Monthly Archive for 4月, 2011

山々の恵み

映画「岳」。5月7日の公開を前に試写会をご覧になった方々から「よかった~」という声と同じく寄せられたのが「山がすごいねえ~」というひとこと。そうなんです。すごいんです。山で活躍する三歩(小栗旬)や久美(長澤まさみ)を近くで捉えた映像で感じる山のすごさと、上空から撮られた山のすごさの両方が堪能できちゃうんです、「岳」。

で、その山のすごさを実感できるのが、空から入る信州ルート=FDA(フジドリームエアラインズ)の直行便。FDA松本空港支店の大庭さん曰く「これはねえ、もう遊覧飛行に近いですね。富士山が見えて、日本アルプスの上空を飛んで山系がきれいに見えて…見てみないとわかんない素晴らしさですね。峻険な山々は、これまで見てきた山々と違う印象ですし、意外と近く見えるんですよね。実際に山に登った人にとっても新しい印象だと思いますよ」と。そ、そうか!実際に日本アルプスを登ったことがある人でも、上空からその山を見るという体験はしてないかもしれない!「ああ、あれが自分の登った山だ…」って、空から実感できるんですね。こりゃすごい。空から信州入りすると、“テンションが上がるオープニング映像で掴まれ、エンドロールのあとに嬉しいおまけ映像が付いている”…そんな映画を見たような経験ができるわけですよ!
 

 

そして、春の山の恵みといえば、山菜です。飲食店でも山菜料理を出してくださいます。しかも、自分で山菜採りに出かけていく方も…。そんなお一人、松本市内の料理屋「佐廼春(さのはる)」の女将さん・西村節子さんにいろいろお話を聞いてきました。山菜はお彼岸~6月くらいまで採れますが、最も多種出揃うのはゴールデンウィークから5月いっぱいくらい。でも、今年は春が遅かったので6月初めまではいろいろあるんじゃないか、ともおっしゃってました。ナズナ、ふきのとう、つくし、せり、たらの芽、山ウド、ふき、やまぶき、こごみ、わらび、こうれんば(ピーピー草)、こしあぶら…基本の天ぷらだけでなくおひたし、酢味噌和え、味噌汁の具、ほかにもいろいろ展開されます。目印にしている山の雪が溶け始めて黒い山肌が見えてきたら、それがGOサイン。「春になると、もう“お父さん、早く山、行こうよ。行こうよ”って、ねえ(笑)。春は家のことはやらないで、朝早くから山へ行ってるわ(笑)」と、節子さん。「山菜は鮮度」とも、言い切ってらっしゃいました。具体的に教えてもらってて驚いたのが、ふきのとうの色。明るい緑だと思っている私に、「黄色」とぴしゃり。雪の下に埋まっているのを手でそっと掻き分けて、ぱっと陽が当たった瞬間黄色になるのだとか。やわらかさ、甘さ、香りが違うんですって~。また、ナズナは、冬直前の野沢菜が収穫される頃から畑の脇に生えてるけど、それは採らないのだそう。「雪降った後と降らないのとでは、全然、味違う。冬越さないと採らない」と節子さん。雪の下から出てきたほうが甘みが強いんですって。また、2番目以降に育ってきたものは採らずに残しておくそうです。「丸坊主にはしないの。来年のために。」最初の芽吹きと2番目以降は育ち方が違うから見ただけでわかるのだそう。自然を大切に、自然を生かし活かすルールの中で恩恵を受けていらっしゃるんですね。ほんのり苦味を含んだ春の味。これに信州のお酒が合うんだなあ。ふふ。九州では口にできないようなおいしさが信州で待ってますよ。
 

 

 

※ FDA →  http://www.fujidreamairlines.com/

信州のおばちゃんのおもてなしの心

映画「岳」では、山小屋のおかみさん(市毛良枝さん)が深い優しさで山を訪れる人を、山で生きる人を包み込みます。山にいるおばちゃんのみならず、信州のおばちゃんは、飾り気がないけどあったかい人が多い気がします。お上手は言わないけど、その言葉には嘘がないというか…、ストレートな物言いと言葉にしたままの分量の思いが表現の中にある感じ、でしょうか。そんなおばちゃん達の気質がよく現れているのが「お茶」。昔から各家庭で、よく「お茶」しているのだそうで。「まあ、寄ってきましょ(お寄りになってください)」「お茶でも飲みましょ(お茶を飲んでいってください)」と誘い合って、お茶宴会が始まるんだそうです。しかも、九州人には想像も出来ないようなお茶会が。そんなこと聞いちゃったら、ねえ!お願いしました。「あたしをお茶に呼んでください…。」図々しいにもほどがありますが、願いを聞いてくださったのが、安曇野市の長谷川さん。84歳のおばあちゃまのやさしさに甘えさせていただきました。「普通のお茶しかないけど、まあ、よってきましょ。」と、コタツのお部屋に通していただきました。

さあ、ここで普通よそのお家にお邪魔したときのお茶を思い浮かべましょう。湯飲みに入ったお茶と、小皿にのったお茶菓子、もしくは大皿にお菓子やおせんべいが載っているのを各々いただく…感じが基本でしょうかね。信州では…。コタツの上にどーーーんとてんこ盛りのお茶菓子が、すでに鎮座しています。あ、あれ?おばちゃん?4人でこんなに?山盛り?と思ってたら、おばちゃん、どーん、どーんとお漬物を並べます。野沢菜~。大根×2種類~。赤ダイコン~。梅漬け~。煮物~。おやき~。お、おばちゃん…。もうコタツに載らないよぉ…。で、お茶がこぽこぽこぽ…。しかも、お茶が…どんどんどんどん、注ぎ足されるんです。ちょっと減っては、こぽこぽこぽ…。半分過ぎては、こぽこぽこぽ…。「これは、部活動の酒宴ですかっ!?縦社会の飲み会ですかっ!?」って、突っ込みたくなるくらいエンドレス…。湯飲みが空になることはありません。おばちゃんの傍らにはポットが置いてあるままです。おばちゃん曰く「そうだねえ。終わるまでお茶注いでるわ…。1時間でも1時間半でも、ここらでは最後まで飲んでるねえ。」しかし、何杯か飲んでもお茶の色が出続けるんですよねえ。お茶の葉は普通に売ってるのだよ、とおっしゃってたから、やはり信州のおいしいお水のなせる業かもしれません。
 
この「お茶」に漬物はつきものだそうです。「11月は、みんな漬物で一生懸命だで…」という長谷川のおばちゃん。「奈良漬はどこの家でも年じゅうある。」「野沢菜は春になるともう味が変わる。1番は1月だあねえ。」「大根はカタ大根は塩強めで5月6月までもたせる。早漬けは塩あまで秋に漬けて…。」などなど、お話の中から、野菜を上手く保存食にしていく信州の知恵がうかがえます。同行してくださった安曇野市職員さん曰く「野沢菜はよその家で食べるものだと思ってます。うちのより絶対よその野沢菜がおいしいんですよ」と。おばちゃんも「人のはおいしいねえ」と。どの漬物もすごく美味しかったんですが、驚いたのは“梅漬け”。カリカリ小梅だろうと思ってたら…、甘いんです、梅漬け。聞くと、氷砂糖で漬けるそうです。「自分は大人になるまで、梅漬け=梅干しだと思ってて“どうして酸っぱいって言ってるんだろう?”と疑問に思ってました」と安曇野市の方。おおお。食文化の不思議、ですね。そして、じもてぃな方々が披露してくれたのが、信州人の漬物の食べ方!鉛筆を持つように爪楊枝を持って、指と楊枝で漬物をはさんで口に運びます(下写真参照)。しかも煮物もこの方法で食べちゃいます。すごい~。
 
で、信州土産としても人気の野沢菜のお漬物ですが、おばちゃんから…「野沢菜は、ここで食べなきゃ。持ってくと味、変わる。空気にふれると、味、変わるんだろうね。おいしいの食べたきゃ信州に来なきゃあ。」との発言。おおお。名言だわ。3~4人であっという間にポットが空になっちゃう信州のお茶。これから、観光体験コースで各地で定番化してくださらないかなあ。そうそう、信州ではたくさんのメンバーでコタツを囲めるように「長座布団」なるものがありました。これで2人×4辺で8人いけちゃいますもん ね。日々の暮らしに違いがあって、やっぱり旅は面白い発見があります。映画「岳」を見て、FDAの直行便に乗って、ぜひ、信州でいっぱい面白いことを見つけてくださいね。
※ FDA →  http://www.fujidreamairlines.com/
  

 

岳都=学都=楽都=松本

映画のタイトルそのままに「岳」の都、松本市。街の東側に王ヶ頭や王ヶ鼻を含む標高2000mの美ヶ原高原。西側に常念岳や槍ヶ岳、穂高連峰など3000m級の山々が連なる北アルプスがあり、市内のいたるところから美しい山姿を見ることができるのです。
「学都」、学びの都としての表情も多彩ですが、今回ピックアップするのは「旧制松本高等学校」。2万坪の敷地に、大正10~11年に建てられた木造西洋建築の校舎と講堂が残っている国指定の重要文化財です。当時の敷地に当時の校舎・講堂があるのは日本でココだけだそう。ヒマラヤ杉に囲まれた旧制松高は、戦後信州大学文理学部になり、現在は松本市民の生涯学習の場「あがたの森文化会館」として活用されています。旧制松高のOBには、映画監督の故・熊井啓さん、作家で医師の北杜夫さんなどがいます。当時の雰囲気がそのまま残った建物は美しく懐かしい感じ。昭和の初めに建てられた私の母校を思い出したりしちゃいました。
 

  

館長の藤波由紀夫さんにいろいろ教えていただきました。明治時代に建てられたレンガや石造りの建物は重要文化財になって多く残されています。学校建築でも同様で、明治型の建物は結構残っていますが、その姿は国の威信を内外に示すねらいがあって、建物の全容を見るには建物そのものから離れなくてはなりません。国会議事堂をイメージするとわかりやすいのですが、離れて正面から見て威圧感を感じたり威容を感じさせるタイプですね。大正になると「西洋建築を木造で」という流れになってきます。日本の風土の中で生徒が学んだり人間性を育んだりするには木がいいだろう、と行き着くわけです。なおかつ大正ロマンを反映して、明治のように、いかめしい門で道路と敷地が区切られるのではなく、道路から入ってすぐ建物があり校舎全体が見えるように作られました。これには当時の文部大臣などの「高等教育であっても民衆と乖離した、かけはなれたところにあってはダメだ。むしろ民衆に近いところにあってこそ教育である」という思想を建物で表現したものだと言われているそうです。
旧制松本高校を誘致するために市民が立ち上がり、もともとあった大きな神社を移転させ、国鉄松本駅から一直線に道路を造ってできた学校には、松本の人々の中にある学問への思いがぎっしり詰まっているわけです。
 

 
また、旧校舎(あがたの森文化会館)の横には、松高と全国41校の旧制高校の資料が収められた「旧制高校記念館」があります。10代とは思えぬ達筆かつ思想的な落書きがあったり、制服や写真なども管理されています。寮歌のCDやてぬぐい、ほかにも旧制高校みやげがいろいろあり、おもしろかったですね。
※ あがたの森文化会館
   http://www.city.matsumoto.nagano.jp/tiiki/sisetu/kyoiku/agatanomorikaikan/index.html


そして「楽都」。毎年夏には、小澤征爾さんが総監督を務める「サイトウ・キネン・フェスティバル」が行われています。その際のオペラの会場になるのが、まつもと・市民芸術館です。病気療養中の小澤さんですが、今年のサイトウキネンで復帰なさるはず。詳しいプログラムは近日中に出てくるでしょうから、楽しみに待ちましょう。さて、この市民芸術館については、広報の今井浩一さんに教えていただきました。この建物は建築家・伊藤豊雄さん設計で、特徴あるデザインでもあることから国の内外から見学のお客さんも多いのだそう。ホールでのコンサートなどがない場合でもチケットのもぎりカウンターまでは自由に入れますので、建築そのものを堪能するのも楽しいところです。細い柱で作られていたり、壁際に大小さまざまな穴=飾りが配されていたり、緩やかなカーブを取り入れた階段や壁面など、普通の建物とは違うんですねえ。また、屋上のトップガーデンは芝生広場になっていて、自由に過ごすことが出来ます。松本は高い建物が少ないので、全方向的に眺められるのんびりポイントです。22時の閉館時間まで楽しめるし、夜は外壁が幻想的に光るデザインになってますので、これも要チェックです。
映画「岳」を見てから松本へ行くか、行ってから見るか…。GWの松本もいいですよ~。空気がきらきらですよ~。骨と骨の間にまで澄んだ空気と美味しい水を染みこませてきませんか?福岡-信州まつもと空港間は、FDAの直行便が90分で毎日結んでます!
※ まつもと市民・芸術館 → http://www.mpac.jp/
※ FDA →  http://www.fujidreamairlines.com/
  

 

蔵のまち・松本

映画「岳」。作品の中心になるのは、もちろん山ですが、街=松本のシーンも出てきます。街なかでも空気が澄んでて、それがフィルムにのっかってるのがまたステキ。実在のお店もロケで撮影され登場したりしています。
例えば、新人山岳救助隊員・椎名久実(長澤まさみ)の歓迎会が行なわれる居酒屋「萬来」。JR松本駅にほど近い、座敷とテーブル、カウンター席の4~50人くらい入るお店です。店内に入ると、「ああっ!ここにカメラを置いてお座敷に向かって撮ったんだ~」とか「ああ、ここにまさみちゃんと佐々木蔵之介さん(山岳救助隊長役)が来たのね…」なんて、すぐにわかります。「岳」宴会ごっこができますな。ふふ。大将の萬勝弘さんに撮影当日テーブルに出した料理を聞くと「松本の郷土料理中心ですね。岩魚の塩焼き、山賊焼、サラダ。馬刺し…も出したかな?」とのこと。ちなみに山賊焼とは、鶏肉をタレに漬け込んで大きいままから揚げにし、スライスして出される松本の料理です。店ごとにこだわりがあるのですが、萬来はにんにくやショウガをベースにした秘伝のタレと胸肉を使うのが特徴だそう。味そのものは薄めで、表面こんがり中がジューシーに仕上げるとか。ロケに日は、朝6時から夕方5時までぶっとおしで撮影が行なわれたそうで、料理を出す店のスタッフは厨房に固まって見てたそう。映画を見る時、チェックしてくださいね。さて、この「萬来」、登山客が多いお店なのだそう。登る前が登った後に必ず立ち寄るという人のいるとか。登山家の長谷川恒男さん(ヨーロッパアルプスの三大北壁の冬期単独登攀を世界初成功)も、山から下りるといつも飲みにいらしてたのだそうです。サインが店内にありました。居酒屋の前身は登山客向けの旅館だったので、その流れが今も続いているんですって。何となく山を感じられるような店内の雰囲気、ぜひ楽しんでください。
 
続いて街なかロケポイントは、女鳥羽川にかかる橋の上で右往左往する主人公・三歩(小栗旬)。この人、山の上ではスーパーマンなんだけど、街に下りると方向音痴になってしまうんですねえ。その右往左往の背後に見えるのが蔵の街並み。割とありこちで見られますが、一番雰囲気があるのが中町通り。360mほどの長さの通りに、蔵を活かした、また蔵風に建てたお店が並びます。和小物の店「三和」の庵谷陽子さんは、「お客様に『落ち着いた感じで昔みたいな雰囲気がいい』とか『小さいけれど独特の雰囲気だ』とか『個性の強いお店が多くておもしろい』とか言っていただくので、嬉しい」とおっしゃいます。女鳥羽川をはさんで武士の居住区と商人街が分かれてて、江戸時代から10代続く履物屋さんもあると教えてくれました。庵谷さんのお気に入りは、朝の山。「川のところまで出ると、きれいに見えるのよ。夕方もいいかなあ。」と、おっしゃいます。三歩がうろうろした橋の上から、山の姿を見上げましょう。
※ 中町通り → http://www.mcci.or.jp/www/nakamati/
 

 

 
そして、映画「岳」に出てくる美味しそう!なシーン。それが山頂で三歩がコーヒーを淹れて飲むシーン。おそらく雪を温めて淹れるんでしょう。標高2~3000mで飲むコーヒーの味…すばらしいだろうなあ…。…ん?んんん?ちょっと待った。気付いてしまったぞ、私。北アルプスの山々の雪解け水が地中深く浸みこんで、何千年~何万年の時を経て湧き出したのが松本の水ではないですか!ということは、三歩の飲んでるコーヒーにひけをとらないくらい美味しいコーヒーが、市内で飲めるということです。おすすめは、中町にある=女鳥羽川ほとりの喫茶店「まるも」。元々旅館からスタートして、そちらは100年以上。喫茶が加わって55年です。100年を超える建物、どっしりとした松本民芸家具が配された店内、そしていつもクラシック音楽が流れているのが「まるも」の特徴です。昨年90代半ばで亡くなられたマスターの後を継いでいるのがお孫さんの三浦文博さん。10年ほど前に神戸から松本に移ってきました。店内にクラッシック音楽が流れているのは、先代の「皆さんにクラッシックを聴いてほしい」という思いからだそう。先代は戦争に行って死にかけて、「生きて帰れたら、大好きな音楽を聴いていたい」と思ったそうです。おじいちゃんの思いを引き継ぎ「まるも」を続けていく中で、三浦さんが大切にしていることは“変えないこと”だそう。クラシック音楽も民芸家具も、建物も、そしてコーヒーの味も…。「何十年かぶりに、ここで青春時代を過ごした人が帰ってくるので、『変わってないね』って、『何年経って来ても懐かしいね』って言ってもらえるようにって思うんです。『街並みが変わっちゃってわかんない』ということが多いから、せめてココだけでも残るように、って思ってやってます」と、おっしゃいます。なるほど。その思いがあるゆえに、初めて来た私にとっても“懐かしい”店と感じられるのかもしれません。三浦さんが信州に来てびっくりしたのは「難しい話が好き」な人が多いことだったそう。政治の話とか熱心に話すお客様が、特に昔からのお客さんには多いそうです。ほかにも、一人で来て手紙書いたり、本を読んだり、友達とゆっくり時間を気にせず話しこんだり、みなさん思い思いに過ごされるようです。「観光客の方は、来てぱっとコーヒー飲んで、すぐ出られる…というのが多いんですけど、ぜひ、ゆっくり過ごしてほしいし、ぼーっとできる時間を提供するお役にたちたい」ともおっしゃってました。松本街なか散歩のひと休みには「まるも」、オススメです。
 

 

○ FDA → http://www.fujidreamairlines.com/

こころが洗われる山姿

今回の「さわやか信州レポート」は、映画「岳」公開記念スペシャルバージョンです。
日本アルプスを舞台にした山岳救助の物語で、原作は石塚真一さんのコミック(ビッグコミックオリジナルに連載中)です。主人公は、世界中の山を登り、山の美しさ・厳しさ・楽しさを知りつくした山岳救助ボランティアの島崎三歩。アルプスの山で生活しているこの男を小栗旬さんが好演しています。この世界に入ってきた新人の県警山岳救助隊員・椎名久美の成長を通して、山のちからや魅力、山で生きる人の強さや優しさ+αが描かれます。久美を演じるのは長澤まさみさん。彼女の新しい魅力を魅せてくれる作品になってます。そして、この映画「岳」が『松本CINEMA』認定第一号作品になりました。松本市を舞台にしてロケ撮影を行って制作されるなど、松本市の観光PRなどに資する作品が認定されるんだそうで、これは「さわやか信州レポート」でも応援しなきゃ!と、映画と関連して楽しめる信州・松本情報をお届けする次第です。
○ 映画「岳」公式サイト → http://www.gaku-movie.jp/

「岳」では四季を通して美しい日本アルプスの山姿が描かれ、ときめきをおぼえます。特に雪山!九州人には衝撃的な迫力なんです。「これは見てみたい!でも登りたいわけじゃない!」ってことで(苦笑)、山頂に立たずとも松本市内から楽しめる日本アルプスで十分感動モノなんですよ~。で、信州在住の九州人の意見を聞くために、フジドリームエアラインズ(FDA)信州まつもと空港支店支店長の大庭武さんを訪ねました。大庭さんは福岡県出身(北九州市生まれ)。転勤して一番感動したのは、3000m級の目の前にそびえる峻険なアルプス山系だったそう。九州の山がずんぐりしたやわらかさなら、信州の山は切り立ってるイメージだと。特に朝、6時頃目を覚ましてアルプスの山々を見ると、朝日が反射してきらきらオレンジ色に輝いていて「信州に来てよかったなあ」と、思うんですって。
 

やっぱり泊まって早起きして見なくちゃ!実は、日本アルプスを眺めながら朝食(ビュッフェ)が食べられるホテルがあるんです!それがホテルブエナビスタ!JR松本駅から徒歩5分ほどのスペシャルなホテルです。朝食がいただけるのは、14階のレストラン。広報の米澤芳子さん曰く「市内で一番高い場所ですから、ここでしか味わえない眺望をぜひ見て下さい。」と。オススメの個室の窓際にある横並びのカップル席をゲットすると…。おおおおおおっ!すごーい!窓の端から端までぶわーーーっと日本アルプスが広がります。きらきらした山姿を堪能しながら朝食をいただけるのです。米澤さんが「すがすがしい気分になって、今日も一日がんばるぞ!って思える場所」だとおっしゃったのが実感できます。光の当たり具合や雲のかかり方など刻々と表情を変える日本アルプスを眺めていると飽きません。気がつくと長時間居座ってしまいます。でも、ご安心を。朝食は、安曇野産こしひかりや信州そばに信州みそのお味噌汁、松本平で採れる新鮮野菜や毎日ベーカリーで焼くクロワッサンなど50種ものメニューが並んでますから。こんな幸せな朝ご飯、他じゃありえませんな。

○ ホテルブエナビスタ → http://www.buena-vista.co.jp/
 

そして米澤さんもうひとつのオススメが、桜の松本城。今年の開花予想は4月12日。満開は20日ごろでしょうか…?福岡より2週間ほど遅い感じですね。夜はお濠の水面に映る桜並木が、そりゃあ美しいのだそう。私は去年、桜の時期にプライベートで旅しましたが、国宝・松本城と桜、その向こうに雪の日本アルプス!という魂がぷるぷるするような景色に幸せいっぱいでした。福岡で桜を満喫しそびれたら、松本へ行っちゃいましょう!
FDAの直行便が夏ダイヤに変わりました。毎日、福岡空港発10時15分、信州まつもと空港着が11時45分です(帰りは松本発16時30分→福岡着18時05分)。映画「岳」を観てから行くか、松本に行ってから観るか…。どちらもおすすめです。
 

 
○ FDA → http://www.fujidreamairlines.com/
○ 新まつもと物語 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/