Monthly Archive for 5月, 2015

楽都・松本の舞台=まつもと・市民芸術館

クラシック音楽ファンなら誰もが知っている「サイトウキネンフェスティバル松本」。
世界的指揮者・小澤征爾さんが総監督を務め、世界中から優れた音楽家が集結する音楽の祭典で、1992年から毎年夏に松本市で行われ続けています。
小澤さんの恩師・斎藤秀雄さんの名前を冠してきましたが、今年から『セイジオザワ松本フェスティバル』に名称が変わります。
でも、内容は変わりませんのでご安心を。サイトウキネンオーケストラを中心にオペラやコンサート、教育プログラムなどが展開されます。
私は、中継配信されたスクリーンコンサートでしか体験していませんが、小澤さんが指揮をすると、何か音がスゴイ気がするんです。
素人耳にも違う感じがあるんですよねえ。という意見に同意してくれたのがセイジオザワ松本フェスティバル実行委員会(松本市国際音楽祭推進課主任)の小川敏由さん。
2010年からたずさわってらっしゃるのですが、1年目は小澤さんが体調不良のため7分間だけ指揮をした年。
そのリハーサルを聞いた時…「鳥肌が立ちました。衝撃的で。もう、どかーーん!って感じですごかった」と、振り返ってくださいました。
さらに「小澤さんもですけど、世界から集まってくるサイトウキネンオーケストラが違うんじゃないかと思います。
23年やってきて同じ釜の飯を食べてきてるつながりがありつつ、新しい人も入ってくる。和気あいあいだけとは違う緊張感が独特の雰囲気です」と、おっしゃいます。
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松本市観光大使で女優の秋本奈緒美さんも「その時期はね、もう、まさに世界が全部松本に集中してる感じなのっ!」とおっしゃるほど。
今年のセイジオザワ松本フェスティバル(OMF)のプログラムの中ではベルリオーズ作曲のオペラ「ベアトリスとベネディクト」が、まつもと・市民芸術館で上演されます。
客席から見えているステージの広さの4倍の空間がステージ周りに広がる市民芸術館だからこそ、大がかりなオペラも上演可能だといいます。
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また、客席のイスは一番後ろの列が明るい赤で、ステージに近づくにつれ暗い赤になり、ステージ上は黒。これは、お客様が舞台に集中しやすい様式なんですって~。
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天皇皇后両陛下がご覧になったお席はここ~。
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また、まつもと・市民芸術館の大ホールは天井が上下して客席を800~1800人まで変える事ができるんです。
また、舞台の上に舞台を作ったり、ステージと客席の境をなくしたり、いろんな使い方もできるんです。
おもしろい使い方を堪能できるのが秋本奈緒美さんも出演なさる「空中キャバレー2015」。
串田和美さん演出、アコーディオンのcobaさんが音楽を担当なさる舞台です。
「お客さんは搬入口(大道具や照明、舞台装置などを運び込む業務用出入口)から入るんだけど、まずそこではマルシェが開かれてて特産品とかを売ってるのね。
その間をパフォーマーがウォーミングアップしてて。
黒幕の向こうにに入っていくとワゴンがあって、楽団がいて音楽が響いて、お客さんも出演者もみんなで踊ってると、突然芝居が始まるの!」と、秋本さん。
うおお。おもしろそうだ~。7月7日~26日の公演です。また、芸術館でのお稽古は特別だそう。
「ここは稽古場?こんなロケーションでいいの?っていうくらいなの。全面ガラスの目の前は芝生で遠くにはキラキラした山が見えてて。
“もういいか稽古…”ってぽかーんとしちゃう(苦笑)」とのこと。
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秋本さんのおっしゃる芝生は、誰でも入れる屋上のトップガーデンにあります。
北アルプスと美ヶ原高原の王が頭などが見渡せて、ほんとにいい気分になります。
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また館内にも誰でも入れるエリアがあって、宝塚ごっこができそうなくらいの大階段や、すりガラスが水玉模様みたいな壁のロビーは自由に過ごせるんです。
まつもと市民・芸術館の百瀬学さんは「トップガーデンでは近所の会社で働く方がお昼ご飯食べたり、近くの保育園の子たちが雨の日にロビーで遊んだりしてますよ」と、笑います。
スペシャルな場所であり、日常の場所でもある。芸術の神髄をついてる気がします、まつもと・市民芸術館。
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□ まつもと市民芸術館 → http://www.mpac.jp/

□ セイジオザワ松本フェスティバル → http://www.ozawa-festival.com/
□ 空中キャバレー → https://ja-jp.facebook.com/kuchucabaret
□ 秋本奈緒美ブログ → http://ameblo.jp/akimoto-naomi/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/

松本市美術館で草間彌生!

世界的に活躍するアーティスト草間彌生さん、御年86歳。出身地である松本市の松本市美術館では、常設展として草間さんの作品が楽しめます。
何といっても、建物正面の巨大モニュメント『幻の華』は圧巻!世界最大の屋外草間作品だそうです。
今までこのモニュメントをバックに何度も記念撮影してましたが、なんと!モニュメントの足元にある水路を超えて、作品の真下に入っていいんだそうですよ!
地面の模様も実は網目=作品の一部なんですって。もう、大興奮!作品なので触っちゃダメですが、下から見たモニュメントはまた見え方が違う~。
教えて下さった松本市美術館学芸員の渋田見彰さんに心から感謝!です。
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館内の展示で、私のお気に入りは『傷みのシャンデリア』。
鏡とアクリル板を組み合わせた作品で、一つだけ置かれたシャンデリアが反射されて、反射が反射を呼び、永遠にシャンデリアのきらめきが展開されていきます。
衝撃が強い『鏡の通路』は、空間自体が作品になっています。渋田見さんの解説によると「遠くまでつながっているオブジェの中に、ぽつんと鑑賞者が入っている。
それを含めて遠くまで広がっているイメージが見えるはず」と。
幼いころから現在に至るまで草間さんを襲い続ける幻覚症状や男性への恐怖心など、恐れからインスピレーションを受けて作品を作っていくことで、草間さんはそれらの恐怖を乗り越えるということを繰り返している人だということも教えてもらいました。
そして、現在、平面作品のみならず、アルミや鏡を使った立体作品や屋外のコンクリートなどを使った作品が生み出されているのは「草間さんの頭の中にあるイメージをどう形にするのか、手段が選べる時代になった」からだと、渋田見さん。
「昔は、本人の中でイメージがあったけど形にする術がなかった。今は、各技術者と協力して技法を選び、作品作りがすすんでいる。
それも含めて草間さんの魅力」だともおっしゃいます。「草間さんは、自身の苦しみを作品にすることで客観視し、苦しかったことが武器となって本人を助けているかもしれない」と解説する渋田見さん。
だから、それを感じ取ってしまう鑑賞者も多くいて、感情が昂って涙が出たり、嬉しくなったり、疲れることもあればHAPPYになることもあるのだそう。
「観る人の気持ち、受け入れる側の変化で同じ作品でも見え方ががらりと変わる。日をおいて、違う季節に、また生活の変化後に観ると、感じ方が変わるかもしれませんね」と。
学校を出たあと松本で過ごすも世に認められず、28歳で単身渡米。16年後に帰国し東京で活動を続ける草間さん。
松本の町が草間彌生さんにもたらしたものって何なのでしょう?
渋田見さんは、まず草間さんの生み出すモチーフの中に植物がたくさん使われている点を挙げてくれました。
松本の自然に囲まれていたからこそ生まれたイメージだと。
そして、もうひとつ、当時の松本に草間さんを受け入れる度量がなかったこと、とおっしゃいます。「松本が私を認めてくれなかった」という思いで旅立っていった草間さん。
もし、受け入れられていたら今の草間さんはなかったかもしれない。
草間さんにとって幸せだったかはわからないけれど、松本だけでなくその時代も草間さんを受け入れられなかったことが今の草間さんをつくるきっかけかもしれません、と。
今、複雑な思い出のある故郷・松本市美術館に、草間さんの初期作品がたくさん展示されています。
渡米前に作品の多くを焼き払った草間さんですが、本人が取っておいた作品とご両親が隠して保存していた作品が、ここに預けられ展示されているのだそう。
入場料なしで屋外作品と草間さんデザインの自動販売機、ショーウインドウが楽しめますし、松本市美術館オリジナルの草間彌生グッズも要チェック!です。
中庭は、一息休憩…にもおすすめ。
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□ 松本市美術館 → http://matsumoto-artmuse.jp/
□ 草間彌生 → http://www.yayoi-kusama.jp/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/

国重要文化財 旧開智学校

明治6年に建てられた国内最古の小学校のひとつが旧開智学校。
東西南北を示す風見を乗せた八角塔や輸入物の色ガラス、バルコニーに天使の彫り物(でも太眉の童子)、白く縁取りされた縦長の窓枠にブルーの壁…。
擬洋風建築というのだそうで、地元の大工さんが東京の洋風建築を視察したり研究したりして建てたものです。
ここは外から見るだけじゃ、その面白さは半分もわからない!学芸員の遠藤正教さんに案内してもらいました。
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昔の教室で、昔の机に座り、昔の子供たちの学んだ内容を知ると…愕然とします。
ハイレベル~!例えば当時の小学校4年生への国語の試験問題=「出産祝いの文章を書きなさい」とか。
歴史では「赤穂浪士の乱はなぜ起こったのか、その原因を書きなさい」とか、「徳川吉宗の人となりについて書きなさい」とか出題されていたそう。
満点取ってる子供がちゃんといたそうですよ。また小学校3年生の算数では「一昼夜に156000回転する水車は1時間に何回転するか」とか。
ううむ。現代になるほど、日本人はだんだんバカになってんじゃないか???
また、旧開智学校では『子守教育』なるものが盛んでした。
働きに出されているため学校に行けない子供たちのための授業で、日本全国で行われていましたが、松本のそれは、開智学校で子守教育所として組織化されたものでした。
子守を任されている幼い子供をおぶって机の前に並んだり、運動場で手をつなぐ小学生たちの写真が残っています。
年間7~80人が入学しましたが、出席日数不足などのため、卒業できるのは1割程度だったといいます。
明治45年の卒業式で読まれた答辞が展示されています。雇主と先生への感謝を短い言葉でつづった文章は、涙を禁じ得ません。
ほかにも、芸者の置屋などで働く子供たちのための出前授業も行われていたそう。
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また、視覚障害の子のための教育は盲学校へ、幼児教育は市立幼稚園へ、中等教育は県立の深志高校へと引き継がれていきます。
子供たちにもっと本を読んでほしいと教室を改造して作られた図書室が松本市立図書館に、歴史資料を集めた資料室が松本市立博物館に発展していきます。
「小学校の枠組みにとらわれず、いろんな学びの場を整備しようとした取り組みが、今も役だっている。
それが旧開智学校の特徴のひとつです」と遠藤さんがおっしゃってました。そして、ずっと学校として使われていたため、いろんな資料が残されているのも特徴なのだそうです。
さらに、この学校を創設する時の資金の7割は当時の町民(市民)からの寄付だったといいます
。すべてひっくるめて『学都・松本』の象徴だなあと、痛感しました。
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新緑の乗鞍高原

標高1500mから3000mの乗鞍岳山頂まで広がる乗鞍高原。
四季を通じて豊かな自然に抱かれる場所ですが「その春は格別!」と力説してくれるのは『プチホテル アルム』の看板娘・斉藤真弓さん。
2月の「信州の寒さを訪ねるツアー」で、ランチをいただいた時に、熱い思いを聞かせてもらいました。

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ゴールデンウィークごろ水芭蕉が咲くと、その後一気に木が芽ぶき始めるのだそう。
で、「ニリンソウが咲いたり、カラマツが芽ぶいたり、白樺が芽ぶいてきて、まぶしい新緑になるのが5月後半くらい。そのころは山菜も一気に出てくるので忙しいんですけど」と、笑います。
そして、5月下旬~6月に小梨の木の花が咲くのだそう。「小梨って、つぼみが赤くて、咲くにつれピンクになって、最後は白なんですよ。
5月末は木の花がすてきです。ウワミズザクラが咲いたり…歯ブラシみたいな桜なんですけど。
白い花が咲く木が多いので、新緑に白い花、きれいなんです~」とも。あと忘れちゃならないのが山スモモ。
「お昼の青空に白い山スモモの花もすてきなんですけど、春の夜散歩での山スモモがいいんです。歩いてるとふわ~っと甘い香りが漂うんです。」と、真弓さん。
この山スモモ。実を加工した果実酒やジャム、サワークリームに混ぜられて、『アルム』の食事メニューとして提供されます。
真弓さん、自ら山スモモの木に登って、ゆさゆさ揺らして実を落として拾うんだと言います。「大きくても3mくらいですから」と笑いますが…いやいや。
「野生の熊も山スモモが大好きだから、取り合いになるんです。先に取らなくちゃ(笑)」なんてコメントも。
「実は、私、木に登ってて、本当に熊に間違えられたことがあるんですよ~。もう、恥ずかしすぎて木から下りられなかったこともあります。」………。
ワイルドと言うか、おちゃめというか(笑)。ちなみにこの山スモモ、乗鞍高原の道路沿いにたくさんあるんですが、歴史がらみの理由がありました。
「このあたりには昔、武田信玄の掘らせていた銀山があって、そこに働きに来ていた鉱夫たちが、お弁当に入っていた山スモモを食べたあと、種をぷっぷっって、吐き捨ててたんです。
それが育って、今の山スモモに繋がってるんです。」と、真弓さん。
『プチホテル アルム』のお食事は、おかずだけでなく、おそばもパン(ロールパンやベーグル)もピザもデザートも、みーんな手作り。
パンがねえ~、もう、最高においしいの!ツアーメンバーのほとんどがおかわりしちゃったもんなあ。
また、自家製ふきみそを隠し味にしたピザは絶品です。真弓さんの笑顔とお話と一緒に満喫してください!
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□ プチホテルアルム → http://alumu.com/
□ のりくら高原観光協会 → http://norikura.gr.jp/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□  FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/

松本市観光大使=女優・秋本奈緒美さん

女優の秋本奈緒美さんは松本市出身です。秋本さんの思う信州・松本の魅力を伺ってみました。…の前に!やっぱり、美しい!
しかもかっこいい!そして…頭ちっちゃーーーいっ!私が半身前に出ているとはいえ、私が頭大きいとはいえ、この違い!
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さて、本題。秋本さん曰く「松本は、空気と水がきれい!“松本の雨は夜降る”っていうくらい昼は天気がいい時間が多いんです。
太陽の光が強くて、いつもキラキラしてる。そして、ほんとに山がきれいなの。富士山に次ぐベスト10がみんな見える。
で、街のそこかしこに歴史があって、町ならではのあったかさが残ってたり、すみずみまでキラキラしてるんですよね」と。
とっても納得。“キラキラ”って、松本を表現する時のキーワードのひとつな気がします。
秋本さんは、お友達が松本に来た時は、基本、ほったらかしで好きに過ごしもらう派だそうですが、迷っちゃう人にはまず、
国宝・松本城へ行ってもらって、天守のてっぺんから街をチェックしてもらうんだそう。
中町通り~ナワテ通り、そこから通りを隔てるごとにディープになっていく松本の城下町。「自分の着の向くまま歩ける町」だと、おっしゃってました。
確かに、自分の感覚を大切にする大人の街歩きにぴったりなのが松本だと思います。
また「私、“においフェチ”なのよ~」と笑う秋本さん。新緑の頃が一番のお気に入りだそうで、
「すがすがしい香りが松本じゅうに広がるの!」とおすすめしてくれました。ぜひぜひ、秋本奈緒美さんの愛するふるさと=信州松本へでかけましょう~。
6月8~10日「安藤豊と行く信州ツアー」を行いますよ~。詳しくは西日本新聞旅行へ。

□ 秋本奈緒美オフィシャルブログ → http://ameblo.jp/akimoto-naomi/
□ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/
□ 西日本新聞旅行 → http://www.nnpryoko.co.jp/
□  FDA フジドリームエアラインズ → http://www.fujidream.co.jp/