Monthly Archive for 8月, 2009

国宝・松本城とまつもと水巡り

松本市のランドマーク、国宝・松本城。安藤さんは修学旅行で訪れ、松本城の前で記念写真を撮ったそうで、それが45年くらい前?昭和の大改修が終わったのが昭和30年(1955)ですから…。うん、ぱっと見は、今見られる松本城と概ね同じはず??「印象に残っているのは、黒い城だったこと、天守閣の上からの眺め、階段が急だったこと…」だそうで。雨よけのために板に漆を塗った黒の色、はしごとしか言えない急な階段(斜度61°、一段40cmのところ有)、そして松本を囲む山々がずらーっと見渡せる天守閣からの眺め!安藤さんの青春時代どころではない、400年以上前の人々が見ていたのと同じ山姿を見られる、ロマンあふれる風景ですよ。おすすめです。あ、お城の全景を撮るなら松本市立博物館前あたりが撮影ポイントです。
 
そして、松本城から「水」をテーマに、歴史や街並みを歩いて楽しめるのが「まつもと水巡り」。松本は、周囲の山々から生まれ出る清らかな水が地下に蓄えられ、あちこちで湧き出しているところなんです。街の真ん中に湧き水が出てるなんてすごい!しかも、誰でも飲めるようになっていたり、各戸で魚を育てたり、モノを冷やしたりと当たり前に活用されていたりします。場所によって水の味が少しずつ違っていて、一人利き水大会開催させていただきました。お腹はたぷたぷ(笑)。ちなみに、松本は水道の水もとってもおいしいかったですよ~。
 
 
 
ぷらぷらと散策するのにいいサイズの城下町。湧き水もあるし幅6~80cmくらいのかわいいサイズで透き通った流れの蛇川や榛の木川の流れを楽しみながら歩いていると、小さな発見にわくわくします。街自体も蔵が多く残っていて、それがそのまま、また改装してお店やレストランなどなどとして活用されています。城下町らしく交差点ではなく鍵型にずらして道が通っているのもおもしろいです。
 
 
自由気ままに歩き回るのも楽しいですが、松本城のお堀の水の行方をたどる、平安時代から戦国・江戸時代そして現代に続く水などコースも設定されてますので、それを頼るのもオススメです。
水巡りはこちらを参考にどうぞ→ http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/water/
松本城 → http://youkoso.city.matsumoto.nagano.jp/wordpress+index.p+192.htm

木曽・上松町~赤沢自然休養林

「地元では“木曽は山と山の間に物干し竿がかかる”なんて言われてて…」などと聞き、「ま~た大げさな(笑)」と、思っていましたが…、本当!山と山の間に川と道と鉄道と町があるので、まっすぐ前を向いていても視界の両端に常に山の姿が入っているんです!「わ~。山が近い~。高い~。」なんて言ってはしゃいでいた松本に、木曽から戻ったら「あ、空が広い」と思ったほどです。生まれて初めて、ハイレベルな谷あいの町を体験いたしました。
その木曽でのオススメのひとつが、上松町にある「赤沢自然休養林」。“森林浴発祥の地”だけあって、その気持ちよさといったら!携帯電話の写真メールを受け取った会社の人々が、口をそろえて「癒された~」と言うほどです。
 
 
3年前からは「森林セラピー基地」としての役割もスタート。森林セラピーとは、森林の有効な成分によって心身を癒す新たな健康増進法です。ここでは「森林セラピードッグ」といって、一般的な健康診断メニューと森林浴のリフレッシュを組み合わせて体験できるのです。県立木曽病院のお医者さんが処方してくれるのは“最適な散策のしかた”。医師の診断を元に、NPOのガイドさんがペース配分やアップダウンの取り入れ場所、川のせせらぎの組み込み方を決めて、赤沢の自然を紹介しながら案内してくれます。8つあるコースの中で一番ゆるやかな「ふれあいの道」コースは往復2.8km。お年寄りでも1時間もあれば散策できるそうです。このコースは道自体がバリアフリーになっているので車椅子でもOKだそう。セラピー体験館は総ヒノキ作りです。建物のみならず、椅子やテーブルもヒノキ。すごーくいい香りがしましたよ。
 
ここは、木曽五木(ヒノキ・サワラ・ネズコ・アスナロ・コウヤマキ)を中心に木々の生命力を体じゅうで受け止められる場所ですが、最大の魅力は、樹齢300年を超えるヒノキの天然林(日本三大美林のひとつです)だということでしょう。「針葉樹で300年ものというのは、なかなかないと思います。」とおっしゃるのは、案内してくれた上松町役場の織田浩市さん(この方の名刺はヒノキの間伐材。いい香りがします)。しかし樹齢300年のヒノキ、幹周りは3mくらい?直径だと1mちょいかな?「想像してたほど太くない気が…。」と思ってたら織田さんが「木曽は寒冷地ですから、木が生育しづらいんですよ。だから、年輪が幅広くなく詰まってるんです。数えるのに針の先を使わなくちゃならないくらいに。だからこそ建築材として最高で、香りもすばらしく、神社仏閣で重宝されてきたんです。」と教えてくれました。さらに「五感で楽しむべきですから触っていいですよ」とのアドバイスに従い、接触!う~ん…なんか気持ちいいですぅ。

伊勢神宮の20年に一度の遷宮の際には、この林からヒノキの柱が切り出されるそうです。国有林になる前は皇室の御料林、その前は尾張藩の保護の下で守られたからこそ、今、樹齢300年のヒノキに出会えるんですねえ。ちなみに尾張藩はここを留山(とめやま)といって人が入って木を切ってはならない林とし、「枝一本腕ひとつ、幹一本首ひとつ」という厳しい刑罰をもって管理したそうです。
そしてここでの楽しみの中に「赤沢森林鉄道」があります。林内の一部、往復2.2kmを25分かけて、時速7kmで走るこの鉄道、レールの幅は76.2cmと狭いものです。客車は実際の材木運搬台車の上に客席をつけたものだそうで、カタコトと揺られながら涼しい風を受け、川のせせらぎを聞いていると、どんどんテンションがあがっていきます。気分は『世界の車窓から』。♪タラッターター、ターララ、ターラー…。あ、失礼。そうそう、切符は木製で~す。現役の機関車は新しいものですが、記念館には過去の機関車などが保存されていますよ。
 
赤沢自然休養林は冬期は閉鎖されます。オープンは4月下旬から11月上旬となります。早くも色づき始めた木もありましたよ。夏はさわやかに、秋は見事な紅葉が楽しみな場所です。
赤沢自然休養林→ http://w2.avis.ne.jp/~akasawa/index.html

美ヶ原高原その3

標高2000m。北アルプスなど雄大な山並みが360°広がる眺望と200種類以上の高山植物が魅力の美ヶ原高原。ここには、いうなれば“雲の上の美術館”「美ヶ原高原美術館」があります。4万坪の敷地に350の現代彫刻作品が展示されています。美ヶ原高原そのものを背景にした彫刻たちは、とにかく大きくて迫力があって、ユニーク!小さい子供から「芸術には疎いんだけど…」という私のような人まで、間違いなく楽しめるおもしろさです。
  
ブロンズや鉄、石などいろんな素材の彫刻が点在している園内は、ささっと歩いてもゆうに1時間はかかります。ゆっくり過ごすと半日からまる一日楽しめそうです。案内してくださった塩之入俊文さんは、「空の色、雲の色の変化で、同じ作品でも見え方が違ってくるので楽しいですよ」とおっしゃってました。たとえ雨の日でも、雨に濡れた作品が光ってきれいなんですって。塩之入さんのお気に入りは“霧の日”。敷地内を歩いていると、霧の中から急に作品が現れてくるのだそう。突然作品に出くわす感じがなんともいいのだとか。時を告げるアモーレの鐘の音色を聞きながら、高山植物を愛でながら、高原の風に吹かれてお散歩はいかがですか。
 

美ヶ原高原その2

標高2000mの美ヶ原高原を丸ごと自分の庭にしたようなステキなホテルがあります。それが「王ヶ頭ホテル
http://www.ougatou.jp/ )」。 美ヶ原高原で見られる全ての景色が、ホテルからも楽しめる…そんな感じです。最近は、ホテルから見渡せる「日本百名山」の山々を眺めながら「あの山も登ったねえ」「この山はこうだったねえ」とふりかえる登山愛好家のお客様も多いとか。お風呂からも、見事な展望が楽しめます。朝のご来光、一面に広がる草原、夕焼けに染まる北アルプス…雲海を見ながらの入浴だって可能性あり!一度雲海のお風呂にめぐり合った人は「また見たい!」と、お友達を連れてリピートなさるそう。お部屋のお風呂だって、ほーら展望良し。


王ヶ頭ホテルの小澤博子さんによると、美ヶ原の春は6月なのだそう。新緑と山菜がいい季節です。短い夏はやっぱり高山植物の可憐な花々。花と放牧された牛たちを見ながら美しの塔への散歩も楽しいです。秋は紅葉!9月半ばから始まるそうで、真っ青な空にまっ黄色のカラマツが広がる様子は「日本昔ばなしにでてくるような」風景だとか。また、夜空の星もとびきりの美しさで、夏は降りかかるような天の川が見られるそうです。曇っていても夜遅くに晴れたら、小さな声で館内放送が流れます。「今、天の川が見えてますよ~」って。なんてかわいいサービスなんでしょ。月の出ている夜は、45口径の天体望遠鏡でクレーター観察も!お天気が悪ければ、人工ブロッケン現象を演出してくれたりもします。そうそう!冬は雪上車でお迎えに来てくれるそうですよ。

食事も、信州牛や岩魚、地元の素材を使ったものが並びます。ちなみにデザートは「ふわふわバニラアイスの白桃ソース~木苺ソースかけ」。いずれもめちゃウマでした。次はここに泊まりたい!心に強く誓う中島でした。

美ヶ原高原

松本平の東に横たわる山姿・美ヶ原高原は、西のアルプスの山々の姿に比べると柔らかく目に映りますが、最高峰の王ヶ頭の標高は2034m。周辺の高原の高さもだいたい2000m。ちなみに、あの上高地が1600mくらいです。一般車両乗り入れ規制のある上高地に比べると、自家用車でほぼ山上まで行ける点が便利です。松本駅前の気温計が30℃を示していましたが(それでも湿度が低いのでさらりとしてます)、車で1時間ほどかけて美ヶ原に向かうまでに、ぐんぐん気温が下がっていきます。7月の平均気温が14℃。20℃を超える日は年間数日だけという場所だけあります!カツラや白樺、カラマツの林を満喫して、一般車両が入れる美ヶ原自然保護センターの駐車場に着く頃には、腕がひんやりしてしまいました。車を降りてからは、自然保護センターの竹内久枝さんのガイドで王ヶ鼻まで高山植物を教えてもらいながら散策です。(地名の王ヶ頭・王ヶ鼻とは、松本から見た美ヶ原の山の形の流れが王様の頭・鼻に見えることから名付けられています。)

美ヶ原で見られる花々は200種類あまり。その中には環境省の絶滅危惧種Aに指定されているものが8種類あります。黄色い小花のイワキンバイもそうですが、ここではかなり見られます。ほかにもヤマホタルブクロ、ウスユキソウなどいろいろ!


花々はもちろんですが、美ヶ原で見るべきは、溶岩が風雨にさらされて板状になった「板状節理」や、広い大地でのんびり放牧されている牛たち。

そしてなんといっても、360°ぐるりと広がる山々の眺め!蓼科から白馬、八ヶ岳、浅間山…南アルプスから中央アルプス、北アルプス…そして富士山まで!登山家たちが登る山々がずらりと並びます。深田久弥さんがお書きになった「日本百名山」のうち40~48の山が望めるのだそうですよ。もちろん、美ヶ原の王ヶ頭も百名山のひとつです。私が行った日は、残念ながら北アルプス方向は見通せず(涙)。なお、竹内さんのお気に入りは、夕方、日没の時の北アルプスの眺めだそう。それはそれは美しい稜線が浮かび上がるとか。「入道雲…積乱雲が夕日にそまって、ほんとうにきれいなんですよ」とおっしゃってました。あああっ!それ見たい!絶対見てみたい!想像以上にステキだった美ヶ原。このブログでの美ヶ原情報は、放送より細かく、引き続きお届けします!(水曜につづく)

福岡空港から約100分で信州まつもと空港に到着。

標高600mを超えているため、お日様が近い!ゆえに眩しい!目に入ってくる周りの景色もエッジが効いています。ちりっと肌に当たる感じの日光と、さらりとした空気。やはり福岡とは気候が違うと実感します。

さらにさわやかさを求めて、車で30分ほどの安曇野市へ出かけました。常念の山への登り口に「延命水」があります。地元では「1口で10年長生きできる」といわれる水は、長いこと手をつけていられないくらい冷たくて、まろやかな柔らかい味。がぶ飲みしてしまいましたので、180歳くらいまではいけるかも?ここでであったのが、元TBSニュースキャスターの新堀俊明さん。「信州は第2のふるさと」とおっしゃる新堀さんも“夏らしい涼しさを求めて”延命水を訪ねたそう。「信州の魅力は山と湖と水」とのこと。早起きして朝の山の景色を楽しむことを薦めてくださいました。中でも安曇野でのオススメは、常念の眺め、水、美術館(初心者は碌山美術館、お気に入りは豊科近代美術館だそう)、わさび田などを挙げてくださいました。
  
山の恵みを感じられる「岳都(がくと)」であり、教育・学びのまちとしての「学都(がくと)」、そして音楽のまちとしての「楽都(がくと)」…これが松本エリアの特徴です。楽都らしい催しが、毎年夏の終わりに行われる「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」!あの小澤征爾さんが総監督で、指揮もなさるということでも有名です。恩師・齋藤秀雄さん(桐朋学園創始者の一人)の教え子達を中心にしたサイトウ・キネン・オーケストラの演奏は、世界の高評価を受けているのです。イギリスの音楽誌が行った世界初「世界のオーケストラ番付・ベスト20」の19位にランクイン!これは日本のオーケストラでは唯一、また臨時編成のオーケストラとしても唯一だそう。毎年チケットが取れないことで有名ですが、今年は席数の設定が多い公演があるので、まだ間に合いそうです。問い合わせは0263-39-0001、または公式サイト→ http://www.saito-kinen.com/ へ。もし、チケットが取れなくても、松本城や蔵などで演奏が中継されるプログラムもあるし、松本城前で地元の小中学生が演奏し歌う「信濃の国(=県民歌)」の指揮を小澤さんがなさったり、吹奏楽のパレードがあったり、とにかく街中で音楽を楽しめそうです。ひょっとして、街でアーティストに出会えたりするかも!今年は8月17日~9月9日まで開催です。
さらに、音楽祭情報を。長野県の南西部、山深き木曽では8月20日~23日まで「木曽音楽祭」が行われます。今年で35回目だそうで、九州の湯布院の音楽祭と同じくらい古くからの音楽祭です。日本有数の演奏家達が奏でる、なかなか普通は上演されないような曲が聴けるのが特徴です。おもしろいのは、演奏家達が事前に木曽の家庭や別荘に宿泊しながら、合宿形式で練習を重ねて本番を迎えること。合宿中は地元ボランティアに食事などのサポートをしてもらっています。木曽の人々にもてなしてもらった演奏家が、その心をベースにして全国からのお客様を音楽でもてなすという、ステキな音楽祭です。山あいに響くクラシック音楽はいかがでしょう?
詳しくは→ http://www.town-kiso.com/music/ へ。