の壁、そばに立っているだけでひ~んやり~!どころかスースー寒いっ!スーパーマーケットの冷凍庫の前みたいな寒さ。触ってみると圧雪されていて硬いんですよ。この壁、乗鞍岳山頂に向かうエコーラインという道路を通行できるように除雪した雪によってできたもの。
これが除雪車。福岡じゃ絶対に見られない車ですね。
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この壁があるあたりは標高2600mくらい。実は平地と比べると酸素量が70%くらいしかないんです。
だから、上り坂ではちょっと「はあはあ」息が切れます。血中酸素濃度の具合によっては高山病っぽくなる人もいるそうです。
ふらっとしたり、頭が痛くなったり、心臓がばくばくする感じだったり。ちなみに高山病って、子供の方がなりやすいそう。
また女性より男性の方がなりやすいんですって~。でも、標高の低いところに移動して30分もじっと休んでいれば快復!ご安心ください。
バス停のちょっと上の方の大雪渓では、春山スキーやスノーボードを楽しむ滑りの上級者たちが滑ってるわけですよ。7月くらいまで可能だそう。
6月末までは雪の壁を見る「春山バス」ですが(だんだん壁の高さは低くなります)、7月からは「ご来光バス」=超早朝に出発して朝日を見る便が登場します。
また、標高2702mの畳平までバスが通ります。
これらのバスを運行しているアルピコ交通の期間契約社員・河西史郎さんは「これがね。日本最高の高さまで行けるバスなんですよ。
で、畳平から1時間30分くらいで山頂の3026mに立てるんです。
ちょっとがんばれば行けるので、帰って、知らない人に“3000mの山頂に行った”って自慢して」と、笑ってアドバイスをくれました。これ、いい案!実行したい!

□ のりくら観光協会 → http://norikura.gr.jp/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/

松本市時計博物館

日本と西洋の古い時計を、できる限り動かして展示している「松本市時計博物館」。
何たって、博物館の建物自体に日本一大きな振り子時計がくっついているのがスゴイ!
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700点近いコレクションの中から、館内には常に110点あまりの時計や関連資料が展示されています。
館内を、時計技師の西沢勇雄さんが案内してくださいました。展示されている古い時計たちのすべてを、分解、掃除、修理、手入れしてらっしゃる方です。
圧巻なのは、大人の背丈をゆうに超える大きな時計。高さが2mあるものを「グランドファーザー・クロック」、1.8mくらいのものを「グランドマザー・クロック」というそうです。
おおお。じゃあ歌の「大きな古時計」は、持ち主もおじいさんだし、時計のサイズもおじいさんだったわけですねえ。
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また、手のひらにのるサイズの「ミニッツリピーター」なる時計は、音だけで時間がわかるんです。
3種類の音で時・15分ごと=クォーター・1分ずつを伝えます。これができたきっかけは、かのフランス王妃、マリー・アントワネット。
フランス革命時、投獄され、暗い牢の中で時間がわからないと嘆いていた彼女のために、時計職人が作ったものだそう。
もともと時計が大好きで、贅を尽くしたこだわりの時計を職人たちに作らせてきたマリ―・アントワネットだからこそ、職人も作ってさしあげたのだ、と西沢さん。
今も、視覚障害の方などのために使われている方式だそうですよ。
また、文字盤がローマ数字になっている時計をお持ちの方、よーく数字を見て下さい。
4は…。ローマ数字だとⅣのはずですが…IIIIになってるでしょう?これ、時計でしか使われない文字なんですって。
原因はフランス王シャルル5世。自分の5世を意味するVからIを取るという発想が嫌だ!と言って時計に使わないよう指示したんだそう。
困った時計職人は「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲときてるんだから、じゃあIIIIで代用いたしましょう」と対応を決定。そこから時計の4はIIIIが定着しました。
フランス王のエゴで時計からⅣの文字が消えましたとさ。松本市時計博物館にある700近い時計の中でもⅣが使われているのは、たった2つだけだそう。
それから、時間になると小窓から鳥が出てくる鳩時計。日本では「鳩時計」って言いますが、本場のドイツでは「カッコー時計」って言います。
輸入されてきた時、直訳するとカッコー=閑古鳥となる、お店などのお祝に贈るのに「閑古鳥」はまずい…となって、鳩時計とネーミングされたそうです。
他にも江戸時代の和時計だとか、ナポレオン3世が徳川慶喜に贈ったという時計、散髪屋さん用の鏡に映して普通に見えるよう逆回転する時計など、面白い時計もたくさんあります。
また、明治の初めに定時法が採用され、量産されたかけ時計がアメリカから日本に持ち込まれた時、それを郵便局に納めさせ、
みんなが時計を読めるようにさせたのは福沢諭吉の偉業のひとつだ、とかおもしろい逸話もたくさんあります。これは、ぜひ解説付きで堪能していただきたい。
「ぜんまいで動いているからこそ100年を超えても、きちんと手入れさえすれば動くんです。
古くなったら使い捨てる…はないものを感じていただきたい」という西沢さんの思いも一緒に受け取ってくださいね。
また、蓄音機のコレクションもあり、定期的にミニコンサートも行われていますよ~。
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□ 松本市時計博物館 →

http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/wordpress_index-p_197-htm
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
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